2011 筑波ツーリストトロフィー in SEPTEMBER《開催レポート》

夏は終わらない。今年最後のツーリスト・トロフィー 筑波ツーリストトロフィー in SEPTEMBER
決勝レースレポート The BATTLE シャンパンファイト Let's take a photo! Enjoy Paddock

決勝レースレポート

先頭集団を抜け出した入江晃がポールtoウィン

 ポールシッターのNo.12入江晃がホールショットを奪って今年最後のツーリスト・トロフィーがスタートした。No.17宮川明和とNo.41長野克哉が続き、この3台がトップグループを形成した。ここから入江が頭1つ抜け出す一方、2番手に上がった長野と3位の宮川は接近したまま周回を重ねる。そのまま入江がトップでレースをフィニッシュ。見事なポールtoウィンを達成した。神経戦となった2位争いは長野が最後まで宮川を抑えて決着した。なお決勝に出走した10台は、全車がトップと同一周回での完走を達成した。 NS2

NT2優勝は田中貞泰。N250Fは競り勝った吉田喜洋が制す

 1コーナーへ真っ先に飛び込んだのはNo.51吉松克己だが、直後にポジションを落として1周目はNo.33石川伸介、No.9森安伸彦、No.2田中貞泰の順で終了した。序盤はこの3台がトップを争う。やがて田中と石川が抜け出し、森安はNo.45山田知己、No.27吉田喜洋、吉松らとともに3位集団を形成した。トップ争いは田中-石川のオーダーのままゴール。田中はNT2優勝を達成。3位争いは4台が周回ごとに激しくポジションを入れ替える大激戦となった。その結果、競り勝った吉田がN250Fクラス優勝をもぎ取った。 NT2/N250F

若手の久保田裕司がTerminator’s1優勝。NS1は間島勝美

 2番グリッドからスタートしたNo.44久保田裕司が好スタートを切ってレースをリードした。すかさずNo.4織田道武が反応してTerminator’s1の2台による一騎打ちが始まった。2周目に織田が先頭を奪うが、久保田は織田を逃がさない。この争いは8周目に久保田が再びトップに立って織田を突き放したことで決着した。3番手のNo.72阿部勇二は再車検で音量違反により失格となり、No.5富塚龍助が総合3位に繰り上がった。No.17間島勝美とNo.34諸星太郎による4位争いは間島が制してNS1クラス優勝となった。 NS1/Terminator’s1

相川亨が危なげない走りでポールtoウィンを達成

 最速のGSX-R使いを決めるGSX-Rカップは、No.6藤田和広、No.20相川亨、No.33古山重義らが序盤の先頭集団を形成した。この3台が後続を大きく引き離す中、レース中盤に相川が先頭に立つ。相川はそのまま2位以下を引き離して危なげのないレースでMASTERSクラスの優勝となった。終盤はともに単独走行となった藤田と古山が2位と3位を占め、GSX-R600で鋭い走りを見せた総合4位のNo.11渡辺海志郎が600クラス優勝。総合5位の芝崎弾が1000クラス優勝となった。750クラス優勝はNo.53鈴木敦。 GSX-R/MASTERS

ぶっりぎりでレースを制した川上守

 ミドルスポーツの入門レースと言えるNMには25台が出走。2列目グリッドからスタートしたNo.67川上守がホールショットを奪ってレースが始まった。川上は序盤から飛ばし、後続を引き離していく。2位争いはNo.56鈴木崇、No.8的野好伸、No.40村上直也の接近戦となった。川上は最後までライバルを寄せ付けず、ぶっちぎりで優勝を飾った。対して2位争いは鈴木が抜け出した一方、終盤に村上が的野を攻略して3番手へ浮上した。なお川上、鈴木、的野、No.9吉澤俊治の4名が卒業基準タイムをクリヤした。 NM

