JAF 筑波スーパーFJ選手権 第1戦・筑波ツーリングカー選手権 第1戦

JAF 筑波スーパーFJ選手権 第1戦・筑波ツーリングカー選手権 第1戦 3月22日(日)開催
→ TOP → Super-FJ → TTC1600 → TTC1400 → GALLERY → 全車撮影

Super-FJ
最終ラップの1コーナーで決めた 三つ巴のトップ争いを山浦聖人選手が制す!

レース風景
ラストラップの1コーナーで決め、開幕戦で優勝を飾った#10山浦聖人選手・19歳。タイトル街道を突っ走ることができるか!?
昨年のチャンピオン高橋響太選手が卒業、新しく加わったドライバーもエントリーし、2015年の開幕戦には11台のマシンが筑波サーキットに集まった。その中でも注目を集めたのは、2013年に全戦ポールtoウインを飾りチャンピオンを獲得した根本悠生選手がF109iの実戦テストとして参加してきたことだ。
「今回は、新型シャーシの開発目的での参戦です。1週間前に1度テストしていますが、久しぶりのS-FJですし、タイヤや路面など、いろいろ変わっているので簡単ではないですが、マシンも徐々によくなってきています。2013年は、独走のレースばかりでしたが、今回は決勝で勝負強いところをお見せできると思います」と根本選手。予選は58秒995で2番手となったが、決勝で巻き返す気、満々と言ったところだ。そんな根本選手を抑えポールポジションを獲得したのは、昨年、最終戦までチャンピオン争いを繰り広げたKAMIKAZE選手だった。
「昨年は、あと一歩のところでチャンピオンになれなかったので、今シーズンは明確に“チャンピオン獲得”を目標に掲げて臨みます。今回は2013年王者の根本選手、山浦選手も速いですし、ライバルは多いです。予選は歯を食いしばってアタックしましたが、決勝は楽しんで走ります。お客さんに喜んでもらえるレースができればいいですね」とコメント。予選も真っ先にコースイン。セッション終盤に根本選手を逆転し、開幕戦でポールポジションを獲得した。3番手には、山浦聖人選手がつけた。
「タイム的にもポールポジションを狙えたと思うのですが、セッション後半でタイムを伸ばせませんでした。調子はいいので、決勝は、落ち着いて2人についていって勝負したいです」と山浦選手。タイムは、59秒109と58秒台には入れられなかったが安定した走りを見せていただけにトップ3が抜きんでている状態だった。

レース風景
ポールポジションからスタートした#9KAMIKAZE選手が真っ先に1コーナーへ。#14根本悠生選手、#10山浦聖人選手と続いて行く。
決勝レースも予想通り三つ巴の戦いとなった。シグナルがブラックアウトするとクリーンなスタートが切られKAMIKAZE選手、根本選手、山浦選手と続いて行く。オープニングラップにかけていた根本選手は、第2ヘアピンのブレーキングでズバッとKAMIKAZE選手のインを突きトップに浮上。そのままレースをリードするが、KAMIKAZE選手と山浦選手もピタリとマークし根本選手を逃がさない。背後で勝負を仕掛けようとプレッシャーをかけるKAMIKAZE選手だったが、根本選手の巧なブレーキングに抑え込まれてしまう。その後方では、山浦選手がタイヤをいたわりながらトップ2に離されまいと必死に追走する。レースも押し返しを過ぎるとKAMIKAZE選手は、フロントに問題が出始め勝負を仕掛けることができない。これを見た山浦選手は、13周目の1コーナーでKAMIKAZE選手をかわして2番手に浮上。さらにトップを走る根本選手の背後に迫る。満足に決まっている状態ではないニューマシンで後続を抑えてきた根本選手だったが、レース終盤になるとタイヤの状態も厳しくなっていた。そこに勢いに勝る山浦選手が差を詰めると、最終ラップの1コーナーで根本選手をかわしてトップを奪うと、そのままチェッカーフラッグを受け開幕戦を制した。2位に根本選手が入りZAPが1-2フィニッシュを飾った。3位にKAMIKAZE選手が入り表彰台の一角を占めた。その後方には、ハンマー伊澤選手、秋山健也選手とマスターズクラスの2人が単独で続いた。

レース風景
久しぶりのスーパーFJ、ニューマシン、タイヤなど初めて尽くしの中でさすがの走りを見せてくれた根本悠生選手。
レース風景
マスターズでは、すでに敵無しのKAMIKAZE選手。今年こそタイトル獲得をと6kgも体重を落とし明確な目標を持って参戦してきた。

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ 第1戦リザルト PDF

Winner's Interview
S-FJ表彰式
山浦聖人選手 Super-FJ優勝 山浦聖人選手
「1コーナーで勝負することは決めていました。スタートで前に出られればよかったのですが、落ちついてスタートを切ることができたので、前の動きを見ながらいきました。途中、離されそうになりましたが何とかついていけてよかったです。何カ所かブレーキングでいけそうなところはありましたが、最終コーナーから1コーナーが一番うまく抜けると思ったので、その通りの展開になってよかったです。この調子で今シーズンはチャンピオン、そして日本一決定戦でも勝つことができるように頑張ります」
根本悠生選手 2位 根本悠生選手
「スタート直後の1コーナーで狙っていたのですがKAMIKAZE選手もうまいので、抑え込まれてしまいました。オープニングラップでは“そこしかチャンスがない!”と思い第2ヘアピンのブレーキングでかわしてトップに立ち、最終ラップに入るまではよかったのですが、最後は抑えきれませんでしたね。予選後もシリーズを戦っているときにはやらないぐらいビッグチェンジをしましたが、確実にいい方向にマシンは仕上がっていました。これもチーム力があるからできることですし感謝します。チームで1-2できたこともよかったと思います」
KAMIKAZE選手 3位 KAMIKAZE選手
「オープニングラップの第2ヘアピンでは左ミラーを見た時点で右側に根本選手がいましたね。こちらも仕上がりはよかったですし、自信がありましたから後ろからプレッシャーをかけていきましたが、やはりうまいですね。ブレーキングが特にうまい。タイヤをいたわりながら走っていたのですが、フロントプッシュアンダーの症状が出てしまい山浦選手にかわされてしまいました。ただ、開幕戦は2013年5位、2014年4位、そして今回は3位と上がってきているのでポジティブに考えています。もっと暑いコンディションでいい走りをする自信があるので次回は狙いますよ!」


MASTERS表彰式

ハンマー伊澤選手 MASTERS 2位 ハンマー伊澤選手
「2つグリッドが上がったことは幸運でしたが、決勝では、いいペースで走ることができたと思いますし、今度は総合で表彰台に上がることができるように頑張りたいです。4位は最高位なので、新しいシーズンのいいスタートになりました」

page_top