筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第6戦

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Super-FJ

堂々とした走りで今季4勝目
大竹選手がパーフェクトウインで見事タイトルを決める

2017シーズン最終戦となるJAF筑波スーパーFJ選手権シリーズの第6戦を迎えた。これまでの5戦では、大竹将光選手が後半2連勝を挙げて、今季3勝で78ポイント、それを追うKAMIKAZE選手は、優勝1回2位3回、4位1回と、大竹選手と同じように表彰台に4度乗っているものの、3ポイント差でこれを追う展開。

今シーズン、常に好天に恵まれていたこのスーパーFJシリーズ。この最終戦も、雨の予報もなく、絵に描いたような秋晴れの下での開催となった。路面は朝の露で濡れていたものの、日が昇るとすぐに路面は乾いていく。

午前8時50分からの20分間で争われたスーパーFJの予選セッション。風邪気味で体調があまり芳しくないというKAMIKAZE選手は真っ先にコースイン。一方、前日の練習走行から好調の大竹選手は、全10台の最後にコースインしていく。序盤から大竹選手はリーダーボードの一番上に、自らのゼッケンを刻むと、その後は、何度かピットへ戻り細かな調整を重ねながら、その座を明け渡すことなくセッションを終了した。一方のKAMIKAZE選手も同様にマシン調整を重ねながら走り込むも、トップの座は奪うことなくセッションを終了した。予選ベストタイムは、大竹選手は59秒094、KAMIKAZE選手が1分59秒328となった。

ポールポジションを獲得した大竹選手は、「クルマは昨日の練習走行から決まっていました。練習では最後のセッションでアクセルワイヤーが切れてしまって、やりたいことはあったんですが…。予選は、うまくまとめられましたし、まぁまぁの出来だと思います。この決勝でタイトルが決まるので、スタートだけに注意して決勝レースに臨みたい」と、すでに決勝へ心を向ける。

2番手スタートとなったKAMIKAZE選手は「体調がすぐれないなか、ベストは尽くしました。後はスタートで前に出るのみです。まだ勝負権はありますよ」と、自身初のタイトルに向けて望みをつなげる。

59秒621のタイムで予選3番手に入ったのが「今日はうまくまとめられなかった」と言葉少なめの秋山健也選手。そして、その後に、村田修治選手、Rocky選手、本田千啓選手、島倉世名選手が続く。Rocky選手までが1分を切るタイムであった。

気温は17度、そして路面温度は28度と上昇した午後0時23分、決勝レース前のフォーメーションスタートとなったが、グリッドに着いた10台のうち、8番グリッドの中村俊行選手のマシンはそのグリッドを離れることができず、ピットへ戻されリタイアとなってしまう。そして9台による決勝レースはスタートした。

レッドシグナル消灯と同時に、上位3名はタイミングよくマシンをスタートさせ、大竹選手、KAMIKAZE選手、秋山選手というグリッド通りのオーダーでオープニングラップを終える。序盤は2周目に59秒953、3周目には59秒801、4周目には59秒754とタイムを削り、大竹選手に離されまいとKAMIKAZE選手も粘りの走りで食い下がるものの、5周目6周目と今度は前を行く大竹選手が59秒4のタイムを連発していく。

後方では、4番手に村田選手を挟んで、5番手争いがし烈になっていた。まずスタートで9番グリッドの大森邦浩選手が好スタートを決めオープニングラップで5番手へ順位を上げていた。本田千啓選手、島倉世名選手がこれに絡み3台による5番手争いは、4周目まで抑えていた大森選手がパスされ、大森選手はその後ズルズルと順位を下げていくことに。その大森選手に変わって、この5番手争いに絡んできたのが、5番グリッドスタートだったRocky選手。Rocky選手はオープニングラップの第2ヘアピンでスピンを喫し、最後尾まで順位を落としていた。9周目には島倉選手が本田選手の前に出て5位へ。そしてレース終盤の16周目にはRocky選手も本田選手の前に出て6番手へ浮上。

そしてレースは、トップ4台の順位が変動することなく、後半は徐々にタイム差が開いていき、最後まで安定した走りで大竹選手がポールTOウインで、今季4勝目を獲得し、見事2017シーズンのタイトルを決めた。

レポート レース風景

スタートからゴールまで、危なげなくレースを運んだ#1大竹将光選手。前日の練習走行から好調だったということで、この最終戦はさすがチャンプという貫録の走りとなった。

レポート レース風景

上位陣は、#1大竹選手、#9 KAMIKAZE選手、そして#3秋山健也選手、#66村田修治選手の4選手は、予選グリッドから全く順位変動もなく、淡々と走り続けた。

レポート レース風景

終始3台によるバトルが繰り広げられた5番手争い。4名の選手によって展開するも、最終的には#4島倉世名選手がこれに競り勝った。

レポート レース風景

この日最も浮き沈みが激しかったのが#2大森邦宏選手。9番グリッドからスタートし、序盤に5番手まで追い上げ、最後は周回遅れという結果に終わった。

Winner's Interview

S-FJ 表彰台

大竹将光選手

優勝
大竹将光選手

「序盤に1ヘアでミスをして、KAMIKAZE選手に後ろに着かれてしまいましたが、後は引き離すことができましたし、その点だけが反省点です。シーズンを振り返ってみると、筑波での予選の大事さを痛感しました。それと、第2戦でのマシントラブルでのリタイアがあってポイント争いで厳しい状況になってしまっていたのですが、今回はちゃんと予選でポールポジション、そして決勝で勝ちを獲れていい形でシーズンを終えることができてホッとしています」
KAMIKAZE選手

2位
KAMIKAZE選手

「今日は体調を整えられなかったこと、の一言に尽きますね。序盤は大竹選手に着いていけたのですが、後半はダメでした。レースの早いうちにペースを上げて行っておけば、チャンスはあったかもしれませんが…。今自分ができることはやったので悔いはないです。大竹君おめでとう。こうなったら筑波でチャンピオン獲るまでやります」
秋山健也選手

3位
秋山健也選手

「スタートは決まったんですが、レースではペースが上がらず、でした。チャンピオン争いの邪魔はするつもりはなかったんですが、最後には離されてしまったので、ここが反省点ですね。来年は40歳になるんでマスターズってことになりますが、きっちりとJAF戦で勝っていきたいと思います」

masters 表彰台

稲生幸敏選手

MASTERS 2位
稲生幸敏選手

「今日はスタートで失敗してしまって、序盤から離されてしまいました。レース終盤は大森選手と2人だけのレースとなってしまいましたが、楽しかったです。あと2年で70歳ですから、もう2年は走ります。目標は予選タイムで1分フラットに入れることですね」

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