JAF筑波スーパーFJ選手権第1戦
JAF筑波ツーリングカー選手権第1戦

2014 TSUKUBA SERIES 筑波スーパーFJ選手権 第1戦・筑波ツーリングカー選手権 第1戦 3月23日(日)開催 リードコピー
TOP Super-FJ TTC1600 TTC1400 GALLERY 全車撮影

Super-FJ
ニュータイヤにうまく順応した高橋響太選手が初優勝! スーパーFJデビューの中西武蔵選手が健闘の2位

新たなシーズンが3月23日(日)より始まった。昨年のチャンピオン根本悠生を始め、数名の選手が卒業し、ランキング4位となった高橋響太選手が今年も同じ体制で臨む。また、今シーズンは、タイヤが変わったことがドライバーに取って、かなり大きなウエイトを占めている。タイヤメーカーは、今年もヨコハマと変わらないが、より安全性を高めるために新しいタイヤを投入。縦方向のグリップは変わらないが、横方向のグリップが落ち、よりドライバーのテクニックが要求される。このため筑波では約1秒以上タイムが落ちると言われていたが、公式予選では高橋選手が58秒312をマークし、ポールポジションを獲得。予想以上のタイムがいきなり記録されてしまう。「コーナリングスピードを落とす方向のタイヤなのでラップタイムでは1、2秒落ちる予想でしたが、ドライバーのテクニックやチームのセッティング能力が上回っていて、なかなかタイムは落ちませんでしたね」とヨコハマのS-FJ担当者。ただ、見た目でも横方向のスライドは増えており「去年と同じような走りをしていたら、すぐにスピンしてしまう」という声も聞かれただけに、よりドライバーを育てるタイヤに進化しているようだ。

予選2番手には、中西武蔵選手が58秒886でつけ今回がS-FJデビューながら健闘。中西選手は、カートのROTAX MAX日本代表にもなった経験があり、昨年のチャンピオン・根本悠生選手とバトルをしていた逸材だ。予選3番手には、昨年のマスターズクラスチャンピオンのKAMIKAZE選手が58秒994で入り、トップ3が58秒台をマーク。4番手の吉田照己選手が59秒082、11番手の増田貴宣選手が59秒471と僅かな差で続く予選となった。

18周で争われた決勝レース。ポールポジションの高橋選手が僅かにホイールスピンさせたスキを突き、武蔵選手が前に出て行き真っ先に1コーナーへ進入。KAMIKAZE選手も高橋選手に並びかけるが、何とか2番手を高橋選手がキープ。高橋選手は、武蔵選手の背後につけ、第2ヘアピンからバックストレートで並びかけると、最終コーナーへの進入でアウトから武蔵選手をかわしてトップに立つと、そのままレースをリードしていく。これを追いたい武蔵選手だったが、ジリジリと、その差は開き単独走行となる。3番手のKAMIKAZE選手も序盤は、単独走行となっていたが、その後方からは、片桐瑞貴選手が迫ってくる。片桐選手は、予選でクラッシュを喫し、9番手グリッドに沈んでいたが、オープニングラップで5番手に浮上。4周目に4番手に上がるとKAMIKAZE選手のテールtoノーズとなる。すぐにでもかわしたい片桐選手だったが、KAMIKAZE選手が老練なテクニックで抑え込む。しかし、レースも折り返しとなる10周目のバックストレートから最終コーナーの進入で片桐選手がKAMIKAZE選手をかわして3番手に上がると、その差を広げていく。これ以降、トップ3は、それぞれ単独走行となり、トップを走る高橋選手は、2位に約10秒差をつけゴール。うれしい初優勝を達成した。2位に武蔵選手、3位に片桐選手と続いた。KAMIKAZE選手は、山浦聖人選手、横地昌重選手の追撃を抑え4位でチェッカー。マスターズクラスで優勝を飾った。

レース風景
スタートで出遅れるものの、すぐにトップの座を取り戻すと、独走態勢を築き、圧倒的な速さを見せた高橋響太選手。念願の初優勝を達成!
レース風景
ポールポジションの高橋選手がホイールスピンさせてしまい遅れると予選2番手グリッドから好スタートを切った武蔵選手が前に出て行く。
レース風景
今回がスーパーFJデビューとなった中西武蔵選手。初レースとは思えないレース運びは、カートでの経験が豊富だからこそ。次戦は、もっと進化しそうだ。
レース風景
予選3番手とさすがの走りを披露した#9KAMIKAZE選手の背後に迫る#6片桐選手。数周に渡ってバトルを繰り広げるが、スピードに勝る#6片桐選手に軍配が上がる。
Super-FJ第1戦リザルト

Winner's Interview
S-FJ表彰式

高橋響太選手 優勝 高橋響太選手
「スタートで、ちょっとホイールスピンさせてしまったのが反省点ですね。中西選手に前に出られてしまいましたが、イケるところで行こうと思っていましたし、すぐに前に出ることができたので、その後は、自分とタイヤと相談しながら落ち着いて走ることができましたが、決して楽なレースではなかったですね。まだまだ勉強しなければいけないことがありますし、勝てたのはチームのおかげです。次回は、一度もトップを譲らないでポールtoウインをしたいですね」

2位 中西武蔵選手 3位 片桐瑞貴選手
中西武蔵選手 「スタート練習を何度もしていたので、うまく決まりましたね。もちろん勝ちたかったですが、緒戦なので、シリーズ全体を考えればデビュー戦2位は、まずまずです。絶対的に経験不足ですし、タイムも出ていませんので次回に向けての課題も見えましたし、ダメな部分を修正して勝ちを狙えるようにしたいですね」 片桐瑞貴選手 「土曜日からチームのバックアップのおかげでマシンセットも決まってきていましたし、予選開始直後にタイムも出たので、いい感じだったのですが、予選でクラッシュしてしまったのは余計でしたし、チームに迷惑をかけてしまいました。レースは、スタート直後からKAMIKAZE選手とのバトルになったのですが、KAMIKAZE選手がうまいので、なかなか前に出ることができませんでした。新しいタイヤは、昨年までと動きが違うので、もっとうまく使えるようにしたいですね」

MASTERS表彰式

KAMIKAZE選手 優勝 KAMIKAZE選手
「予選は、いい感じに攻めることができていたのですが、マシンがよすぎてアクセルを踏みすぎたのかガス欠になってしまったのが誤算でしたが、決勝もいい状態で走ることができましたし、クリーンなバトルができましたね。片桐選手は将来有望な選手だと思いますよ」

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