2013 筑波ロードレース選手権シリーズ第2戦《開催レポート》

2013 筑波ロードレース選手権第2戦
逆境に負けないライダーの勝負魂
決勝レポート レースハイライト シャンパンファイト スターティンググリッド エンジョイパドック

決勝レポート

市橋貴志が先行逃げ切りで開幕2連勝

 決勝はNo.36吉田正のホールショットで幕を開けた。しかし予選2番手のNo.16市橋貴志がトップを奪って1周目を終了。市橋は逃げ切りを狙ってペースを上げ、ほどなく独走状態を築いた。そのまま市橋が優勝して開幕2連勝を達成。後方ではNo.11吉田翼vs吉田正の2番手争いが勃発し、最終的には若い翼がベテラン正を振り切って吉田対決を制した。No.27青木崇明は単独の4位。No.72高橋孝浩はNo.25久保田誠二に競り勝って5位となり、上位7台まではOPENクラスだった。100クラス優勝は総合8位のNo.21山﨑敏夫。 TC-mini

独走でポールtoウィンを達成した池田宗敏

TC400/250  真っ先に1コーナーへ飛び込んだのは予選3番手のNo.9池内裕之だ。しかしポールシッターのNo.99池田宗敏が池内をかわしてオープニングラップを終了した。TC400の池田はレース序盤からペースアップを図り、ほどなく独走態勢に入った。池田は最後までライバルを寄せ付けず、2位以下を4秒以上引き離す独走劇でポールtoウィンを達成。総合2番手には単独でNo.21遠藤賢治が続き、TC250優勝を手にした。一時は4台にまで膨れ上がった3位争いはNo.14福井徹、No.74下村一弘、No.81白崎達也、池内の順で決着した。

大木俊二が予選・決勝完全制覇で開幕2連勝

 ホールショットを奪ったのはNo.2大木俊二で、リードを築きつつレースを引っ張る。対して全日本ライダーのNo.25小室旭が大木を追う。両者は終盤に入っても距離を保ちつつ1-2体制で周回を重ねていたが、13周目の第2ヘアピン立ち上がりで小室が突然スローダウン。これで大木の勝利は磐石となり、完全制覇で開幕2連勝を遂げた。6台バトルとなった2位争いは終盤に先頭へ立ったNo.4藤﨑が制して貫禄を示した。以下No.6早田茂、No.1高野進、No.7小池亜久里、No.3矢﨑敬志、No.36古沢智明の順で相次いでゴールした。 S80

3台によるトップ争い。勝ったのは橋本翼

MFJレディース  オンナ同士のアツい戦いが繰り広げられるMFJレディースには18台が出走。ポールシッターのNo.56名越友紀がホールショットを決めて先行したが、No.22橋本翼がすぐさまトップを奪い橋本、名越、No.27石井千優の順で1周目を終了。以後は3台によるトップ争いが展開された。特に橋本と名越の争いは熾烈を極めたが、最後は橋本が名越を抑えて嬉しいMFJレディース初優勝を遂げた。名越は悔しい2位。石井が続き、4台による4位バトルはNo.86菅原貴子、No.13岡くる美、No.67保坂綾乃、No.66渕田真弓の順で決着を見た。

2台の激しいトップ争い。原直樹が開幕2連勝

 予選2番手のNo.2佐々木歩夢を先頭にNo.24鈴木竜生、No.26松田健太、No.16原直樹ら4名が序盤の先頭集団を形成。ここから佐々木と原が抜け出して2台のトップ争いが始まった。2台は激しく順位を入れ替えながらレースは終盤に突入。しかし最後までバトルが続くかと思われた17周目、第1ヘアピンで佐々木が痛恨のスリップダウン。原はそのままゴールして開幕2連勝を達成。鈴木は2位。5台による接近戦から抜け出したNo.10伊藤和輝が3位となり、No.41佐取克樹、No.38小川享、No.85村井浩志、松田の順で雌雄を決した。 J-GP3

目代祐紀、ポールtoウィンで開幕2連勝を達成

ST600  レース前に雨がポツポツと降り出したが路面はドライ。まず予選1位のNo.29目代祐紀が真っ先に1コーナーへ飛び込み、No.5青木道博とNo.17石塚健が続いて3台が先頭集団を形成した。5周目に石塚が2位に浮上した後も3台は接近して周回を重ねていたが、レースが折り返した頃から目代が徐々にリードを広げ始め、終盤には完全な独走となった。そのまま目代がポールtoウィンで開幕2連勝を達成。石塚は2戦連続の2位となり、青木、No.80稲川貴志と続いて上位4台は単独走行。6台による5位争いはNo.21二瓶祐輔が制した。

雨による赤旗中断。600の利点を活かした澤村俊紀の優勝

 今にも泣き出しそうな空模様の下、最大排気量クラスの決勝がスタート。No.5福永大輔とNo.86中村勇志によるトップ争いが繰り広げられていた8周目に雨が本格的に降り出した。そして第2ヘアピン立ち上がりで転倒した車両が炎上してレースは赤旗中断。仕切り直しの第2レースは路面がウェットの状況で行われたが、ハイパワーゆえにアクセルワークに苦しむ1000cc勢を尻目に、600ccならではのトルク変動のスムーズなエンジン特性を活かしたNo.72澤村俊紀が序盤から先行、9周を走りきって優勝という大金星を挙げた。 JSB1000/TC-Formula/ST600(I)

バックストレートでごぼう抜き。中村敬司の作戦勝ち

ST250/CBR250R DREAM CUP  決勝直前に雨が降り出したため急遽レインタイヤに組み替える慌ただしさとなった一方、レインタイヤの用意がなかったライダーが数周で「名誉ある撤退」を選ぶ波乱含みとなった。レースはNo.4中村敬司、No.69薄井徹也、No.56名越哲平が何度も順位を入れ替える三つどもえの優勝争いを展開。中でも若い名越は積極的に攻め、名越、薄井、中村の順でラストラップに突入。しかしベテランは甘くない。中村はバックストレートでスリップにつけると、狙い通りに前の2台をごぼう抜き。そのまま優勝という離れ業をやってのけた。

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