JAF 筑波スーパーFJ選手権 第2戦

JAF 筑波スーパーFJ選手権 第2戦 5月5日(火・祝)開催
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Super-FJ
17周目の1コーナーで決した勝負 KAMIKAZE選手が

曇り空の下、少し肌寒いぐらいの気温で始まった公式予選。まずはKAMIKAZE選手が真っ先に58秒台に入れる58秒863をマークしリーダーボードのトップに立つとピットに入りタイヤを温存する。これを破ろうと山浦聖人選手がアタックしながら周回を重ねると53秒653をマークしトップに立つ。再びコースインしたKAMIKAZE選手がタイムを縮めてくるが、さらに上回る58秒583を秋山健也選手がマーク。久しぶりにポールポジションを獲得した。
レース風景
レースを終えホームストレートに戻って来たKAMIKAZE選手。マシンを降りてサムアップも「今日のウイナーは秋山選手と山浦選手」と謙遜しきりだった。
「今年は、事前テストができるようになったので調子が上がってきています。KAMIKAZE選手に勝てるとは思わなかったのですが、予選は涼しくてコンディションもよかったですし、うまくクリアラップも取れたので久しぶりにポールポジションを獲れてうれしいです。決勝も久しぶりに勝ちたいですね。まずはスタートを決めてトップで1コーナーに入りたいところです」と秋山選手。

2番手に58秒642をマークしたKAMIKAZE選手がつけた。「決勝は、59秒台から1分00秒台の戦いになると思います。タイヤマネジメントが重要になるので予選では周回数を抑えてタイヤを温存できましたし、タイヤが厳しい状態のときにセットを合わせることができたので楽しみです」と自信のコメントだった。

一方、開幕戦のウイナー山浦選手は僅差の3番手。「予選の最後にやっとセットが出た感じです。一時はトップタイムだったのですが、すぐに抜かれてしまいました。前回も3番手だったのでフロントロウに並んでおきたかったので悔しいですね。今回はスタート練習もしましたし、いいレースがしたいですね」とコメント。

4番手に58秒997のロッキー選手、5番手に59秒103のハンマー伊澤選手、6番手に59秒713の伊藤鷹志選手と続いた。

レース風景
クリーンなスタートを切ったSUPER FJマシンたち。この直後の第2ヘアピンで山浦選手がKAMIKAZE選手をかわしていく。
決勝が始まるころには、青空が広がり気温も上がったが、さわやかな風が吹くコンディションのもと18周のレースはスタートした。まず1コーナーへは、ポールポジションの秋山選手を先頭に、KAMIKAZE選手、山浦選手、ロッキー選手、ハンマー伊澤選手、伊藤選手と予選順のまま続いて行く。しかしオープニングラップの第2ヘアピンでは、KAMIKAZE選手のインを突いた山浦選手が2番手に浮上。秋山選手の背後に迫って行く。秋山選手がレースを引っ張り、山浦選手がピタリとマークして様子を伺う。これに付いて行きたいKAMIKAZE選手だったが、ペースが上がらずジリジリと離されてしまい、トップ争いは、秋山選手と山浦選手の一騎打ちとなる。MASTERSでのエントリーとなっていた秋山選手だが、練習不足もあり、なかなか上位に食い込んで来られなかったが、今年は、練習の機会も増え、2009年FJ1600チャンピオンを獲ったころの速さを取り戻してきた。今回も久しぶりにトップを快走。レース中盤を過ぎ後続を振り切りたいところだった。12周目にはベストラップをマークするが、山浦選手もこの周にファステストラップを記録。レース終盤に入るとタイヤも厳しい状況となってくる。そしてラスト2周を切った17周目の1コーナーでアクシデントは起きてしまった。インを突いた山浦選手と秋山選手が接触。秋山選手はスピンし、山浦選手はコースアウトしてしまう。この隙にKAMIKAZE選手がトップに立ち、山浦選手は2番手で、秋山選手は6番手でコースに復帰。そのままKAMIKAZE選手がトップでチェッカーを受け今季初優勝。山浦選手、ハンマー伊澤選手、伊藤選手、ロッキー選手、秋山選手の順でチェッカーを受けたが、山浦選手とロッキー選手に30秒加算のペナルティが課され、山浦選手は5位、ロッキー選手は7位と降順。ハンマー伊澤選手が2位、スーパーFJデビュー戦となった伊藤選手が3位入賞となった。秋山選手は2つ順位が上がり4位でゴールとなった。

レース風景
スタートから17周目の1コーナーまでレースを引っ張った#3秋山健也選手。#10山浦聖人選手もチャンスを伺っていたのだが…。

レース風景
スーパーFJデビューの伊藤鷹志選手は走る度にタイムを上げ4位フィニッシュも他車のペナルティで3位に繰り上げ。次戦はさらに期待だ。

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ 第2戦リザルト PDF

Winner's Interview
S-FJ表彰式
KAMIKAZE選手 Super-FJ優勝 KAMIKAZE選手
「スタートはうまくいったのですが、序盤はセッティング的にタイヤのグリップが出るまで丁寧に走らなければならない状態だったので、オープニングラップの第2ヘアピンで山浦選手に前に出られてしまいました。その後もジリジリと置いて行かれてしまったのですが、途中からは同じペースで走れるようになってきていました。結果はラッキーでしたが、今回の勝者は秋山選手と山浦選手だと思います。次回は、しっかり勝てるように頑張ります」
ハンマー伊澤選手 2位 ハンマー伊澤選手
「予選と違い、決勝は気温も上がったのでタイヤが厳しくなることは分かっていたのですが、前の3台に追い付こうと必死に走っていました。結局、ジリジリと離されてしまい、気持ち的にもダウンしてしまったのが自分自身で情けなかったですね。もっと精一杯走りきれるように、次回はトップグループに加わっていきたいです」
伊藤鷹志選手 3位 伊藤鷹志選手
「スーパーFJデビューでしたが、扱いやすいマシンをチームが用意してくれたので安心して走ることができました。しかし、経験の無さがタイヤマネジメントに出てしまい、後半でペースが上がらず苦しい展開になってしまいましたが、運良くポジションを上げることができました。今回のレースで多くの課題が見えたので、次戦までに改善してレースに挑みたいと思います。サポートして頂いたスポンサーの方、応援して頂いた方々のおかげで、今回3位という結果で終えることができたことを感謝します」
山浦聖人選手 5位 山浦聖人選手
「1コーナーでインに入ったところシメられてしまい接触し、秋山選手はスピン。ボクはコースアウトして復帰しましたが、お互いフロントがありましたし、もう引けないところでした。裁定は、真摯に受け止め、次回こそ圧勝できるようにしたいです。マシンは、いい感じでしたが、まだまだセットを詰めていけると思います。もっと練習をして、ぶっちぎれるようにしてシリーズチャンピオンを狙っていきます」


MASTERS表彰式

秋山健也選手 MASTERS 優勝 秋山健也選手
「徐々にタイヤが厳しくなってきていてミスが出始めていたところ、最終コーナーからの加速が少し鈍ったので1コーナーでインをシメ気味に行ったのですが、シメ方が甘かったのか案の定(山浦選手が)インに入ってきました。ただ、まだボクの方が前だったので、そのまま1コーナーに入ったところで接触してしまいました。結果は残念でしたが、久しぶりにトップを走ることができましたし、ペースも悪くなかったので次回こそ勝ちたいですね」

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