JAF筑波スーパーFJ選手権第2戦

2013 TSUKUBA SERIES リードコピー
筑波スーパーFJ選手権 第2戦 5月5日(日)開催
TOP Super-FJ GALLERY 全車撮影
Super-FJ
根本悠生選手が2戦連続ポールtoフィニッシュ!スポット参戦の黒岩巧選手は、巧者ぶりを発揮し2位
今回も圧倒的な速さを予選、決勝で見せつけた根本悠生選手。人差し指を立てる様も文字通り手慣れたもの。シリーズ第2戦は、快晴の下で行われた。今回は、昨年のチャンピオン・黒岩巧選手のスポット参戦が直前に決定! マシンは、初めて乗るものとなり、テストする時間も短かったが、ノリに乗っている根本選手を止める最右翼として注目された。

公式予選がスタートしたのは、8時16分と朝早いセッションとなったが、日差しは強く路面温度はすでに高くなっていた。開幕戦に比べ、タイムを出すには不利な条件ながら、真っ先にコースインした根本悠生選手は、あっと言う間に58秒台に突入しリーダーボードのトップに立つ。その後も、根本選手のタイムに迫る者はなく、セッション終盤に、さらに58秒296までタイムを縮めた根本選手が2戦連続のポールポジションを獲得した。

トップの根本選手がS字コーナーをクリアしようとしているとき、ようやく栗原選手が1コーナーを立ち上がっている。「セッション序盤に58秒5が出たので、その時点でアタックしなくてもよかったのですが、一度ピットに入ってタイヤを見たら、まだタイヤの表面が溶けていなかったので、決勝のために再びコースインしました。そこでタイムを更新できたので、いい状態でレースに臨めそうです。土曜日の練習走行では、路面温度が高い中、黒岩選手、高橋選手と一緒に走ることができたので、いいシミュレーションができています。開幕戦の後、数レースこなしていて、スタートはバッチリだったので、今日もいいスタートを切りたいです」と根本選手。

スポット参戦となった2012年チャンピオンの黒岩巧選手だったが、さすがの走りを見せてくれた。予選2番手には、黒岩選手がつけフロントロウを確保した。「レースまで時間がなかったわりには、いい予選になったと思います。今回は、マシンのテストを兼ねた参戦なので完全にスポットです。今まで下位でしか走ったことのないマシンで、どこまで走れるか見ていてください」とコメント。3番手に高橋響太選手、4番手に前田大道選手と続き、ここまでが58秒台を記録した。予選5番手には、マスターズクラス最上位となるKAMIKAZE選手が59秒076でつけた。

路面温度が約45度というコンディションで行われた決勝レース。タイヤマネジメントが重要になってくるのは、明らかだった。今回もポールポジションスタートの根本選手が真っ先に1コーナーに進入。そのアウト側から黒岩選手が並びかけるが、かわすことはできない。以下、高橋選手、前田選手、KAMIKAZE選手と予選順位通りに続いていくが、6番手グリッドスタートの栗原浩選手が大きく遅れてしまい、最後尾まで下がってしまう。

3番手争いに近づいていたところでアクシデントが起き3番手に浮上。その後も安定したペースで3位入賞を果たしたファン選手。レース序盤は、後ろを見ながらペースを合わせていたという根本選手は、徐々にペースを上げていく。そのテールをマークしておきたい黒岩選手だったが、ついていくことができずジリジリと離されてしまう。レース中盤には、根本選手、黒岩選手は、それぞれ単独走行となり、高橋選手と前田選手が3番手争いを繰り広げていた。そしてレースの折り返しを過ぎたばかりの10周目の第2ヘアピンで高橋選手のマシンにブレーキトラブルが発生してしまいコースアウト! そのまま再スタートできずに痛恨のリタイアとなってしまう。これにつられてしまうように前田選手も遅れてしまい、ポジションを6番手に落としてしまう。このアクシデントもあり3番手に浮上してきたのが、ファン・ド・ユン選手だった。

トップを走る根本選手は、ただ一人58秒台をマークし、今回も圧勝。2戦連続ポール to フィニッシュを決めた。2位にスポット参戦の黒岩選手が入り、ファン選手が3位でフィニッシュした。4位にKAMIKAZE選手が入り、2戦連続でマスターズクラスを制した。以下、マスターズクラス2位の秋山健也選手、前田選手、栗原選手と続いた。

Super-FJ第2戦リザルト→

Winner's Interview

S-FJ表彰式
根本悠生選手
優勝 根本悠生選手
「スタートは、理想には、ほど遠かったですが何とかトップをキープできたので、よしとします。レース序盤は、後ろを見ながら同じぐらいのペースで走り、8周目ぐらいから引き離しにかかりました。狙い通りに独走態勢に持ち込めましたが、やはり残り3、4周は、厳しかったですね。次回は、もっと暑いコンディションとなりますし、今回のデータもしっかり生かしてポール to ウインで勝ちたいですね」

2位 黒岩 巧選手「スタートはうまく決まって、1コーナーで並べたのですが、かぶせることは、できませんでした。その後は、後ろに張り付いていく予定でしたが、序盤は根本選手の方がペースがよく、その差のまま開いていってしまった感じですね。タイヤのグリップしている状態にマシンを合わせていたので、後半は、厳しい状態でしたが、イエローフラッグやオイルフラッグも出ていたので臨機応変に走りました。今回は、限られた時間の中でチーム、メカニックもボクのオーダーに応えていただけましたし、予選2番手、決勝2位という結果もよろこんでくれました。チームや応援してくれた方によろこんでもらえる結果を出せてボクもうれしく思います」 ファン ド ユン選手
3位 ファン ド ユン選手
「KAMIKAZE選手を抜いて5番手に上がったときに(表彰台の)チャンスがあると思い頑張りました。そうしたら前の2台がいなくなってしまったので、その後は、いいペースを保つことを心がけて走りましたが、レース終盤は、ブリスターが出てしまい無理できない状況となりましたが、3位をキープできました。次回は、もっと高いところに上がりたいですね」

MASTERS表彰式
KAMIKAZE選手
MASTERS優勝 KAMIKAZE選手
「決勝は、アンダーが出ている状態だったので厳しいレースでしたが、総合でも表彰台が見えてきたので、次回は、もっと頑張ります。体力的にも、問題なかったですし、またスーパーフォーミュラにも乗れるんじゃないですかね(笑)。次回も、取材してもらえるように頑張ります」

page_top