2013 筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦《開催レポート》

2013 筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦
春一番は戦闘開始の合図
決勝レポート レースハイライト シャンパンファイト スターティンググリッド エンジョイパドック

決勝レポート

マッチレースを制した市橋貴志。4st100は大谷雅美
TC-mini  20台の12インチ車が一斉にスタートを切って新シーズンが幕を開けた。強風の中、先手を取ったのはNo.48山田祐一だが、ポールシッターのNo.16市橋貴志が2周目にトップを奪い、以後はこの2台が優勝争いを展開する。山田は背後から勝機をうかがう。しかし市橋は要所を締めて隙を与えない。最後は市橋が約1秒差で逃げ切って優勝。山田は悔しい2位だった。No.15海老沢輝悦とNo.11吉田翼による3位争いは最後の大逆転で海老沢が競り勝った。No.25久保田誠二はNo.7山内大介を振り切って5位。4st100優勝は総合9位のNo.33大谷雅美。

TC250は遠藤賢治が好判断でトップを奪還。TC400は池内裕之
 一世を風靡した中型レーサーレプリカが出走するこのクラスは、まず2番グリッドから飛び出したNo.21遠藤賢治が先行し、No.75名越哲平が追う展開となった。3周目に名越が先頭を奪ったものの、6周目に遠藤がトップを奪還。ここが勝負所と見た遠藤は一気にスパートして逃げ切りを図る。一方、それまで4位を走行していたNo.74下村一弘は9周目、2番手へ浮上して追撃態勢に入った。下村も頑張ったが、最終的には遠藤が逃げ切り嬉しい優勝を手にした。約2秒半遅れて下村が2位。No.14福井徹が続き、総合4位のNo.9池内裕之がTC400優勝となった。 TC400/250

最終ラップの大逆転。ベテランの強さを見せつけた大木俊二
S80  経験豊富なベテラン勢に若手が挑むS80は、ポールシッターの13才、No.8富田一輝が序盤から元気のいい走りでレースを引っ張った。終盤までトップを独走していた富田だったが、S80でしのぎを削るベテランは若手の台頭を簡単には許さない。レース中盤までNo.25小室旭と激しく争っていたNo.2大木俊二が終盤、一気にスパートして富田の真後ろへ迫り、ラストラップに突入。そしてバックストレートでスリップに付けると、最終コーナーで富田を攻略。見事な大逆転で大木が優勝。富田は悔しい2位。全日本ライダーの小室が3位で続いた。

根岸靖浩が圧勝でポールtoウィン
 基準タイムをクリアしたライダーが卒業してST600へとステップアップしたため、TC600は出走5台とやや寂しいスターティンググリッドとなった。レースはポールポジションを獲得したNo.51根岸靖浩がホールショットを奪うと、オープニングラップから飛ばして独走。結果的には2位以下を10秒以上引き離す圧勝でポールtoウィンを飾った。一方、No.22広瀬秀夫とNo.41長浜拓は2位争いを展開し、ラスト2周となったところで広瀬が長浜を突き放して2位を勝ち取った。No.39篠塚正和、No.3矢作享がそれぞれ単独の4、5位となった。 TC600

14才の原直樹。ライバルを寄せ付けずポールtoウィン
J-GP3  世界を目指す若手ライダーが結集するJ-GP3は、筑波での初レースに挑んだ12才のNo.2佐々木歩夢がホールショットを奪う。しかしポールスタートの14才、No.16原直樹が先頭で1周目を終了。原はペースを上げて後続の引き離しにかかり、早々に独走状態を築いた。そして2位以下を8秒以上離す圧勝でポールtoウィンを達成。佐々木はデビュー戦を2位で終えた。一方、No.10伊藤和輝と接戦を展開して3番手となったNo.7太田虎之進は黄旗無視により10位へ降格。4位はNo.4高橋令で、3台バトルを制したNo.11天野雄太が5位となった。

目代祐紀vs石塚健の攻防。一枚上手だったのは目代
 タイム差が少なく激戦区のST600は、サイティングラップで発生した転倒の影響で1周減算の17周でレースが行われた。序盤はNo.5青木博道を先頭にNo.17石塚健、No.29目代祐紀、No.80稲川貴志、No.45豊川裕之ら5台が先頭集団を形成。ここから石塚と目代が抜け出して、2台による熾烈な優勝争いが始まった。10周目に目代がトップを奪った後もバトルは続き、石塚も果敢に攻めたが再逆転には至らず、最後は目代が逃げ切って開幕戦勝利を手にした。豊川は青木に競り勝って3位。稲川、No.73上和田拓海までがトップ6のオーダーだ。 ST600

トップグループ12台の大バトル。勝ったのは中村敬司
ST250/CBR250R DREAM CUP  最後まで大集団によるバトルが展開された。序盤はNo.1中沢寿寛、No.69薄井徹也、No.4中村敬司、No.56名越哲平、No.26矢作雄馬、No.13原島剛、No.99濱原颯道、No.40木村思音、No.18小椋華恋、No.98富田一輝、No.15小口太郎、No.67八木均憲ら12台が先頭集団を形成。彼らはめまぐるしく順位を入れ替わる。数名の脱落後もバトルは続き、最終ラップの時点でも8台が集団に踏み止まっていた。そして一団となってゴールに飛び込み、タイム差0.000秒で中村が優勝。以下名越、矢作、富田、中沢、小口、薄井、原島の順でバトルが決着した。

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