JAF 筑波スーパーFJ選手権 第4戦・筑波ツーリングカー選手権 第3戦

JAF 筑波スーパーFJ選手権 第4戦・筑波ツーリングカー選手権 第3戦 8月2日(日)開催
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Super-FJ
スタート直後の1コーナーで すべてが決まってしまった!?

全6戦の2015JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズも折り返しとなる第4戦を迎えた。まだ朝と言える時間帯にも関わらず、気温がすでに30度を超える過酷な状況下での予選セッションで、まず最初にタイムを出したのは、開幕と第3戦で勝利を収めている山浦聖人選手、そのタイムを上回るタイムで再びリーダーとなったのが、第2戦の勝者KAMIKAZE選手。しかし、ポイントランクトップの山浦選手がこれを再び抜き返し、山浦選手にとっては2戦連続でのポールポジション獲得となった。

レース風景
#10山浦聖人選手は今シーズン3勝目。これでポイントは68点。2番手のKAMIKAZE選手との差を13ポイント差まで拡げ、シリーズチャンピオンにさらに一歩近づくことに。
予選後、山浦選手は「今回も僅差でのポールポジションでしたね。決勝は、これまでと同じようにKAMIKAZE選手、秋山選手も来ての三つ巴の戦いになると思います。今回のこの暑さはきついですが、これに向けて体力作りもしてきましたし、水分をしっかり取って万全の態勢で臨みたいです」とコメントしてくれた。

一方のKAMIKAZE選手は、7月18-19日韓国の韓国F-1サーキットで開催された日・韓・中モータースポーツ フェステイバルに出場。マシンは韓国から帰ってきたばかりで、前日にコンテナから下ろして30分の走行枠を2本走行しただけの状態でのこの第4戦を迎えた。「全然時間の無い中でポールが獲れるクルマにまで仕上げてくれたチームとメカニックに感謝したい。予選セッションでは突っ込み過ぎて立ち上がりが遅かった。マシンのセットが問題なかっただけにメカニックに申し訳ない」とコメント。「決勝は体力勝負、それとタイヤを上手く使ったもの勝ちだね。山浦選手の後について、弱点を見つけてソコを突いていきますよ。まぁ、いいレースをしたいね。シーズンも後半戦だし、今8ポイント差が付けられているだけにここが踏ん張りどころ。がんばるよ」と決勝に向け気合十分。

レース風景
1コーナーですべてが決まってしまったという#9 KAMIKAZE選手。残念ながら前に出るチャンスは他に見つからず、#10山浦聖人選手の独走を許してしまう。
3番手に入ったのは、第2戦でデビューし、第2、第3戦連続で3位に入っている伊藤鷹志選手。クルマは完ぺきだったんですが、最後にスーパーラップをたたき出そうとアタックしたんですが、ミスしちゃって更新できませんでした。3番手からなので、トップが見えています。トップで帰って優勝できるよう頑張りますとコメント。

18周で争われた決勝レースは、正午を回ったばかりの12時39分、レッドライトが消灯して始まった。ドンピシャでスタートを切った山浦選手に対し、2番手アウト側のグリッドからスタートしたKAMIKAZE選手が危うく追突かと思われるほどの1コーナーの進入でのツッコミを見せたものの、結局オーダーは変わらず。後方では、3番手争いには、ROCKY選手、伊藤選手、秋山選手の3台、そして6番手争いにも3台のパックが出来上がり、バトルを展開。その後は山浦選手、KAMIKAZE選手がそれらの後続を引き離す形で、差を広げていく。KAMIKAZE選手もトップを快走する山浦選手を攻めあぐね、そのままチェッカーを受けた。3番手にはスタートで出遅れたもののポジションを戻した伊藤選手がスーパーFJデビューから3戦連続3位入賞を果たした。

KAMIKAZE選手と同じく、マスターズ扱いの秋山健也選手は2009年のFJ1600チャンプでもある。開幕は5位、2戦目にポール獲得しながら接触があり4位、第3戦は総合で2位表彰台を獲得していたものの5番手からのスタートとなってしまう。決勝も4番手を走り、3番手の伊藤選手の背後を伺っていたものの、終盤に金澤選手にかわされ総合5位でフィニッシュしている。

レース風景
スーパーFJデビューイヤーながら3戦連続3位と安定した速さを見せている#96伊藤鷹志選手。次回はアベレージスピードを上げてトップ争いに加わりたいところだ。
レース風景
今年は開幕から5位、4位、2位と順調に順位を上げてきた#3秋山健也選手だが、今回は4番手で走行を続けていたが、残り4周のところで#14金澤力也選手にパスされて5番手でフィニッシュ。

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ 第4戦リザルト PDF

Winner's Interview
S-FJ表彰式
山浦聖人選手 Super-FJ優勝 山浦聖人選手
「結局KAMIKAZE選手との2人の戦いになってしまいましたね。すごくプレッシャーをかけられましたが、以前KAMIKAZE選手に教わったことをひとつひとつ思い出しながら落ち着いて走りきることができました。自分は1コーナーが得意じゃないので、得意な最終コーナーでしっかり後ろを引き離して1コーナーで攻められないようにという作戦で臨みましたが、無事にそれも達成することができました。次回も優勝目指してタイトルを獲得できるよう落ち着いて高飛車にならず頑張っていきたいと思います」
KAMIKAZE選手 2位 KAMIKAZE選手
「スタート直後の1コーナーでアウトから行くつもりが、その手前“えぇ、ここで減速?”と言うところで山浦選手がブレーキングして、思わず追突しそうになってしまいました。今回はこれがすべて。この減速については山浦君も手を挙げていたのでフェアな争いだと思います。その後は、山浦君のミスを待ってタイヤを温存していたけれど、山浦君のタイヤの使い方よくわかっていたし付け入るスキがなかった。山浦君に完敗です。筑波は予選と1コーナーが大事、をそのまま表したレースになってしまいました。次こそはポールからスタートして勝ちたいですね」
伊藤鷹志選手 3位 伊藤鷹志選手
「3戦連続の3位でした…。スタートでストール気味になってしまい失敗してしまいました。フロントロウの2台が速いのは分かっているので、スタートで抜かれた2台を早く抜いて、前を行く2人に追い付こうとしたのですが、トップのペースが速くて自分はそのペースにちょっと足りなかった。次はスタートをうまく決めて優勝を狙いたいと思います」


MASTERS表彰式

秋山健也選手 MASTERS 2位 秋山健也選手
「ペースが上がりませんでした。暑さがきつかったこともあって、マシンは良かったんですが、走りが少しダメでした。なかなか前に出られないどころか、後ろが迫ってきていて、という状況でした。次回はもう少しパッとした成績になるように頑張ります」

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