2014 筑波ロードレース選手権シリーズ第3戦《開催レポート》

過酷なレースの後に待っていた達成感 2014筑波ロードレース選手権シリーズ第3戦
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決勝レポート
市橋貴志、土付かずの3戦連続ポールtoウィン
 このレースの注目は、開幕から2戦連続ポールtoウィンを決めているNo.16市橋貴志を誰が止めるかという点だった。しかし連勝記録を伸ばすべく意気込む市橋に死角はなく、大差でポールポジションを獲得。決勝でも抜群のクラッチミートでホールショットと奪うと、あとはいつもの独壇場。そのまま独走でチェカーを受け、市橋は3戦連続ポールtoウィンを達成した。2位争いは3台による混戦で、集団のままゴールに飛び込んだ結果、No.72高橋孝浩、No.46坂本真也、No.9旧部美夫の順で決着。100クラス優勝はNo.21山﨑敏夫。 TC-mini

予選ビリから全車抜きを達成した白崎達也
TC400/250  予選3位のNo.39岸本吉広がNinja650のエンジンパワーを活かしてホールショットから先行。一時は独走状態に持ち込んだが、2位争いから抜け出してきたTC250のNo.81白崎達也が中盤過ぎに追いつく。予選最下位にもかかわらず白崎の勢いは止まらない。9周目の1コーナーで岸本をパスすると、追いすがる岸本を振り切って全車抜きを達成。最後尾スタートから優勝という離れ業をやってのけた。2位の岸本はTC400優勝。No.21遠藤賢治が単独の3位で続き、No.36松田明満はNo.51小川洋一郎に競り勝って4位となった。

大木俊二の開幕3連勝。3強の一角を崩した小池亜久里
 No.1大木俊二、No.2高野健、No.7藤﨑直之ら3強の対決となっているS80だが、今回は新鋭がその一角を崩した。まず藤﨑が先頭に立つが、すぐにNo.8小池亜久里がトップを奪う。さらに大木と高野も続いて4台による大激戦が始まった。先頭が何度も入れ替わる接戦の末、最後のバックストレートはスリップの奪い合いとなり、先頭でインを閉めた大木に対して藤﨑はアウトから並びかける。そして集団でゴールに飛び込んだ結果、大木が開幕3連勝を達成。藤﨑は0.123秒差で2位。小池は3位に入って3強の一角を崩した。 S80

小口太郎vs折尾弘史。接戦を制した小口が開幕3連勝
ST250/CBR250R Enjoy CUP  2番グリッドから飛び出したNo.6折尾弘史が真っ先に1コーナーへ飛び込む。対して開幕3連勝を狙うNo.15小口太郎とNo.9中村裕哉が続いて3台が序盤の先頭集団を形成した。このうち2番手で様子を見ていた小口は5周目の最終コーナーでトップに立つと、一気に後続を引き離してトップを独走。しかし折尾もこのまま引き下がるつもりはなく、終盤までに盛り返して小口に追いつく。最後はテールtoノーズの争いとなったが、小口が辛くも折尾を振り切って開幕3連勝を達成。CBR250Rエンジョイカップ優勝はNo.14我孫子享。

佐々木歩夢、ぶっちぎりでポールtoウィン
 ホールショットこそNo.4小椋藍に譲ったが、その後は前戦同様、No.71佐々木歩夢の独壇場だった。スタート後、ほどなく先頭に立った佐々木は1分1秒台で周回を重ねる一方、小椋は非力な2サイクル車で食い下がったもののレース中盤には1分2秒台に落ち、両者の差は開いていく。終わってみれば佐々木が2位以下を11秒以上離すポールtoウィンで2連勝を達成。敗れた小椋も2サイクル車で健闘した。No.20檜山拓実とNo.72布施元紀による激しい3位争いは2台が横並びでゴールに飛び込んだ結果、檜山に軍配が上がった。 J-GP3

上和田拓海、痛恨の転倒。渡辺海志郎が今期初勝利
ST600  目下、18才のNo.31上和田拓海が開幕2連勝を記録している第3戦は、予想通り上和田が先手を取って始まった。ホールショットを決めた上和田は序盤からハイペースで飛ばして瞬く間に2位以下を引き離す。しかし上和田は11周目のアジアコーナー立ち上がりで痛恨の転倒。代わってNo.11渡辺海志郎とNo.25榎戸育寛がトップ争いを展開。この争いは中盤過ぎに渡辺がスパートして嬉しい今期初勝利を挙げた。榎戸が続き、4台による3位争いはNo.26高岡寛之、No.23大津岳、No.45豊川裕之、No.76豊留丈彦の順で決着した。

終盤の逆転で相川享の優勝
 予選3位のNo.14竹田敏彦が序盤からレースを引っ張り、一旦は独走態勢を築く。しかし出遅れていたNo.80相川享とNo.26冨岡琢磨が徐々に竹田との間隔を詰め、中盤までに追い付く。その後、しばらく竹田-相川-冨岡の序列が保たれていたが、レースが終盤に入った16周目に勝負に出た相川が1コーナーで竹田を攻略し、このレースで初めてトップに立つ。ここまで15周に渡り先頭をキープしていた竹田だったが、トップを奪い返すには至らず、JSBの相川が逃げ切って今期初勝利。2位の竹田はTC-F優勝。3位には冨岡が続いた。 TC-Formula/JSB1000/ST600(I)

7台による優勝争い。土壇場で勝利をもぎ取った水澤笑汰郎
CBR250R Dream CUP  No.98富田一輝、No.1中沢寿寛、No.31岡田義治、No.77水澤笑汰郎、No.56岡谷雄太、No.62櫻井芽依、No.22橋本翼の7台が先頭集団を形成し、序盤から度々順位を入れ替える大激戦となった。終盤までに櫻井と橋本のなでしこ2名が脱落したものの、なお5名が集団に留まっており、このうち主導権を握っていた若い富田にベテラン岡田が猛プッシュ。しかし11周目の1コーナーで岡田は痛恨の転倒。富田も煽りを受けて順位を落とす。最後は集団でゴールに飛び込んだ結果、優勝は水澤。以下富田、岡谷、中沢の順で勝負が決した。

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