JAF筑波スーパーFJ選手権第5戦

2013 TSUKUBA SERIES リードコピー
筑波スーパーFJ選手権 第5戦 10月6日(日)開催
TOP Super-FJ GALLERY 全車撮影
Super-FJ
根本悠生選手が5戦連続ポール to ウイン!最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決める!!
5戦連続でポールポジションから一度もトップを譲ることなくトップでチェッカーを受けた根本悠生選手。57秒台に入れられなかったことが悔しそうだった。朝方まで降っていた雨の影響で路面コンディションが心配されたが、公式予選は、80Rにウエットパッチが残っていたものの、ほぼドライコンディションで行われた。今回は、昨年のチャンピオン黒岩巧選手がエントリー。第2戦以来、今年2度目のスポット参戦となるが、今年圧倒的な強さを見せている根本悠生選手が、どう迎え撃つか注目された。

20分間で争われた公式予選。まずは、黒岩選手がリーダーボードのトップに立つ。その後、チームの作戦でコースインを遅らせた根本選手、ファン・ド・ユン選手、栗原浩選手がタイムアタックに入る。根本選手は、すぐに58秒台に入れると、タイムを削っていく。そして最後のアタックで58秒082をマーク。惜しくも57秒台には入れられなかったが、完全ではないコンディションでコースレコードを更新した。

今シーズン2度目のスポット参戦となった黒岩巧選手は、暴れるマシンを何とかコントロールし、2位でフィニッシュ。昨年のチャンピオンの実力を示した。「80Rだけ濡れていましたけれど、ベストラップを出した周は、けっこうまとめることができたので57秒台に入ると思ったのですが悔しいですね。コース状況が少しでもよくなってからコースインした方がいいという監督の指示でしたが、黒岩選手にタイヤ的に7周のアドバンテージがあるので、スタートをしっかり決めてリードしたいですね」と5戦連続ポールポジションを獲得した根本選手。2番手に黒岩選手が58秒550で続き、高橋響太選手、ファン選手、KAMIKAZE選手、栗原選手までが58秒台をマークした。

4戦連続表彰台と表彰台の常連となっているファン・ド・ユン選手だが、クリアすべき課題も多いと語る。最終戦で、今シーズン最高のレースをしたいところだろう。10月にしては、湿度が高く気温も上がったが、レースが始まるころは、曇り空となり路面温度は、それほど上がっていないコンディション。シグナルがブラックアウトし、18周のレースのスタートが切られる。ポールポジションの根本選手が好スタートを切り、真っ先に1コーナーに進入。黒岩選手、高橋選手、ファン選手、KAMIKAZE選手、前田大道選手、栗原選手、秋山健也選手と続いていく。1コーナー立ち上がりからS字コーナーにかけてファン選手が高橋選手の前に出ていくが、続く第1ヘアピンで両者は接触。大きなダメージはなく、そのまま走行を続けるが、第2ヘアピンの進入で高橋選手が痛恨のスピン。再スタートを切るが、最後尾までポジションを落としてしまう。

トップを走る根本選手を追う黒岩選手だったが、ペースを上げられず根本選手がジリジリとリードしていく。3番手を走るファン選手も単独走行となり、MASTERSクラス最上位のKAMIKAZE選手と続き、前田選手と栗原選手がバトルを繰り広げる。

根本選手は、決勝でただ一人58秒台に入れる走りでトップを独走。危なげない走りで5戦連続ポール to ウインを達成! パーフェクトな内容で最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決めた。こちらも5戦連続優勝でMASTERSクラス初代チャンピオンとなったKAMIKAZE選手。予選から速さを見せており、次回は、総合でもトップ3に入ってきそうだ。スポット参戦の黒岩選手は、思うように走らないマシンをコントロールし2位でゴール。3位にファン選手が入り、4戦連続で表彰台に上がった。総合4位にKAMIKAZE選手が入りMASTERSクラス5連勝で、こちらもシリーズチャンピオンを獲得。初代MASTERSクラス王座に輝いた。5位争いは、栗原選手が制し、前田選手が6位となった。MASTERSクラス2位の秋山選手が総合7位、最後尾から追い上げた高橋選手は8位でフィニッシュしている。
Super-FJ第5戦リザルト→

Winner's Interview

S-FJ表彰式
根本悠生選手
優勝・シリーズチャンピオン 根本悠生選手
「今回も、しっかりポール to ウインができてチャンピオンを決められたので、よかったですね。開幕前は、全戦ポール to ウインを目標にしていましたが、どこかで何かあるか分からないので難しいと思っていました。開幕戦でコースレコードを出して、その後、レコードを塗り替えられないと成長できていないと思われてしまうので、今回、レコードを出せてよかったですが、57秒台に入れられなかったのが悔しいですね。ただ、FCJで学んだことを生かせましたし、最終戦で57秒台に入れたいです」

黒岩 巧選手
2位 黒岩 巧選手
「練習から乗りこなすのが難しく、どうアプローチしていくか悩みました。予選のタイムは、一発でしたから、決勝で安定したペースで走れたのは、よかったと思います。1周目ぐらいは、根本選手の前に出たかったのですが、できませんでしたね。現状では、ベストな走りができたと思いますし、何とか2位に入れて表彰台に上がることができたので、よしとします」 3位 ファン ド ユン選手「スタートは、うまく決まったので、1コーナーで高橋選手の前に出ることができましたが、第1ヘアピンで後ろから接触されてしまいタイヤが、少し傷ついてしまっていました。走りに影響はなかったので、59秒台前半で走ることができましたが、チームメイトの根本選手は、58秒台に入っているので、次回は、もっとレースのアベレージを上げたいです。予選も最終コーナーをうまく走れなかったので、最終戦は、予選から攻めて行こうと思っています」

MASTERS表彰式
KAMIKAZE選手
MASTERS優勝・シリーズチャンピオン KAMIKAZE選手
「予選からタイムが出ていましたし、調子はよかったですが、今回は、しっかり秋山選手の前を走ってチャンピオンを獲得しようと思っていました。決勝中は、少しオーバーステア気味でしたが、バランスはよかったと思います。全勝でチャンピオンを獲れたので、最終戦は、総合で表彰台を狙います。そして来シーズンもディフェンディングチャンピオンとして参戦しようと思っています」

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