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15台がエントリーした2013 JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第3戦。ここまで16歳のスーパールーキー・根本悠生選手が2戦連続でポールtoフィニッシュを飾っており、そのまま連勝記録を伸ばすのか? 誰かが根本選手を止めることができるのか? レースの行方が注目された。
今回の公式予選は、午前9時から始まったが、すでに路面温度は高く、タイムを出すには、難しいコンディションとなっていた。その中で根本選手は、5周目のアタックで58秒344をマークし、3戦連続のポールポジションを獲得した。「セッション前半は、タイヤを暖めてポンとタイムが出たので調子がよかったと思います。一度ピットに戻って、もう一度アタックしたのですが路面温度が高すぎましたね。
チームで上位3番手まで独占できたので、決勝でも表彰台を独占できればいいですね」と根本選手。2番手には、やはりスーパーFJ、3戦目となる栗原浩選手がつけ、ファン・ド・ユン選手、前田大道選手と続き、ここまでが58秒台をマークした。一方、昨年のチャンピオンマシンを駆る高橋響太選手は“何かがおかしい?”と首をひねる7番手と後方に沈んでしまう。
MASTERS最上位には、野間一選手がつけていたが、走路外走行のペナルティで2グリッド降格の9番手。同じくKAMIKAZE選手も2グリッド降格の10番手となり、MASTERS最上位は、8番手の秋山健也選手となっていた。
レーススタートを迎えたころの気温は29.1度、路面温度は47.4度と、この日最高の暑さの中でスタートは切られた。ポールポジションからスタートした根本選手がロケットスタートを切り、2番手以下を引き離して1コーナーに進入。そのままレースをリードしていく。これにチームメイトの栗原選手とファン選手が続き、2番手争いを繰り広げていく。その後方では、前田選手、大野悟選手、倉富秀索選手、高橋選手が4番手争いを展開。4周目の1コーナーで前田選手がはらんだすきに大野選手が前に出るが、5周目の1コーナーでは、逆に大野選手のインを前田選手が突いていく。しかし、ここで両者が接触。大野選手がスピンし、前田選手の前を塞ぐ形でストップ。2台ともすぐに再スタートするものの最後尾まで落ちてしまう。
トップをひた走る根本選手は、10周目に58秒903という、このレースのファステストラップを記録。レース終盤は、スライドするマシンをうまくコントロールしトップでチェッカー。3戦連続ポール to フィニッシュを達成した。2位に栗原選手が入り初表彰台を獲得。3位にファン選手が入り2戦連続表彰台となった。4位に倉富選手が入り、5位にMASTERSクラス優勝となるKAMIKAZE選手が入り、こちらも3戦連続となった。
「筑波3回目にして、やっとスタートがバッチリ決まりました! 後ろには、ZAPの2台がいましたが、一つ抜けた形でトップに立てたので、最初から逃げようと思い、その通りの展開になってよかったです。レース終盤は、暑かったのでタイヤも厳しい状態でしたが、次回8月のレースは、もっと暑くなるのでイメージしながら走りました。3連勝もうれしいですが、チームで表彰台を独占できたこともうれしいです」
「本当は、根本選手についていきたかったのですが、スタートから、いきなり速かったのでファン選手との2位争いを確実に制すために、立ち上がり重視のラインでタイヤマネジメントを考えながら走っていました。S-FJは、今回で3戦目ですが、表彰台に立つことができてうれしいです。前回はスタートでエンストして大失敗してしまっているので、よろこびもひとしおです」
「レース前半は調子もよかったのですが、終盤になってシフトミスや暑さのためかリアがすべり出してきたので、なるべくペースを落とさないようにキープすることを心がけました。離されてしまったのは悔しいですが、過去2回の表彰台に比べて、今回は自分の力で獲った表彰台なので、うれしいです。一戦一戦、実力も上がってきているので、もっと上を狙っていきたいですね。国籍は、違いますが、皆さん応援よろしくお願いいたします」
「ユーズドタイヤだとよかったのですが、新品タイヤを履くと進入でオーバー、立ち上がりでアンダーが出てしまっていて、ペナルティで2グリッド降格だったので今回はインタビューを受けるのは難しいかと思っていたんです。それでもレースは、すごく楽しめました。若手が伸びてきて個人的には寂しい部分もありますけれど、レース界全体を考えるといいことですね」