土曜日に行われた125ccクラスは、NSF100やAPE100がボアアップ可能でKSR110も参戦OK。また筑波選手権TC-miniマシンも参戦可能で、ハードチューン志向のエントラントからも人気を集めている。気の合う仲間が集まって作り上げたマシンはオリジナルデザインからワークスレプリカまでさまざま。それぞれチームのセンスが出ていてカッコよく、見ているだけでも楽しい。耐久と言えばコレ、というわけでスタートはお決まりのルマン式でムード満点! もっともグリッド順はお祭りレース定番のくじ引きです。最初は前半の25台、続いて残りの23台と2段式の時間差スタートでレースが始まり、23番グリッドから飛び出したNo.53TRF+GON3R+TARORが一気に前へ出て序盤のレースをリードした。そのまま最初の1時間を経過したが、やがて2番手につけていたNo.4尾林ファクトリー&Mガレージがトップを奪う。3時間経過時点での順位はNo.4を先頭にNo.53 、No.57大洗サーキット&モトアルファ、No.63MRプロジェクトA+DFR、No.16Tアカオギオートボーイで上位の間隔が広がりつつあったが、No.16はここで切り札の全日本ライダー柳沢祐一を投入。柳沢はこの手のレースに出てくる全日本ライダーお約束のオトナげないハイペースでラップを重ね、チームを5位から2位へと引き上げた。空気を読まない柳沢はしかし、終盤のレースを大いに盛り上げてくれた。しかしライバル勢の抵抗もここまで。大量リードを守ったNo.4が優勝。No.16、No.53、No.63と続き、終盤に追い上げたNo.48クレバーライトレーシングチーム、No.70リリカAMENAまでが表彰台に立った。結果はさておき、お茶でもすすりながら、とレースを楽しむのが耐久茶屋の趣旨。大きなアクシデントもなく、最後は全チーム揃って記念撮影!
日曜日の100ccクラスはもてぎのde耐や鈴鹿のミニモト4耐とほぼ同等の車両規則ということで、全国各地のミニバイク耐久を転戦する「ミニバイク耐久スペシャリスト」が集う。とはいってもエントラントは本格派から見た目重視派、雰囲気楽しみ派まで様々だ。前日と同様に2段階式の時間差スタートで始まったレースは序盤からスプリントレース顔負けの競り合いとなった。No.39RCR.HANGOUTとNo.2アルティラン&羽鳥団+小城塾&N-PLANが5時間耐久ということを忘れてない?というくらいアグレッシブなバトルを続け、1時間経過後もその差は0.015秒! その後は徐々にNo.39が逃げつつあったが、レース中盤にNo.68TEC2から全日本ライダー篠崎佐助が登場。篠崎も積極的な走りでところ構わずパッシングしまくった結果、トップへ浮上。ところが残り2時間を切ったところでクラッシュ発生によりセーフティカーが導入され、各チームはこの期に続々とピットインした。セーフティカーが外れた時点での上位はNo.39、No.68、No.2、NO.3MSSアライ、No.1Rハーツ&オートボーイRC、No.71ヨネゾ・モトレーシングの順で、ここから終盤の勝負が始まった。残り1時間となった時点で同一周回でトップを争うのはNo.39とNo.68の2チーム。そしてトップのNo.39は最後のバトンを全日本ライダー古市右京に託す。対してNo.68は残り40分で再び篠崎佐助を投入。この2台は他車を右に左に抜きまくる実にオトナげない走りでレース終盤を盛り上げた。ティーンエイジャーの篠崎もよく食い下がったが、最後は古市がキッチリ逃げ切った。優勝したNo.39にNo.68、No.2と続き、一時はトップだったNo.71が4位。No.3とNo.57せりなR&MAKO’Sまでが100ccクラスの表彰台に並んだ。ノーマルクラスの優勝はNo.96テルル・テレコムサービスRT。
耐久茶屋“筑波耐久ロードレース”はいかがでした? 好成績だった人、序盤にバイクを壊しちゃった人 それぞれレースを楽しんでいただけたと思います みなさん、来年も筑波サーキットでお会いしましょう! |
オフィシャルスタッフによるレース前のマシンチェック中。すべては安全確保のためです |
コースオープン直前のピットロードは大混雑。以前の筑波選手権は毎回こんな感じでした |
レース前のルマン式スタート練習。マシンに乗る際、相棒に回し蹴りする人がたまにいます |
スタート前のコース上で寝転ぶ2人。「最近練習してなくてさぁ。1コーナーってどっちだっけ?」 |
中央は土曜のオトナげなかったで賞、柳沢祐一選手。仮面ライダーV3もパドックで大人気 |
元GPライダー宇川徹選手も茶耐に参戦!現役時代から変わらぬ宇川スマイルでした |
お父さんの晴れ舞台に姉弟2人が必死にお手伝いしてます。「お姉ちゃん、そこ違ってる!」 |
ドリーム50ベースのマシンは王道のレトロでキメ! ちなみにライダーのみなさんも結構レトロ… |
「見て見て、タイム上がったよ!」と大好きなパパの奮闘に嬉しそう。娘のために頑張れパパ! |
レース中のガスチャージ風景。ガソリン携行缶が草レースっぽくて、いい味出してます |
ホームストレートを走るミニバイク2台。大海をゆくメダカな感じですが最高速は140km/h超です |
恒例の子供限定ジャンケン大会!のはずが、なぜか大人も少々…。きっと精神年齢が… |
5時間の長丁場ではマシントラブルも頻発。ピットではチーム総出でマシン修復に当たります |
100ccクラスに参戦してくれた元GPライダー岡田忠之選手。これが世界のタディの走りだ! |
地元の皆さんによる炊き出し。豚汁100円、焼きそば200円と良心的でレースを盛り上げてくれます |
パドックではキッズレーシングカートの体験試乗会も開催。目指せ未来のF1ドライバー |
筑波サーキットクイーンの2人は途中経過の配布でパドックを回りました。嬉しいプレゼントも |
チェッカー後はチーム総出でライダーを迎えます。この時、最終コーナーで転倒した人も… |
日曜のオトナげなかったで賞の古市右京(左)、篠崎佐助各選手。レース終盤を盛り上げました |
表彰式では財団法人日本オートスポーツセンターの土屋博理事長から賞典が授与されました |