2015 筑波ロードレース選手権シリーズ第3戦《開催レポート》

真夏の蒸し暑さを凌駕する熱いバトル 2015年筑波ロードレース選手権第3戦
決勝レポート 決勝レポート レースハイライト シャンパンファイト スターティンググリッド オフィシャルスタッフ エンジョイパドック バックマーカー処理の間隙を突いた上原大輝 ST250/CBR250R CUPビギナー
ST250/ST300/CBR250R CUPビギナー  No.23上原大輝が真っ先に1コーナーへ飛び込んで真夏のレースが始まった。続いたのはNo.40塩川正二郎で、3周目にトップを奪うと以後は塩川が引っ張る形でレースが進む。上原も後ろから塩川を牽制し、パッシングポイントを探る。そして10周目の最終コーナーで上原がトップに返り咲く。しかし塩川も勝負を捨てず、最終ラップに入る。バックストレートで横並びになった両者は軽く接触し、素早くマシンを立て直した塩川が逆転でST250優勝を達成した。上原は悔しい2位。CBR250R CUPビギナー優勝はNo.19本間條久。

田中稔一のパーフェクトレース TC400/250
TC400/TC250  最初の1コーナーへ先頭で入ったのはNo.13田中稔一。立ち上がりではNo.39岸本吉広の後塵を拝したものの、程なくトップを奪い返して序盤から後続を引き離していく。終わってみれば2位以下に11秒以上の差をつける圧勝で田中がTC400優勝を手にした。2位争いは、岸本とNo.62杉山裕二が競り合う間にNo.51小川洋一郎が追いついて3台のバトルになる。中でも追い上げてきた小川の勢いは止まらず、躊躇せず2台を抜き去ってTC250優勝。岸本が3位で続いた一方、杉山はエンジントラブルにより13周目にマシンを止めた。

若い2人の挑戦を退けた現王者の大木俊二 S80
S80  ホールショットを決めたのはNo.3藤﨑直之。しかし現王者のNo.1大木俊二が先頭に立って1周目を終了した。大木を追ったのはNo.4小池亜久里で、2台は何度も順位を入れ替える激戦を展開。この間にNo.92國井勇輝が追いつく。混戦の中で冷静に展開を見ていたのは大木で、11周目に先頭に立つと競り合いを避けて逃げる作戦に出た。しかし若い小池と國井も食らいつく。迎えた最終ラップ、大木はバックストレートでインをキッチリ閉めて優勝。小池は最終コーナーでアウトから仕掛けたが、逆に國井へ2位を譲る結果となった。

山﨑敏夫の2連勝。昨年王者の市橋達也、痛恨の転倒 TC-mini
TC-mini  No.16市橋達也が先頭で1周目を終了。昨年は全勝王者となった市橋だが、今年は2戦連続で2位に留まっており3戦目にして待望の独走勝利を手にするかと思われた。しかし8周目の第2ヘアピンで痛恨の転倒を喫する。これでトップに繰り上がったNo.21山﨑敏夫が独走で2連勝を達成。8台による大激戦となった2位争いはNo.72高橋孝浩、No.36吉田正、No.15海老名輝悦、No.38山内健太、No.9旧部美夫、No.33大谷雅美、No.2内山智彦、No.71坂本真也の順で0.8秒以内にゴールへ飛び込んだ。100クラス優勝はNo.39石倉翔。

柴田陸樹、最終ラップの逆転もペナルティ。優勝は羽田大河 ST600
ST600  No.13柴田陸樹が序盤からレースを引っ張り、No.48田所隼、No.93羽田大河らが先頭集団を形成した。レース中盤までに田所が脱落した後は柴田-羽田の序列に動きはなかったが、均衡が崩れたのは15周目で、羽田が1コーナーで初めてトップに立つ。対して柴田は最終ラップの第2ヘアピンで羽田のインに入り、トップを奪還。そのまま先頭でチェッカーを受けたが、この区間では黄旗が提示されており1周減算処分となる。正式結果は羽田が優勝となり、田所が単独の2位。No.75名越公助はNo.81岡本裕生を振りきって3位になった。

國井勇輝vs小椋藍 J-GP3/Mono3
J-GP3/Mono3  ホールショットを決めたのは予選1位のNo.9小椋藍。しかしNo.92國井勇輝が先頭で1周目を終了。この2台が最後まで続くバトルを展開する。小椋が1コーナーでトップを奪えば、國井がバックストレートでやり返すという具合だ。そして國井-小椋の順で最終ラップへ突入。第2ヘアピンでは小椋が前に出たものの、國井がバックストレートでトップを奪還。最後は2台が横並びでゴールした結果、タイム差0.000秒で國井が2連勝を達成。小椋は3戦連続の2位に終わった。No.12山中琉聖はNo.1岡谷雄太を離して3位になった。

難しい状況下を切り抜けた鍋城正八が2連勝 TC-Formula/JSB1000/J-GP2/ST600(I)
TC-Formula/JSB1000/J-GP2  小雨のためウェット宣言が出されて決勝がスタート。No.99鍋城正八が先頭で1コーナーへ飛び込み、No.14竹田敏彦、No.20檜山拓実、No.18谷津裕亮、No.7前川泰志と続く。路面はほぼドライでもヘルメットのシールドに雨粒が当たる状況がライダーの心理に影響した面は否めない。5周目に3番手の前川が、続いて先頭の竹田も転倒。難しい状況を切り抜けた鍋城がJSB1000(I)の2連勝達成。2番手のNo.26冨岡琢磨はTC-F優勝。檜山とNo.9西田敏郎が続きST600(I)優勝はNo.21長尾健史、JSB1000(N)優勝はNo.55笹原隆男だった。

17台のトップ争い。赤旗終了で優勝は中沢寿寛 CBR250R Dream CUP
CBR250R Dream CUP  今回も大集団バトルが展開された。No.35小椋華恋がホールショットを決め、No.28岡田祐一が先頭を奪い1周目を終了。優勝争いは17台に膨れ上がり、先頭でゴールラインを通過したライダーは岡田→小椋→No.7下山太一→No.16市橋貴志→No.1中沢寿寛→市橋→下山→中沢と入れ替わる。混戦の中、11周目のアジアコーナーで5番手の岡田が転倒し、直後のNo66澁田晨央が巻き込まれる。これで赤旗中断となり、規定により10周終了時点でレースが成立。優勝は中沢。以下下山、市橋、小椋、岡田、澁田までがトップ6のオーダーだ。



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