JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第6戦

2014 TSUKUBA SERIES 筑波スーパーFJ選手権 第6戦 11月23日(日)開催
リードコピー
TOP Super-FJ GALLERY 全車撮影

Super-FJ
高橋響太選手がポールtoウインで3勝目を挙げ シリーズチャンピオンを決める!
2014年シーズンも、ついに最終戦を迎えた。開幕2連勝を飾った高橋響太選手だったが、シーズン中盤に調子を崩してしまう。そこにマスターズの枠にとどまらずに総合でも速さを見せていたKAMIKAZE選手が調子を上げ、第3戦、第5戦で優勝を飾り、勢いではKAMIKAZE選手が上回っていた。高橋選手が63ポイント、KAMIKAZE選手が62ポイントと、その差は僅か1ポイント。タイトル争いは2人の一騎打ちとなっており、先にゴールした方がチャンピオンという状況で今回の最終戦決戦が行われた。

20分間の公式予選は、前戦でポールtoウインを飾り勢いに勝るKAMIKAZE選手が真っ先にコースイン。一方、高橋選手は一度、ピットロードで右側にマシンを寄せ、全車がコースインしてから間隔を空けてピットアウトする。単独でアタックに入った高橋選手は、リーダーボードのトップに立つと周回ごとにタイムを縮め58秒604を早々にマーク。一度、ピットに戻りマシンセットを確認。タイヤも温存する。一方、KAMIKAZE選手は、なかなかタイムを出せずにポジションを上げるどころか、逆に下げてしまっていた。そしてセッション終盤になり、再度ピットアウトした高橋選手は、さらにタイムを縮め58秒574でポールポジションを獲得した。
「一度、ピットインした際にもトップだったのですが、マシンの確認もありましたし、もう一度(タイムアタックに)行け、と言われていましたし、セッション序盤より後半の方がタイムを出やすいと思っていたので(タイムを)縮めることができてよかったです。昨日から変えたセットが、うまくハマったので予選で急にマシンがいい状態になりました。タイヤも温存できましたし、決勝はミスなく行きたいですね」と高橋選手。

レース風景
ポールポジションから好スタートを見せた高橋響太選手が真っ先に1コーナーに入って行く。2番手に山部選手、その後方にKAMIKAZE選手が続いている。
レース風景
ポールtoフィニッシュでゴール。勝ってシリーズチャンピオンを決めた高橋選手。ウイニングランを終えマシンを降りると両手の人差し指を立てて見せた。

今シーズン2戦目となる山部貴則選手が58秒759で2番手、3番手に58秒857の山浦聖人選手と続き、KAMIKAZE選手は58秒880で4番手。何とか2列目に食い込んだ。
「ベストは尽くしました。土曜日の練習は調子よかったですし、マシンの状態もよかったのですが気持ちが先に行ってしまい、各コーナーでほんの少し遅れてしまい1周をまとめきれませんでした。高橋選手にポールポジションおめでとう、と言いたいですね。最終戦なので、決勝は楽しく走って表彰台に上がって追われればいいなと思っています」とKAMIKAZE選手は予選後にコメントしていた。

そして、ついに今シーズン最後のレースを迎える。18周で争われた決勝レース。まずはポールポジションの高橋選手が好スタートを切り、レースを引っ張って行く。一方、スタートで狙いすぎてしまったというKAMIKAZE選手は、逆に5番手にポジションを下げてしまう。高橋選手が積極的に飛ばし、山部選手、山浦選手、中西武蔵選手、KAMIKAZE選手と続いていく。高橋選手は、59秒前半のペースで周回。これに山部選手は何とかついていっていたが、山浦選手以下は、ついていけず三つ巴の3番手争いを展開する。トップを走る高橋選手は、ジリジリと山部選手を引き離し独走態勢に持ち込んでいく。山部選手も必死に追うが、その差は開いてしまう。後方では、3台のバトルがレース終盤を迎えヒートアップ。16周目の第2ヘアピンで山浦選手のインを中西選手が突くが、山浦選手がコースアウト。中西選手が3番手、KAMIKAZE選手が4番手に浮上し、山浦選手は、住山晃一郎選手にもかわされ6番手まで下がってしまう。

トップを走る高橋選手は、安定した速さを見せ右手を上げてトップでゴール。今シーズン3勝目を挙げ、シリーズチャンピオンを決めた。山部選手が単独2位でゴールし、2戦連続で表彰台に上がった。3位争いは、ラスト2周で自己ベストをマークした中西選手がKAMIKAZE選手を引き離してゴール。KAMIKAZE選手は4位でゴールし、総合でのチャンピオンには届かなかったが、2年連続でマスターズクラスのチャンピオンとなった。山浦選手は、最終ラップに住山選手をかわし6位でチェッカーフラッグを受けた。

レース風景
#10山浦選手、#91中西選手、#9KAMIKAZE選手が三つ巴の接近戦を繰り広げた3位争い。16周目の第2ヘアピンで明暗が分かれる結果となった。
レース風景
2台をかわしたいKAMIKAZE選手だったが、前のバトルが激しく勝負をしかけられない。シリーズを盛り上げてくれた46歳のチャレンジャーの来シーズンに期待したい。
Super-FJ第6戦リザルト

Winner's Interview
S-FJ表彰式

高橋響太選手 優勝 高橋響太選手 シリーズチャンピオン
「スタートが一番不安でしたが、うまくいきました。チャンピオンのことは意識せず、近い将来のことを考えて目の前のレースに集中することが第一に落ち着いて走ることができました。予選でタイヤを温存できたこともプラスでした。だいたい59秒1とか2で周回できましたから。今シーズンは、いろいろ学ばせていただいたことが多かったですし、チームを始め、多くの支えてくださった方に感謝したいです。ありがとうございました」

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2位 山部貴則選手 3位 中西武蔵選手
山部貴則選手「完敗でした。スタートから序盤でついていくことができず、置いて行かれてしまったのですが、ミスしないように全力で走り、バックマーカーなどが絡むなど相手のペースが落ちてくるのを待ったのですが落ちませんでしたね。来年のことは、まだ何も決まっていませんが出てくれば、この位置を走れることが分かったので、現役の皆さん覚悟しておいてください。おもしろいレースをしましょう」 中西武蔵選手「今回は、土曜日の走行をまともに走ることができず、予選でセットを合わせて、さらに決勝に向けてマシンを合わせ込んでいき、決勝レースでは、ようやく攻められる状態になっていました。今シーズンは、マシンのセッティング能力が足りませんでしたが、最終戦で3位ですが表彰台に上がることができ、よかったと思います」

MASTERS表彰式

KAMIKAZE選手 優勝 KAMIKAZE選手 MASTERS シリーズチャンピオン
「ベストは尽くしました。今回は予選でタイムを出せなかったのが大きかったですね、バトルをした2人ともカート出身なのでペースの上げ方など、レースの運び方がうまいですね。前で2人が熱いバトルを繰り広げていたので、なかなか前に出ることができず悔しいですね。今年は最終戦までチャンピオン争いができましたし、2勝を挙げることができ、いいシーズンだったと思います。来シーズンは、まだ決まっていませんが、どこかのスーパーFJシリーズにフル参戦しようと思っています」

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