2013 筑波ロードレース選手権シリーズ第3戦《開催レポート》

2013 筑波ロードレース選手権シリーズ第3戦 真夏のレースはやっぱり熱い!
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決勝レポート

吉田翼vs市橋貴志の接近戦。ラストラップの大逆転

 先手を取ったのはNo.16市橋貴志で、オープニングラップから飛ばして2位以下を離していく。対して一旦は水を開けられた2番手のNo.17吉田翼だったが、数周でリズムを掴むと徐々に市橋へと迫り、レース中盤過ぎには真後ろにつけた。両者は僅差のまま周回を重ね、迎えたラストラップ。先頭でバックストレートに入ったのはベテラン市橋だが、若い吉田はスリップに付けてトップスピードを伸ばし、狙い通りに市橋を攻略。タイム差0.000秒の見事な逆転劇で吉田が優勝を手にした。4st100クラス優勝はNo.21山﨑敏夫。 TC-mini

抜群のタイミングで集団を抜け出した白崎達也

 ポールスタートのNo.13田中稔一がホールショットを決め、No.81白崎達也、No.99池田宗敏、No.21遠藤賢治、No.74下村一弘と続いて序盤の先頭集団が形成された。しかし先頭の田中はジャンプスタートによるペナルティが課されて脱落。さらに池田が遅れ、先頭集団は3台に絞られる。そしてレース中盤過ぎに白崎が逃げ始め、2位以下を1.2秒引き離して優勝。抜群のタイミングで集団を抜け出したことが勝利を呼び込んだ。2位争いは遠藤が下村を振り切って決着。上位の3台はTC250クラスで、TC400優勝は総合4位の池田。 TC400/TC250

大木俊二、負け知らずで開幕3連勝を達成

S80  No.1高野健がオープニングラップを奪い、No.2大木俊二が追いついて2台が優勝争いを展開した。しばらく2番手で様子を見ていた大木は7周目の1コーナーでトップへ浮上。その後も何度か順位を入れ替えて高野、大木の順で最終周へ突入。ここで大木は早めに動き、1コーナーでトップを奪還。そのままバックストレートへ進入した。再逆転を狙っていた高野だったが、最終コーナーで無情の白旗提示。運も味方につけた大木が開幕3連勝を達成した。No.48柳沢祐一、No.4藤崎直之、No.3矢崎敬志による3位争いは柳沢が制した。

川口博之の独走勝利。上位の3人が卒業タイムをクリヤ

TC600  ポールシッターのNo.39篠塚正和がホールショットを決め、No.37根本直樹、No.89川口博之ら3台が先頭集団となってオープニングラップを終了した。ここから川口が逃げ始め、ほどなく独走状態に持ち込んだ。そのまま川口はライバルを5秒以上引き離して嬉しい優勝を手にした。一方、その後方ではレース中盤まで根本と篠塚が2位を争っていたが、終盤に入ると根本が篠塚を引き離し始めて最終的に単独の2位でゴールした。3位に入った篠塚を含め、上位の3人はTC600に設定されている1分3秒000の卒業タイムをクリヤした。

原直樹、土付かずで開幕3連勝

 予選1位のNo.2佐々木歩夢が先頭で1コーナーへ飛び込む。対してNo.10伊藤和輝がトップを奪い1周目を終了。さらにNo.24鈴木竜生、No.16原直樹、No.41佐取克樹、No.30薮田壱速らを加えた6台が先頭集団を形成した。レース中盤には集団が伊藤、鈴木、原、佐々木の4台に絞られる。ここから伊藤と原が抜け出したが、15周目のバックストレートで原がトップに立った1周後、伊藤が痛恨の転倒。これで原は開幕3連勝を達成した。第2集団を抜け出して2位となった佐々木はN/F/J優勝。佐取は鈴木に競り勝って3位となった。 J-GP3

若手の石塚健、コースレコードでポールtoウィン

 スタート直後の1コーナーで4台の多重クラッシュが発生する中、開幕2連勝中のNo.29目代祐紀が順当にホールショットを決める。しかし、すぐさまNo.17石塚健が先頭を奪う。石塚はペースを上げると後続を一気に突き放し、その過程でコースレコードをマーク。レース中盤には雨が降り出したが、ティーンエイジャー石塚の勢いは止まらない。そのまま独走でポールtoウィンを飾った。目代はNo.5青木道博を振り切って2位。No.75名越公助は追い上げで4位となり、No.73上和田拓海、No.80稲川貴志までがトップ6のオーダーだ。 ST600

難しい路面状況をハイペースで走り切った福永大輔

JSB1000/TC-Formula/ST600(I)  降雨のためウェット宣言が出され、2周減算の16周でレースが行われた。ピットアウト時は雨足が弱く路面はドライに近かったが、スタート時はウェット。そのため唯一レインタイヤを装着したNo.14竹田敏彦が序盤のレースをリードした。しかし痛恨のジャンプスタートで脱落。代わってトップに立ったNo.5福永大輔は雨が止んで乾きつつある難しい路面を走り切り、2位以下に大差をつけて総合優勝とJSB(N)優勝を手にした。2位のNo.26冨岡琢磨はTC-F(P)優勝。TC-F(S)優勝はNo.80相川享、ST600(I)優勝はNo.7前川泰志だった。

赤旗中断の2ヒート制。中村敬司vs薄井徹也の一騎打ち

ST250/CBR250R DREAM CUP  雨は一旦止み、路面はハーフウェットでレースがスタート。ポールシッターのNo.69薄井徹也がホールショットを決め、No.4中村敬司、No.1中澤寿寛、No.13原島剛らが先頭集団を形成していた5周目、クラッシュ発生によりレースが中断。仕切り直しの2ヒート目は6周の超スプリントレースで、フルウェットの中で中村と薄井の一騎打ちとなり、中村がトップでチェッカーを受けた。そして2レース合算の結果、中村がCBRカップ優勝。薄井は悔しい2位。中澤は転倒して原島が3位の座を手にした。ST250優勝はNo.3丸山浩康。

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