2014 筑波ロードレース選手権シリーズ第4戦《開催レポート》

台風を追い払ったライダーたちの情熱 2014筑波ロードレース選手権シリーズ第4戦
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決勝レポート レースハイライト シャンパンファイト
スターティンググリッド オフィシャルスタッフ エンジョイパドック

決勝レポート
市橋貴志、4戦全勝でチャンピオン獲得
TC-mini  No.16市橋貴志が全勝を達成するかどうかが最大の焦点だった。しかし先手を取ったのは打倒市橋の最右翼No.72高橋孝浩だった。市橋は真後ろで様子を伺う。そして3周目にトップを奪うが、高橋も対抗して先頭が何度も入れ替わる。最終ラップに入った時点の先頭は高橋だったが、やはり市橋は一枚上手だった。市橋はトップを奪うと一気に逃げ、バックストレートでは高橋にスリップへ入る隙を与えない。そのまま逃げ切った市橋が全勝でOPENクラスのチャンピオンを獲得。100クラス優勝のNo.21山﨑敏夫もタイトルを手にした。

逃げ切った白崎達也がTC250の逆転王者。TC400王者は池田宗敏
 2番手スタートのNo.39岸本吉広がホールショットを決め、一旦は逃げかけた。しかしNo.81白崎達也とNo.21遠藤賢治に捕まり3台の先頭集団が形成された。レース中盤に入ると遠藤がやや遅れる一方、2番手で様子を見ていた白崎が8周目にトップを奪い、ペースを上げて独走へと持ち込んだ。だが遠藤は持ち直して白崎を追走。遠藤も果敢に攻めたが、逃げ切った白崎が3連勝を達成。この結果、白崎が逆転でTC250のチャンピオンを獲得。3番手でゴールした岸本はTC400優勝となったが、タイトルはNo.99池田宗敏が手にした。 TC400/250

大木俊二、貫禄の4戦全勝でタイトル防衛
S80  全勝制覇を目指すNo.1大木俊二に注目が集まるが、その前に強力なライバル勢が立ちはだかる。しかし、その先鋒のNo.8藤﨑直之は予選のマシントラブルを修復しきれず無念のDNS。代わってホールショットを決めたのはNo.2高野健。No.22南部洋征が続き、大木は硬さが見え1周目を7位と出遅れる。しかし先頭集団が7台に膨らむと、混乱に乗じて5周目にトップへ浮上。そのまま独走へ持ち込んだ。最後はアクセルを戻す余裕さえ見せた大木が4戦全勝でタイトル防衛。No.5小室旭と南部による2位争いは小室が競り勝った。

塩川正二郎の独走勝利。ST250タイトルは小口太郎
 3番グリッドから抜群のクラッチミートを見せたNo.38塩川正二郎が真っ先に1コーナーへ飛び込んでレースを引っ張る。対してポールシッターのNo.4藤井岳は2番手につけてオープニングラップを終了。レース中盤までは塩川と藤井は接近して走行していたが、そこから塩川が徐々に藤井を引き離し始める。そして塩川は2位以下に4秒近いリードを築いて独走勝利を達成した。藤井が続き、No.9中村裕哉は単独の3位。4位のNo.71小口太郎がST250のチャンピオンを獲得した。CBR250R Enjoy CUP優勝はNo.95日比真英。 ST250/CBR250R Enjoy CUP

佐々木歩夢、完全制覇の3連勝。チャンピオンは布施元紀
J-GP3  ポールシッターのNo.71佐々木歩夢がホールショットを決めてレースをリードする。予選2位のNo.4小椋藍が追い、序盤は2台が1-2体制で周回。佐々木は周回ごとに正確なラインを取り、走りは非常にスムーズ。対して2サイクル車の小椋はエンジンパワーのハンディを否定できず、両者の間隔はバックストレートの度に開く。終わってみれば佐々木が2位以下に10秒近い差をつける圧勝で3連勝を達成。2位は小椋。3台による3位争いはNo.72布施元紀、No.20檜山拓実、No.99山中琉聖の順で決着し、布施がタイトルを手にした。

上和田拓海、完全制覇でチャンピオン獲得
 予選で唯一コースレコードをマークしたNo.31上和田拓海が決勝でもホールショットを決めてレースを引っ張る。序盤こそNo.25榎戸育寛とNo.26高岡寛之が食らいついていたが、徐々に上和田との間隔が広がり出し、中盤には上和田の独走体制が確立。そして上和田はライバルに4秒近い差をつけてポールtoウィンを達成。完全制覇でチャンピオン獲得に花を添えた。榎戸は単独の2位。一時は9台による大激戦となった3位争いはNo.29目代祐紀が制し、高岡、No.11渡辺海志郎、No.36黒田秀治までが上位6名のオーダーだ。 ST600

水面下の神経戦。木村芳久がポールtoウィンでタイトル獲得
TC-Formula/JSB1000/ST600(I)  ポールシッターのNo.11木村芳久が先頭で1コーナーへ入り、No.9西田敏郎が続く。序盤はこの2台がマッチレースを展開。表面上の順位は変わらないものの、水面下では抜きどころを探る神経戦が行われていた。しかし中盤から木村が逃げ始め、最後は2位以下を7秒近く引き離す独走でポールtoウィン。そしてJSB(I)王者となった。2番手の西田はレース中にコースレコードを更新してTC-F優勝。3番手のNo.60堅木秀紀はJSB(N)優勝とチャンピオンを獲得。No.80相川享続き、5番手のNo.14竹田敏彦がTC-F王者を獲得した。

18台による大集団バトル。前で抑えたレース巧者の岡田義治
 真っ先に1コーナーへ飛び込んだのはNo.56岡谷雄太。そして18台のマシンが先頭集団に加わり、最後まで続く大バトルが始まった。集団内でめまぐるしく順位が入れ替わる中、冷静に状況を見ていたのは予選11位の岡田義治だ。岡田は大集団内で勝つためには早めに仕掛ける必要があると判断。9周目にトップへ立つと、前でライバルを抑える戦術に出た。最後のバックストレートも絶妙なブロックラインを取り、7台が1秒以内でゴールへ飛び込む大激戦を制して優勝。17台が最後まで優勝争いに踏みとどまる稀に見る大バトルだった。 CBR250R Dream CUP

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