今回のTTC1400の最大の話題は、かつてTTC1600で無敵を誇り、現在では、スーパー耐久や海外のレースでも活躍している蘇武喜和選手がエントリーしたことだ。すでにテスト走行では非公式ながらコースレコードを上回っているだけに、どこまでタイムを詰めてくるか注目された。「TTC1400に乗るのは、7年振りですが、いろいろ経験して、当時は分からなかったことが、よく分かるようになっていました。答え合わせのための参戦でもあります」と蘇武選手。
公式予選は、10時からスタート。コースインした蘇武選手は、まずはコース状況を確認。ピットインしフロントをニュータイヤに交換するとタイムアタックに入る。そして1分07秒018のニューレコードをたたき出した。2番手の須田真二選手が1分08秒395と1秒377もの差があるため決勝も蘇武選手の独走になるかと思われた。
これに待ったをかけたのは、予選3番手につけた貴島康博選手だった。今回は、TTC1400とTTC1600が別枠で開催となったため、貴島選手はダブルエントリーを敢行。忙しいスケジュールとなったが、その中で2クラスのマシンを乗り換えて検討した。
決勝でもスタートを決めた貴島選手は、真っ先に1コーナーに進入しトップに浮上。蘇武選手も、そのテールをピタリとマークするが貴島選手もハードブレーキングでポイントを抑え譲らない。序盤から2台の一騎打ちとなっていたが、レースも折り返しとなる8周目の1コーナーでトップに浮上した蘇武選手が、そのまま貴島選手を引き離しトップでゴール。前評判通りの強さを見せ蘇武選手だが、実はTTC1400初優勝だったと言う。2位に健闘した貴島選手、3位に須田選手が入った。
圧倒的な速さを見せコースレコードを更新! 決勝も横綱相撲で落ち着いたレース展開で優勝した#7蘇武喜和選手。カラーリングもゼッケンもTTC1600時代と同じにしたとか。
単独開催となったTTC1400は13台が出走。スタートを決めた#1貴島選手が#7蘇武選手をインからパスして行く。
#64須田真二選手が後続を抑え斬り3位でチェッカー。#18東源夏樹選手は7番手グリッドから4位でゴールした。
優勝
蘇武喜和選手