2013 耐久茶屋“筑波耐久ロードレース”《開催レポート》

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2013 耐久茶屋“筑波耐久ロードレース”
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決勝レポート
穏やかな日差しに恵まれた最高の一日 優勝はMガレージ岡田義治/中野忠/吉田正組

決勝レース 筑波サーキットのレースシーズンを締めくくる耐久茶屋“筑波耐久ロードレース”が今年も開店した。「まぁまぁ、お茶でもすすりながら」をコンセプトに始められた耐久茶屋は肩肘張らずに参加できる独特のユルさが魅力。お揃いのチームシャツでプロチームよろしくバシっと決めたチームから、スプリントレースのライバル同士が組んだチーム、忘年会顔負けのコスプレを披露したアキバ系チーム、恰幅の良さからミニバイクに乗るとサーカスのくまさんチームまで、気の置けないレース仲間たちとワイワイ楽しみながら5時間先のゴールを目指すオトナの遊びが耐久茶屋だ。スターティンググリッドはユルさ抜群のくじ引きにて決定。スタートは混乱を避けるため第1グループ、第2グループと時間差が設けられた2段式で、晩秋としては穏やかな日差しの中、83チームが耐久ムード満点のルマン式で5時間後のゴールを目指してスタートを切った。
決勝レース 序盤はNo.15MRプロジェクト+MHマツモト須藤政久/東敬太/福田 雄一郎/遠藤 弘一組とNo.32MRF&suns&フリクション江原陽一/蜂屋弘美/青木崇明/矢追和之/富永佑二組がマッチレースを展開。2台は時折ポジションを入れ替えながらレースを引っ張る。ここから徐々にNo.15チームが抜け出す一方で、レース全体ではライダー交代のためのピットインが始まった。さらに出走台数が多いため追い越し違反によるペナルティストップが相次ぎ、全体的にポジション変動が激しくなる。
 レース開始から1時間後、No.15チームが快調にトップを走行していたが、第2グループからスタートしたNo.1Mガレージ岡田義治/中野忠/吉田正組が怒涛の追い上げで2番手に浮上。そのNo.1チームがピットインすると、代わってNo.3ArtyRun+N-PLAN&WAKO’S大谷雅美/山﨑敏夫/内山智彦組が2番手へ。一方で上位の一角を占めていたNo.32チームが第1ヘアピンで転倒を喫し、他方ではNo.3チームがトップへ浮上するなど上位の変動が激しい。決勝レースさらにスタート直後は5番手につけていたNo.63 MRプロジェクト+プライドワン武佐秀典/草薙伸一/中澤孝之組が着実にポジションを上げてきており、No.63チームがトップへ浮上したところで2時間が経過。
 そしてNo.63を先頭にNo.3、No.15チームが同一周回でトップ3を形成。105周でNo.63チームがピットインにより3番手へ後退した後は上位3台にしばらく順位の変動がなかった。しかしハイペースで周回を重ねてきたNo.1チームが3台に割って入ったところでレース開始から3時間が経過。No.1チームの勢いは止まらず、ほどなくトップを奪還。そしてNo.15チームが後退してから同一周回はNo.1、No.3、No,63の3チームとなり、優勝争いは3台に絞られる。先頭のNo.1はピットインにより一旦3番手へ後退したものの、コース復帰後に盛り返してトップに返り咲く。その瞬間、レース開始から4時間が経過。決勝レースその後もNo.1チームは快調に飛ばし、2位以下を徐々に引き離していく。残り30分となった時点でトップを行くNo.1チームと2番手のNo.3チームは約15秒差。しかしコース上には全周に渡りバックマーカーが走行しており、勝負の行方は予断を許さない。両車はバックマーカーの間を縫うように走りながらゴールを目指し、このままレースフィニッシュかと思われた。しかし耐久レースは甘くない。レース終了まで残り10分を切った時、No.3チームのエンジンが突然悲鳴を上げたのだ。これでNo.3チームはピットインを余儀なくされて万事休すとなった。
 そしてレース開始から5時間が経過。ピットが歓喜で沸く中、No.1チームが最初のチェッカーフラッグを受けた。No.3チームはレースに復帰したものの1周遅れの2位。No.63チームが3位に入り、No.10 POSH東京+江沼+アカオギW小城聡/磯間彰/谷川太一組、No.51クレバーライトレーシングチーム高橋 孝浩/八木 則久/宝積 剛/利光 哲哉組が続いた。決勝レース一方、終盤まで6位をキープしていたNo.60ノザワレーシングF&モトα薄井 眞一/片岡 緑/片岡 泰/野澤 秀典組は、ゴール目前で痛恨のペナルティストップにより表彰台を失う。代わって繰り上がったNo.39 RCR・HANGOUT渡部翔悟/石倉翔/大谷朋之/横井憲組がラッキーな6位を手にした。上位6台はすべて4mini100ccクラスで、100ccノーマルクラス優勝はNo.46ターゲット&黒板ホンダ小松田誠/黒坂智/深川聡也/臼井良之/関口大輔/小林功組だった。
 レース終了後はホームストレートで暫定表彰式が行われ、土屋博大会会長より記念のトロフィーとウィナーズTシャツが贈られた。締めは恒例の全員集合写真。5時間の激闘を終えた参加者たちは満足と安堵の表情を浮かべながら記念写真に収まった。真剣勝負に徹したチーム、エンジョイレース派を貫いたチーム、それぞれにさまざまな思い出を刻んで耐久茶屋は盛況のうちに閉店。参加者たちは来シーズンの再会を誓い合ってサーキットを後にした。

集合写真

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