2011 筑波ツーリストトロフィー in JUNE《開催レポート》

梅雨時の雨雲を吹き飛ばしたエントラントの熱意 筑波ツーリストトロフィー in JUNE
決勝レースレポート The BATTLE ドゥカティ・カップ Let's take a photo! Enjoy Paddock

決勝レースレポート

ラストラップに逆転。長野克哉の作戦勝ち。

 2番手スタートのNo.12入江晃がホールショットを決める。対して出遅れたポールシッターのNo.41長野克哉だったが、すぐに遅れを取り戻して入江の背後につける。ここから入江vs長野の接近戦が始まった。この争いを終始引っ張っていたのは入江だったが、主導権を握っていたのは後ろの長野で、敢えて2位に留まりライバルの隙をうかがっていた。そして長野はラストラップに満を持してトップを奪い、見事な逆転勝利を達成した。入江は悔しい2位。No.17宮川明和とNo.5元義人による3位争いは宮川が競り勝った。 NS2

ぶっちぎり優勝の斉藤知宏

 真っ先に1コーナーへ飛び込んだのはNo.43斉藤知宏だったが、クロスラインとなりNo.95野呂瀬孝太がトップに立った。野呂瀬は序盤から飛ばし、間もなく独走態勢に入った。2位争いはGSX-R750のNo.69藤田巧と、GSX-R1000のNo.34金網清の競り合いとなり、斉藤は4番手まで後退する。そして野呂瀬は2位以下を12秒以上引き離すぶっちぎりで総合&MASTERS優勝を達成。一方、金網は最終ラップに辛くも2番手へと浮上し、1000ccの意地を見せた。750ccで健闘した藤田が総合3番手でGSX-Rクラス優勝を手にした。 GSX-R/MASTERS

新田博昭がポールtoウィンと2連勝を達成

 前回覇者のNo.49新田博昭がホールショットを決める。しかしNo.1田中貞泰がトップを奪ってオープニングラップを終了した。しばらく田中-新田の順で周回していたが、田中のペースが上がらないのを見た新田が3周目に先頭に立ち、そのまま逃げ切って2連勝を達成。新田は総合優勝とN250Fクラス優勝となった。2番手争いは田中に、No.21大滝太朗とNo.33石川伸介が追いついて3台の勝負となったが、4気筒パワーを生かした田中が逃げ切った。続いて大滝、石川の順でゴール。総合3番手の大滝がNT2クラス優勝となった。 NS2/NT2/N250F

先行逃げ切りの安井新一郎。優勝は望月誠。

 ポールシッターのNo.4安井新一郎が先頭で1コーナーに入り、そのままライバルを寄せ付けずトップでゴール。見事な横綱相撲を披露した。対照的に2位争いはNo.88八木則久、No.75柿沼正樹、No.13望月誠の接近戦となった。このバトルは終盤に集団から抜け出した望月が制し、柿沼、八木の順で決着した。No.11今村雄基が単独の5番手で、No.12渡辺章二、No.27岡田英典、No.82山崎聡太の3台が一団となってゴールへ飛び込んだ。しかしNMクラスの卒業規定により安井は賞典外となり、2番手ゴールの望月が優勝となった。 NM

大田薫雄vs織田道武の優勝争い。逃げ切ったのは大田。

 ポールスタートのNo.69大田薫雄がホールショットを決めて一旦は逃げかけるが、No.4織田道武が追いつき2台のトップ争いとなった。織田は何度もトップを伺うが大田のブロックは厳しく、最終的に大田が0.3秒差で逃げ切ってポールtoウィンを達成した。その後方ではNo.34諸星太郎とNo.63久保田裕司が3位を争っており、ラストラップの第1ヘアピンで久保田が3番手に浮上。敗れた諸星はNo.17間島勝美にも前を譲って5番手へ後退した。上位3台はTerminator's 1クラスで、総合4番手の間島がNS1クラス優勝となった。 NS1/Terminator’s1

