公式予選は、8時10分からという早い時間からとなり、20分間のセッションで争われた。前戦でポール to ウインを飾っている金澤力也選手が最初のアタックで59秒089を出しリーダーボードのトップに浮上。チームメイトの三枝拓己選手も続きZAPが1-2体制を築いていた。金澤選手は、一度ピットインし、タイヤをクールダウンすると、再びコースイン。タイムを更新し59秒053をマーク。目標タイムには届かなかったものの2戦連続でポールポジションを獲得した。
「前日の練習から調子はよかったので58秒台を狙っていました。最初のアタックで、ほぼベストに近いタイムが出たので、一度、ピットインしてから2度目のアタックをしたのですが、ほとんど同じタイムでした。今回のレースが終わったらエンジンをオーバーホールする予定なのでエンジンが最後までもって欲しいです」と一抹の不安を感じていたようだ。2番手には、セッション終盤のアタックで59秒194をたたき出したKAMIKAZE選手が食い込んだ。「開幕戦は予選3番手だったので、今回はポールポジションを狙っていました。金澤選手にコンマ1秒届きませんでしたが、アベレージは負けていないので、スタートをしっかり決めて、いいレースをしたいですね」と気合い満々。3番手の三枝選手は「練習では全然タイムが出なかったのですが、予選ではいい走りができタイムも約1秒上げることができました。決勝では、表彰台を目指します」と成長著しいところを見せている。以下、横地昌重選手、秋山健也選手、小村明生選手、帰ってきた前田大道選手、Rocky選手と59秒台で続いた。
その後、気温はグングン上がり、お昼過ぎには気温は28度を、路面温度は50度を超え、初夏を思わせる暑さとなる。今回は、ダミーグリッドに付いてから、ホームストレート上で集合写真を撮り、再び選手たちはヘルメットをかぶりコックピットに潜り込んでいく。そして、ウォーミングアップ走行に入ると、いよいよスタートを迎える。
シグナルがブラックアウトすると、ポールポジションの金澤選手がホイールスピンさせてしまい、やや出遅れる。このすきを突きKAMIKAZE選手がアウト側から、かぶせていくが金澤選手がイン側を死守し、トップのまま1コーナーをクリア。KAMIKAZE選手、三枝選手、秋山選手、Rocky選手、横地選手、前田選手、中村俊行選手と続いた。金澤選手はオープニングラップからペースを上げ、2周目に、このレースのファステストラップとなる59秒417をマーク。KAMIKAZE選手もベストとなる59秒784をマークし、必死に食らいついて行くが、その差はジリジリと開いて行く。後方では、スタートで出遅れてしまった横地選手がRocky選手をかわして5番手に浮上。同じくスタート直後の1コーナーで大きく出遅れてしまった小村選手が2台をかわして7番手までポジションを回復していた。
トップを走る金澤選手は、10周を過ぎた辺りでマシンに異変を感じペースダウン。2番手のKAMIKAZA選手は、2位キープに切り換え、その後方には三枝選手が迫ってくる。その後方では、秋山選手と横地選手が4番手争いを繰り広げる。
マシンをいたわる走りながら、スムーズな走りを見せる金澤選手は2位に約7秒もの差をつけトップでゴール。2戦連続でポール to ウインを飾った。2位争いは、三枝選手がラスト2周となる17周目に自己ベストをマークするが、KAMIKAZE選手が、これを抑えてゴール。三枝選手は3位となるが、筑波初表彰台を獲得した。以下、秋山選手、横地選手、Rocky選手、小村選手、前田選手、中村選手と続いてチェッカーフラッグを受けた。
スタート直後の第1ヘアピン。トップを死守した#20金澤選手がレースをリード。タイヤマネジメントを考えながらマシンをいたわる走りで開幕2連勝を達成。
調子は決して悪くなかったKAMIKAZE選手。ドライビングスタイルの改造計画は着実に進んでいると言う。「6戦中1勝できればいいな」と言うわりには悔しそうだった。
レース序盤のペースが上がらず表彰台争いに加われなかった#3秋山選手と#66横地選手。2人ともトップを狙うポテンシャルは持っているドライバーだ。
し烈な6位争いを繰り広げた#11Rocky選手、#5小村選手、#38前田選手、#19中村選手の4台。#11Rocky選手が、この集団のトップでゴール。
優勝
金澤力也選手
2位・MASTERS 優勝
KAMIKAZE選手
3位
三枝拓己選手
4位・MASTERS 2位
秋山健也選手