筑波ツーリングカー選手権シリーズ第2戦 [ 7月3日(日)開催 ]

筑波ツーリングカー選手権シリーズ第2戦《開催レポート》
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 TTC1600 REPORT[2011年7月3日(日)開催]
レース風景

蘇武選手が2連勝。他を寄せつけない走りを見せてくれたばかりか、声援を送ってくれた観客やオフィシャルに手を挙げて応える。
 連勝を狙う蘇武喜和選手が、気温が極めて高く、まさに一発勝負となった公式予選で、完璧な走りを見せて、2戦連続でポールポジションを獲得。これに塚田祐介選手が続くも、1秒1もの差をつけられていた。しかし、「できれば5秒台に入れたかったんですが」と蘇武選手は、やや不満そう。
 その不満を晴らすべく、蘇武選手はスタートと同時にスパート。逆に塚田選手は出遅れてしまい、福田裕平選手に抜かれてしまう。わずか1周で1秒の差をつけた蘇武選手は、その後も着実に間隔を広げ続け、まったくプレッシャーのかからない状態で15周を走破。中盤からコントロールする余裕さえ見せて2連勝を飾った。2位は福田選手が獲得。

蘇武喜和選手
優勝 蘇武喜和選手
「楽勝と言われれば、そういうことになるんでしょうが、もっと速い人たちがいたんで、そういう人たちからすれば、まだまだしょぼい走りなんです(笑)。また、そういう人たちが戻ってきたくなるような走りをしたいですね! 後半はちょっと後ろを見ながら、コントロールして走ることもできましたが、まだまだです」
3台連なって走れたのは、スタート直後の一瞬のみ。徐々に蘇武選手だけではなく、それぞれの間隔が広がっていった。 レース風景
レース風景 優勝を飾った蘇武選手。圧倒的な速さを見せたものの、バトルを渇望。かつての猛者たちの登場を待ち望んでもいる。


 TTC1400 REPORT[2011年7月3日(日)開催]
 女性ドライバーの田中千夏選手が初めてのポールポジションを獲得。「ポジションをしっかり考えて、しかも2~3周でタイヤのグリップも落ちてきたから、運にも恵まれました」とにっこり。しかし、前回はポールを奪いながら悔しい思いをしている菅原芳武選手、そして連勝を狙う井上佳亮選手も僅差で続いており、決勝が激戦となるのは半ば必至と言えた。
 その決勝レースでは、田中選手が痛恨のスタートミス! 代わって菅原選手がトップに立ち、ませきかつみ選手、井上選手という順に。田中選手は4番手に後退。すぐに井上選手は抜くが、前のふたりのガードは固い。それどころか、12周目には徐々に順位を上げてきた貴島康博選手にも抜かれてしまう。そんな後続のバトルを尻目に、最後までませき選手を抑え抜いた菅原選手が、今季初優勝を飾ることとなった。
レース風景

初ポールの田中選手はスタートに失敗。開幕戦のポールシッター菅原選手が1コーナーでトップに立つ。

レース風景 スタートで前に出た菅原選手が、最後までませき選手らを抑え、開幕戦の雪辱を果たした。
スタートを決めてトップに立った菅原選手。ぴたりと迫る後続を抑え続けて前回の雪辱を果たした。 レース風景
菅原芳武選手
優勝 菅原芳武選手
「前回はポール獲って、雨の中1コーナーでミスしたんで、今季初優勝です。手伝ってくれた方々に優勝できて、ひとつ恩返しができたかな? とりあえずお礼が言いたいです。スタートは決まりましたが、自分のペースが上がらず大渋滞を引き起こしちゃったんですが、後ろのませき選手は強敵なんで、かなり辛かったです」