筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第3戦

筑波シリーズトップページ

筑波17ランキングを見る

筑波サーキットキャラクター

Super-FJ

最終ラップに勝負に出た
小村明生選手が初優勝!

前戦に引き続き今回も朝から青空が広がり、朝から気温も上昇。公式予選からタイヤマネジメントが重要となってくることは明らかなコンディション。その中で、真っ先にコースインしたのは、2連勝中の金澤力也選手。これにKAMIKAZE選手、三枝拓己選手が続き、第2戦で表彰台に上がったメンバーが続いてタイムアタックに入って行く。
先にタイムを出したのは三枝選手だったが、一度ピットに入り、タイヤをクールダウンした金澤選手が再びコースに戻ると59秒273をたたき出しトップに立つと、周回数を抑えタイヤを温存。一方、三枝選手は、逆転を狙いアタックを繰り返すが、59秒409を記録してからタイムを更新できなかった。
しかし、金澤選手は、ピットロードの速度違反をしてしまったため、1グリッド降格のペナルティを受けセカンドグリッドからスタートすることになってしまう。
「セッション前半は、走っていて前日の練習のときと比べて、今ひとつきれいにコーナリングできていなかったので、一度ピットに戻ってリアのスタビを変更して出て行った計測1周目でベストタイムが出ました。ただピットに戻ったときに速度違反をしてしまったので、ペナルティを受けてしまいました。それでもフロントロウからスタートできるので、タイムは悪くないのでスタートを決めてレースをリードしたいですね」と金澤選手。
一方、ポールポジションからスタートすることになった三枝選手は「予選は、金澤選手のタイムを上回ろうと周回を重ね過ぎてしまったことが失敗でした。ポールポジションスタートですが、実力で獲ったものではないので、喜べはしませんが、このチャンスをしっかり生かしてレースを戦って行きたいですね」とコメント。

3番手につけた小村明生選手は、「今回は、だいぶスーパーFJの走り方も分かってきましたし、セットアップもうまく行っていますので、前回のように序盤で下がるのではなく、早い段階で前に行けるようにしたいです。スタートを決めたいですね」と小村選手。
一方、一度ピットインした後、コースインしたKAMIKAZE選手だったが、マシンに明らかな異常を感じていた。そんな状態ながらタイムアタックを続けたKAMIKAZE選手は、59秒479をマークするが僅かな差で4番手グリッドとなってしまった。予選後マシントラブルの原因を探ったところフレームにクラックが入ってしまっていた。
「セッション序盤は様子を見ながら走っていて、ピットに入ってマシンをアジャストして、さあタイムアタック! という段階で、すごいバイブレーションが出て来てしまいました。その状態で59秒4でしたから悪くはないと思います。チームも頑張ってくれていますし、決勝で何とか勝負したいですね」とKAMIKAZE選手。

5番手に横地昌重選手が59秒513、6番手に秋山健也選手が59秒727、7番手に加賀美綾佑選手が1分00秒345と続いた。

波乱は、まずスタート直後の第1コーナーで起きた。好スタートを切ったKAMIKAZE選手がアウト側から仕掛けていくが、行き場をなくしダートに出てしまい最後尾まで落ちてしまう。三枝選手を先頭に、小村選手、秋山選手、金澤選手、横地選手、加賀美選手、そしてKAMIKAZE選手と続いて行く。そしてオープニングラップの第2ヘアピンで金澤選手と横地選手が接触。ちょうどタイヤがはまってしまい両者とも1周もしないうちにリタイアとなってしまう。

そんなアクシデントを尻目に三枝選手がレースをリード。小村選手、秋山選手、そしてKAMIKAZE選手が続き4台がトップグループを形成する。7周目の1コーナーでは、KAMIKAZE選手が秋山選手をかわして3番手に浮上。その後方を走っていた加賀美選手が1コーナーでコースアウトし、そのままリタイアとなっている。

レース終盤に入りトップ争いは、「マシンセットを詰め切れていなかったので、ついて行けなかった」とレース後に語った秋山選手がやや後退し、三枝選手、小村選手、KAMIKAZE選手が接近戦を展開。そして運命の最終ラップを迎える。1コーナーで狙っていたという小村選手が三枝選手をアウトからパスしトップに浮上!
そのままチェッカーフラッグを受け、うれしい初優勝を飾った。レースの大半でトップを走った三枝選手は悔しい2位。3位にKAMIKAZE選手、4位に秋山選手と続いた。

レポート レース風景

24歳になったばかり、スーパーFJ3戦目で初優勝を飾った小村明生選手。次戦は、金澤選手とバトルをして勝ちたいと意欲を見せる。

レポート レース風景

オープニングラップの第1ヘアピンを立ち上がったところ。#9KAMIKAZE選手が最後尾となっている。この直後の第2ヘアピンでアクシデントが発生してしまう。

レポート レース風景

スタートを決め17周でトップを走った#31三枝拓己選手だったが…。予選で多く走ってしまったことを最後まで悔やんでいた。

レポート レース風景

予選でマシントラブルが発生したKAMIKAZE選手。決勝までのインターバルでメカニックがマシンを修復。本人が勝ちたかったはずだったが…。

Winner's Interview

S-FJ 表彰台

金澤力也選手

優勝
小村明生選手

「最終ラップの1コーナーは狙っていました。三枝選手は、1コーナーをクイックにインに入って行くラインを取っていたので、インに入るのは無理だと思ったので、アウトから仕掛けて、うまく抜くことができました。前戦は、接触があったので、接触しないように心がけました。24歳になったばかりのレースで勝つことができたので、自分自身へのプレゼントだと思っています。これもスポンサーさん、応援してくれる方のおかげです。ありがとうございました」
KAMIKAZE選手

2位
三枝拓己選手

「やはり予選で周回を重ね過ぎてしまいレースは厳しく、思うような走りができませんでした。最後は(小村選手が)来るのは分かっていましたが抑えきることができませんでした。今回の経験を生かして次回は、予選、決勝を通じて、レースを組み立てて行きたいと思っています」
三枝拓己選手

3位・MASTERS 優勝
KAMIKAZE選手

「スタートはうまく決まったのですが、1コーナーにアウトから進入したら行き場がなくコースアウトしてしまいました。その直後の第2ヘアピンで接触があったのでオープニングラップで4番手まで上がることができました。チームとしては小村選手に勝ってもらい、よかったと思います。次戦は1-2できるようにしたいですね」

page_top