今シーズンも強さを見せている大竹将光選手に、打倒大竹に燃えるKAMIKAZE選手、そして成長著しい#8岩澤優吾選手が、どこまでトップに迫ることができるかが注目されたシリーズ第3戦。
公式予選では、まず大竹選手がリーダーボードのトップに立ち、各選手はタイムを縮めて行く。#31大竹選手が1分00秒035まで縮めると、これを#9KAMIKAZE選手が1分00秒026で上回りトップに立つ。その後、#9KAMIKAZE選手は、真っ先に59秒台に突入し、59秒738、59秒696とタイムを縮めて行く。一方、#31大竹選手も59秒742をマークし2番手に上がって来るが、それ以上タイムを縮められず、#9KAMIKAZE選手がポールポジションを獲得した。「大竹選手に3連勝させてしまうとチャンピオンへの権利が、ほぼなくなってしまうので、今回は一矢を報いたいですね。まずはスタートを決めて1コーナーをトップで入り、オープニングラップをトップで戻ってくることですね。後は大竹選手と岩澤選手とのバトルを楽しみますよ」とマシンの調子もよくKAMIKAZE選手は、決勝に向けて自信のコメントをしていた。
2番手となった#31大竹選手は「クリアラップが取れていましたし、かなりアタックしていたのですが、タイムが出ませんでした。KAMIKAZE選手は、暑くなってくると速いので、予選はやられてしまいましたが、クルマはいい状態なのでスタートで前に出られればいいですね」とコメント。3番手に59秒948の#8岩澤選手、4番手に1分00秒094の#66横地昌重選手、5番手に1分00秒138の#83島倉選手、6番手に1分00秒200の#11Rocky選手と僅差で続いた。
そして迎えた決勝。ダミーグリッドに整列し、後方でグリーンフラッグが振られると、5秒前のボードが提示される。このときポールポジションの#9KAMIKAZE選手は、わずかに動いてしまい、慌ててクラッチを切るがシグナルはレッドからブラックアウトとなっていた。この動きを見ていた#31大竹選手は、1コーナーへのブレーキングをギリギリまで我慢し、アウトからズバッと前に出て行く。
#9KAMIKAZE選手が2番手、#8岩澤選手、#83島倉選手、#66横地選手と続いて行く。#31大竹選手がレースをリードし、#9KAMIKAZE選手がピタリとマーク。#8岩澤選手も続いていたが、1コーナーでミスがあり、トップ2台に離されてしまう。#31大竹選手と#9KAMIKAZE選手の一騎打ちとなると思われたが、#9KAMIKAZE選手に対し、ブラッグフラッグが提示される。ジャンプスタートのドライビングスルーペナルティだった。これを見た#9KAMIKAZE選手は、7周目にピットに入ると、最後尾までポジションダウン。これでトップを走る#31大竹選手は独走となり、そのまま18周を走り切りチェッカー。開幕3連勝を達成した。2位に、単独走行となっていた#8岩澤選手が入り、自己最高位を更新。3位争いは、#83島倉選手と#66横地選手が接近戦を繰り広げていたが#83島倉選手が前でチェッカーを受けた。しかし、レース後の車検で最低重量違反となり#66横地選手が3位となった。4位に#71前田大道選手、5位に#3秋山健也選手と続き、その背後までファステストラップを出し追い上げた#9KAMIKAZE選手が6位となった。
巧者振りを発揮しトップに立った#31大竹をピタリとマークする#9KAMIKAZE。このバトルが最終ラップまで続くかと思われたが…。
思い切ってアウトから仕掛けて行った#31大竹選手がホールショット! レースを決めたシーンと言っても過言ではない。
自己最高位を更新する2位入賞も、勝ちを意識していた#8岩澤優吾選手にとっては悔しさが上回るレースとなった。
最終ラップまで3位争いを繰り広げた#83島倉選手と#66横地選手だったが、#83島倉選手が失格となり、#66横地選手が3位となった。
優勝
大竹将光選手
2位
岩澤優吾選手
3位
横地昌重選手
MASTERS 優勝
秋山健也選手
MASTERS 2位
KAMIKAZE選手