NB優勝は総合4位の岩崎敦。NT1は舛井宗一朗が優勝

 28台のビッグバイクが出走したNT1/NBは、ポールシッターのNo.5砂塚知男が先行し、No.9板羽靖成が続く。一方、スタートで出遅れたNo.56高原崇は挽回してレース中盤に3番手へと浮上する。これでトップ3の顔ぶれが固まり、そのままレースをフィニッシュ。しかし卒業規定により上位3名は賞典外となり、4番手ゴールのNo.41岩崎敦が総合優勝とNB優勝を手にした。NT1優勝は総合4位のNo.72舛井宗一朗。なお砂塚、板羽、高原、岩崎、No.85豊田学志、No.99金子勝巳の計6名が卒業タイムをクリヤした。 NT1/NB

スタートで飛び出した関谷克己が先行逃げ切り

 最多の29台が出走したFrontier2は敷居の低さが魅力だ。レースは2列目中央のグリッドからスタートしたNo.20関谷克己が抜群のクラッチミートでホールショットを奪い、先行逃げ切り態勢に入った。少し離れてNo.21中井秀が懸命に追い、No.6折尾弘史とNo.56名取五郎が激しく3位を争う。レースは関谷が先行逃げ切りを成功させて優勝。中井が続き、3位争いは折尾が制した。No.1細貝牧広は単独の5位。No.19目黒克也、No.44西川俊哲、No.11鈴木浩一らによる大接戦の6位バトルは、目黒がきわどく逃げ切った。 Frontier2

ペナルティを跳ね返した松浦博行。優勝は関野正洋

 ドゥカティ・カップの入門レースであるDUCATI Entryは卒業タイムが1分12秒に設定されている。レースはポールシッターのNo.11松浦博行が好スタートを決め、ついていけたのはNo.10瀬尾訓生だけだった。しかし松浦はジャンプスタートのペナルティを受けて後退。これで万事休すかと思われたが、再スタート後も松浦の勢いは止まらず、再びトップへ返り咲いてチェッカーを受けた。No.9関野正洋と瀬尾が単独の2、3番手となったが、松浦と瀬尾は卒業タイムをクリヤしたため賞典外。正式結果では関野の優勝となった。 DUCATI Entry

3台バトルで先頭ゴールの小林政幸が優勝

 中級クラスのDUCATI Middleは卒業タイムが1分8秒となっている。レースはNo.4野口洋一が真っ先に1コーナーへ飛び込んで主導権を握る。レース半ばには野口と2位を行くNo.51永見理が単独走行となったが、3位争いはNo.7百々正樹、No.33塚越慶治、No.94小林政幸、No.52渡部浩典の集団だった。野口、永見はそのまま1-2番手でチェッカーを受け、集団から抜け出した百々が3番手。4番手争いは小林、渡部、塚越の順で決着した。なお上位3名は卒業タイムをクリヤしたため、正式結果では小林が優勝となった。 DUCATI Middle

ぶっちぎりの小堀次男は賞典外。優勝は若井将紀

 上級クラスのDUCATI Advanceには8名の猛者が出走。レースは先行したNo.12小堀次男にNo.58若井将紀が食らいつく展開となった。最終的には小堀がぶっちぎりでチェッカーを受けたが、1分5秒に設定されている卒業タイムをクリヤしたため賞典外。規定により優勝は2番手ゴールの若井が手にした。その後ろではNo.51江川博とNo.31櫻井かえでが一騎打ちを展開し、江川が逃げ切って2位となった。女性ライダーの櫻井は3位と健闘。No.8佐藤文勇、No.69高井博之 No.1松田大基までの計7名が完走を果たした。 DUCATI Advance

10分間のタイムアタック形式。8名が基準タイムをクリヤ

 ドゥカティ・カップ参戦への第一歩として10分間のタイムアタック形式で行われたDUCATI Challengeには10名のライダーが出走。各車が精力的に周回を重ねた結果、トップタイムのNo.11吉本直人を筆頭に、No.10渡邊健太郎、No.12小宮光司、No.6上川大地、No.7荒木俊将、No.73伊藤裕、No.5久保田亮五、No.55鈴木健太郎の計8名が1分26秒に設定されているDUCATI Challengeの目標タイムをクリヤした。 DUCATI Challenge

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