2015 筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦《開催レポート》

ピリピリとした緊張感、真剣な眼差し 2015年筑波ロードレース選手権第1戦
決勝レポート 決勝レポート レースハイライト シャンパンファイト スターティンググリッド オフィシャルスタッフ エンジョイパドック 3台の接近戦。薄井徹也 vs 中沢寿寛の意地の張り合い ST250/ST300/CBR250R CUPビギナー
 ヤマハYZF-R25の参戦多数で勢力図が変わったST250、アジア市場向け300ccマシンが参戦できる新設のST300、CBR250R CUPビギナーの3クラス混走で行われるこのレースは、ST300のNo.69薄井徹也にST250のNo.1中沢寿寛、No.38塩川正二郎を加えた3台による優勝争いとなった。特に薄井と中沢の意地の張り合いは凄まじく、先頭が何度も入れ替わる。最後は薄井が排気量の優位性を生かし、同タイムながら競り勝ってST300優勝。2番手の中沢もST250優勝を手にした。CBR250R CUPビギナー優勝はNo.6小川修二。 ST250/ST300/CBR250R CUPビギナー

絶妙なスパートで4台バトルを制した杉山裕二 TC400/250
 No.8佐藤武美が序盤のレースを引っ張る一方、No.14福井徹が出遅れを挽回して5周目にトップを奪う。さらにNo.39岸本吉広とNo.62杉山裕二を加えた4台が中盤から先頭集団を形成した。7周目には岸本が先頭に立つが、最後尾で様子を見ていた杉山がライバルのペースが上がらないと判断して8周目に佐藤を、9周目に福井を捕らえて2番手へ浮上。そして岸本の背後につけ、12周目にトップへ立つと一気に集団を抜け出してゴール。見事な戦略勝ちでST250優勝を手にした。2番手の岸本はST400優勝。以下佐藤、福井と続いた。 TC400/TC250

ベテラン勢を蹴散らした12才國井勇輝のデビューウィン S80
S80  No.56小室旭がホールショットを決め、No.92國井勇輝、No.2高野健、No.4小池亜久里らが追う。2周目には國井がトップに立つ一方、高野は5周目に転倒。そしてNo.1大木俊二が先頭集団に加わる。中盤に小池が後退する一方、先頭の國井に対して小室は必死に食らいつく。大木は3番手で様子を伺っていたが、11周目に2番手へ浮上すると最後は國井と大木の一騎打ちとなった。ベテラン大木は何度も仕掛けてミスを誘ったが、動じない12才の國井が筑波選手権のデビューウィンを達成。大木が僅差で続き、小室は3位に終わった。

昨年の全勝王者に直接対決で土をつけた高橋孝浩 TC-mini
TC-mini  昨年の全勝王者No.16市橋貴志が順当にホールショットをマーク。No.21山崎敏夫が続いて激しい接近戦を展開した。打倒市橋に燃える山崎は5周目のバックストレートで市橋を攻略。しかし直後の第1ヘアピンで痛恨の転倒を喫する。これで単独トップとなった市橋だが、背後には第2の刺客No.72高橋孝浩が迫る。そして最終ラップ、市橋は完璧なブロックで最終コーナーへ進入。対して高橋はアウトから全開。2台が横並びでゴールへ飛び込んだ結果、0.000秒差で高橋が優勝。市橋は悔しい2位。100クラス優勝はNo.5渡辺翔悟。

ポールtoウィンでデビューを飾った15才の岡本裕生 ST600
 ポールシッターのNo.81岡本裕生が真っ先に第1コーナーへ飛び込んでレースが始まった。岡本を追うことができたのはNo.16罍純一郎だけだったが、追いつくまでには至らず、逆にNo.75名越公助、No.11渡辺海志郎、No.76豊留丈彦、No.13柴田陸樹らの後方集団に飲み込まれる。15才の岡本は終始快調に飛ばし、ライバルを寄せ付けずゴール。ST600のデビューレースをポールtoウィンで飾った。5台になった2位争いは大接戦。罍と渡辺の脱落後、何度も順位が入れ替わるバトルの末、柴田、豊留、名越の順でレースを終えた。 ST600

山中琉聖vs小椋藍のローティーン対決。勝ったのは山中 J-GP3/Mono3
 No.9小椋藍がホールショットを決めて先行。小椋に待ったをかけたのは予選ノータイムで最後列スタートとなったNo.12山中琉聖だ。山中は1周目に9台を抜き去り3周目には2番手へ浮上。小椋の背後につけると躊躇なくトップを奪う。小椋も追走し、2人の一騎打ちが始まった。山中は何度かミスしたもののトップを死守。最後は横並びでゴールした結果、タイム差0.000秒で13才の山中が優勝。14才の小椋もNSF250Rチャレンジ組トップ。No.1岡谷雄太、No.92國井勇輝、No.93菅原陸らよる3位争いは最後の逆転で國井が制した。 J-GP3/Mono3

600ccマシンのJ-GP2岡本裕生が総合優勝 TC-Formula/JSB1000/J-GP2
TC-Formula/JSB1000/J-GP2  ポールシッターのNo.24篠崎範之が先頭で1コーナーへ飛び込み、No.81岡本裕生、No.99鍋城正八、No.14竹田敏彦らが序盤の先頭集団を形成した。ここから篠崎と岡本が抜け出し2台のトップ争いが展開された。JSBのエンジンパワーで逃げる篠崎に対し、岡本は600ccの旋回性で対抗。篠崎も踏ん張ったが終盤に入ると若い岡村の勢いが勝り、16周目には岡村が初めてトップに立つ。そのまま僅差で逃げきった岡本がST600とのダブルウィンを達成。2位の篠崎はJSB(N)優勝。3位の竹田はJSB(I)優勝で、TC-F優勝はNo.26冨岡琢磨。

トップ争いは16台。3台横並びゴールで中沢寿寛が優勝 CBR250R Dream CUP
CBR250R Dream CUP  今年も初戦から大集団バトルが展開された。序盤はNo.7下山太一、No.99富田一輝、No.56埜口遥希、No.35小椋華恋、No.62櫻井芽依、No.1中沢寿寛、No.11豊島智博、No.71豊島怜、No.28岡田祐一、No.29中川実、No.16市橋貴志、No.27石井千優、No.22橋本翼、No.66澁田晨央、No.6平野ルナ、No.24杉山優輝ら16台が先頭集団を形成。ここから中沢、富田、下山、櫻井、埜口が抜け出し、最後は3台横並びでゴール。その結果、優勝をもぎ取った中沢はST250との2レース制覇を達成。以下埜口、富田、下山、櫻井の順で決着した。



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