2012 筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦 《開催レポート》

2012年のレースシーズンがスタート
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決勝レポート
横田勝貴がポールtoウィン。TC400は水谷茂
TC400/250  4列目からロケットスタートを見せたNo.1松田明満がホールショットを決めて今年最初のレースがスタートした。No.56横田勝貴とNo.21遠藤賢治が続いて序盤は3台が先頭集団を形成。ここから横田と遠藤が抜け出してトップ争いを展開する。松田は遅れ、代わりに後方から追い上げてきたNo.28水谷茂とNo.99池田宗敏が3、4番手に浮上する。後半に入ると地力に勝る横田がジリジリと遠藤を引き離し、そのままポールtoウィンでTC250優勝を達成。終盤に遠藤を捕らえた水谷が2番手となりTC400優勝。遠藤と池田が続いた。

9台によるトップ争い。最後に笑った2stの海老名輝悦
TC-mini  序盤からミニバイクらしい集団バトルが展開された。No.48山田祐一を先頭にNo.1中沢寿寛、No.16市橋貴志、No.25久保田誠二、No.72高橋孝浩、No.9笠井斉、No.27青木崇明、No.15海老名輝悦、No.36吉田正ら9台が先頭集団を形勢。周回ごとに順位を入れ替える大バトルとなった。このうち集団の中でライバルの動きを見ていた2stの海老名が徐々にポジションを上げ、3番手でラストラップに突入。そこから2台抜きを見せる頭脳的なレースで勝利をもぎ取った。2番手の中沢が4stOPEN優勝。4st100優勝はNo.10中村修一郎。

記念すべき初レースの覇者は折尾弘史と櫻井芽衣
ST250/150  今年から新設されたST250とST150は4サイクル250cc/150ccマシンで争われるクラスで、新型CBR250R、Ninja250、VTR250やCBR150、YZF-R150などが参戦可能だ。ライトウェイトスポーツのマシンキャラクターを、ライダーがいかに生かすかがレースの重要な鍵となる。記念すべき初レースには合計7台が出走し、ST250クラスはNinja250を駆るNo.6折尾弘史、ST150クラスは14才のレディスライダー櫻井芽衣が優勝。レースビギナーからリターンライダー、ベテランまで幅広く挑戦者たちの参戦を待つ。

先行逃げ切りで勝利を収めた小野里清志
TC600/MASTERS  2番手スタートのNo.6小野里清志が真っ先に1コーナーへ飛び込んでレースが始まった。No.62坂本崇、No.50利光哲哉、No.84武藤篤、No.29岡田真一らが続くが、小野里は牽制し合うライバルたちを尻目にペースを上げて先行逃げ切りを図った。レース中盤には小野里が独走態勢を築いており、そのままゴール。今年最初のレースで嬉しいTC600優勝を手にした。利光と坂本による2位争いは、終盤に利光が坂本を突き放して総合2位とMASTERS優勝を達成。4位は岡田で、武藤はNo.11今村雄基に競り勝って5位となった。

16才長尾健吾vs15才北見剣の激突。勝ったのは長尾
J-GP3  予選2位のNo.63北見剣がホールショットを決める一方、ポールシッターのNo.50長尾健吾がすぐにトップを奪って最後まで続く一騎打ちが始まった。16才の長尾と15才の北見は1-2体制で3位以下を引き離していく。懸命に逃げる長尾に対して北見は背後から勝負所を探っていたが、隙を見せなかった長尾が0.174秒差で逃げ切る形で勝負が決着した。No.19大塚卓也が単独で続き、4番手のNo.7山内大介がN/F/Jクラス優勝。No.13栗原佳祐、No.11水野涼、No.29千葉翔太による5位争いは熾烈を極め、最後は栗原が競り勝った。

1度も前を譲らぬ完璧なレースで優勝した嶋川直宏
ST600  スタート直後の1コーナーで4台が巻き込まれる多重クラッシュが発生。上位の数台が姿を消す一方でNo.70嶋川直宏が先行してオープニングラップを終了。No.80稲川貴志とNo.88小倉章太郎は2位を争ううちに先頭の嶋川を逃がしてしまう。そのまま嶋川は1度もトップを譲らない完璧なレースで勝利。2位争いは終盤に稲川が脱落して小倉が制した。その後ろで展開されていたNo.7森正和、No.43熊谷健志、No.10大橋靖洋によるバトルは森、大橋、熊谷の順で決着したが、森は黄旗無視のペナルティを受けて1周減算となった。

一時は福永大輔の圧勝と思われたが最後は0.085秒差
JSB1000/TC-Formula/ST600(I)  予選トップのNo.5福永大輔がホールショットを決めて最初から飛ばし、ほどなく独走状態に持ち込んだ。No.7前川泰志、No.20相川亨、No.11木村芳久が2位を争う一方で、レースは一時、2位以下に6秒近いリードを築いた福永の圧勝かと思われたが、終盤になるとペースの落ちた福永に、2位争いを抜け出してきた木村が急接近。そしてJSBの2台はテールtoノーズでラストラップに突入した。しかし福永が0.085秒差で逃げ切り辛勝。3位の相川はTC-F(S)優勝。4位の前川がST600(I)優勝となり、TC-F(P)優勝はNo.6泉沢信明。

大木俊二vs高野健の一騎打ち。一枚上手だった大木
S80  ホールショットはNo.6矢崎敬志が決める一方、第1ヘアピンでS80の帝王No.1藤崎直之が漏れた冷却水に乗って転倒。側にいたNo.4大木俊二はベテランらしく白煙を見てとっさに引き、難を逃れた。序盤はNo.2高野健、大木、矢崎が先頭集団を形成していたが、矢崎が遅れて優勝争いは大木と高野の一騎打ちとなった。一見、伯仲した争いに見えたが、実は大木は三味線を弾いており、12周目に入るとスパートして一気に高野を突き離した。最後は1秒差をつける見事な戦略で大木が優勝。高野は悔しい2位。3位は矢崎となった。

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