5台のNBマシンによる大バトル。優勝は泉沢信明。

 No.16吉野一郎が先頭で1コーナーに飛び込んでレースが始まった。レースは序盤から混戦模様で吉野にNo.15安藤一元、No.6泉沢信明、No.12平手英隆、No.28枝川順一の5台のNBマシンによるトップ争いとなった。終盤に枝側が転倒したものの残る4台は優勝戦線に踏み止まり、最後は吉野が0.087秒の僅差ながらトップでチェッカーを受けた。続いて泉沢、安藤、平手の順でゴールしたが、NBクラスの卒業規定により吉野は賞典外となったためNBクラス優勝は泉沢に決まった。NT1クラス優勝は総合5番手のNo.51池田篤。 NT1/NB

藤元博行のポールtoウィン

 最前列イン側グリッドからスタートしたNo.6岡崎雅之がホールショットを奪う。しかし予選トップのNo.2藤元博行がすかさず先頭に立って一気にペースを上げた。そしてレース中盤には完全に藤元の独走状態となり、2位以下に6秒近い差をつけてポールtoウィンを達成した。2位争いは岡崎とNo.21中井秀による一騎打ちとなり、最後は岡崎が競り勝った。No.1折尾弘史が単独の4位。一方で5台による5位争いはNo.44西川俊哲、No.27横田崇史、No.56名取五郎、No.20関谷克巳、No.11鈴木浩一の順番で決着した。 Frontier2

3名が基準タイムをクリア。優勝は内藤操。

 ドゥカティカップの入門クラスであるDUCATI Entryは規定タイムが1分12秒に設定され、これをクリアすると賞典外及び次回からMiddleへの昇格が決まる。9台が出走したレースはNo.12高野康之が先行してNo.43寳田修一、No.23森純一、No.70内藤操、No.15関野正洋、No.17樋口靖和、No.11高石康、No.28三浦和寛、No.10岡部敬三の順でラップを重ねていった。それぞれのライダーが無理のないペースを守り、全車が完走。なお高野、寳田、森の3名が規定タイムを上回ったため、優勝は4番手ゴールの内藤となった。 DUCATI Entry

3名がAdvance昇格を決める。優勝は石原一行。

 基準タイムが1分8秒に設定されているDUCATI Middleには14名が出走。紅一点のNo.31櫻井かえでがホールショットを決める。しかしNo.58若井将紀が櫻井をかわしてオープニングラップを奪った。他方、スタートで失敗したNo.64石原一行は中盤までに3番手まで挽回し、終盤にNo.14大友庸介が4番手へ浮上したことで上位が確定した。ただし若井、櫻井、大友の3名が基準タイムを超えたため優勝は石原に決定。No.35樫村康彦、No.24置地均、No.38安田良也、No.33塚越慶治、No.7百々正樹までが表彰台に並んだ。 DUCATI Middle

ドゥカティカップ最速決定戦。優勝は小泉浩之。

 最速のドカ乗りを決めるDUCATI Advanceは基準タイムが1分5秒に設定され、それを超えると賞典外となる。ホールショットを決めたのはデスモセディチに乗るNo.17山下和宏だ。対してNo.27舛井宗一朗が一旦トップを奪うが、エンジンパワーに勝る山下は間もなくトップに返り咲き、そのまま独走でトップチェッカーを受けた。舛井が単独で続き、最後まで続いた激しい3位争いはNo.34小泉浩之、No.88山下文建、No.78玉木陽祐の順で決着した。ただし山下と舛井は基準タイムをクリアしたため、優勝は小泉に決まった。 DUCATI Advance

15分間のタイムアタック形式。2名が基準タイムをクリア

 ドゥカティカップの登竜門クラスとして設定されたDUCATI Challengeは15分間のタイムアタック形式で行われ、3名のライダーが出走した。トップタイムはNo.15横地諭で、No.11小宮光司、No.5久保田亮五の順となった。このうち横地と小宮が1分26秒の基準タイムをクリアした。 DUCATI Challenge

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