筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第4戦・筑波ツーリングカー選手権第3戦

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Super-FJ

ライバル不在のポイントリーダーは
圧倒的な速さで4連勝をマーク

天候は文句なし。しかし、朝7時30分の時点で気温は30度オーバー。その後もどんどん気温と路面温度は上昇し、最終的には気温は40.3度、路面温度は14時の時点で62.6度を記録するという、想像を絶する暑さの中で第4戦の戦いが繰り広げられた。今回はこのシリーズを盛り上げている#9KAMIKAZE選手が欠場ということで、ライバル不在の#31大竹将光選手がどのようなレースを披露するのか。他の選手達が去年のチャンピオンに対して、どのような戦いを挑むのかに注目が集まった。

路面清掃のため、約7分30秒遅れでスタートした公式予選は、後続からゆっくりとスタートしていった#31大竹将光選手が、1周目からリーダーボードのトップに。これに、#3秋山健也選手、#83島倉世名選手、#66横地昌重選手が続いていった。#31大竹選手は、数周をクリアして早めにピットイン。そこから終盤のアタックに備えていた。

20分間の予選の中で、#71林寛樹選手が周回を重ねる中、残り10分となったところで#31大竹選手が再びコースイン。ライバルが不在ということで、#31大竹選手の強さは揺るぐことなく、序盤からリーダーボードのトップを譲ることなく1分00秒220をマークして、ポールポジションを獲得。2番手に、1分00秒897をマークした#83島倉選手、3番手に1分01秒051をマークしたマスターズの#3秋山選手が続いた。

決勝を迎える14時ごろには、気温は38.6度、路面温度はこの日の最高となる62.6度に上昇。想像を絶する暑さの中で、18周に向けての戦いの火ぶたが切って落とされることになった。ポールポジションの#31大竹選手と3番手の#3秋山選手と、共にイン側につけていたこの二人が、絶妙なスタートで1コーナーを駆け抜けていく。そこに、#83島倉選手、#66横地選手が続く形となった。第1ヘアピンまではこの4台がトップグループを形成していたが、今シーズン3連勝中のチャンピオンは序盤からペースアップを図り、オープニングラップから後続を引き離しにかかる。

ライバルに対して1周につきコンマ7秒もの差をつけて独走態勢を築き上げた#31大竹選手は、3周目にベストラップとなる1分00秒900をマーク。それに続く#83島倉選手と#3秋山選手は、この独走劇に成す術もなく2番手争いを展開。そこから少し遅れて#66横地選手が続き、激しい暑さとは対照的に、上位争いは各ドライバーが自分との闘いとなる、ジリジリとした精神戦が繰り広げられることになった。

最後まで独走した#31大竹選手は、後続に13秒147の差をつけてポールトゥウィンを獲得。その結果、4戦連続優勝で、またひとつ連続チャンピオンへの道を有利に進めることになった。トップを追い上げることができなかった#83島倉選手は、3番手を走る#3秋山選手を退けて2位に。#3秋山選手が、そのまま3位で表彰台を獲得し、マスターズクラス優勝となった。以下、4位は#66横地選手、5位に#7本田千啓選手、6位にマスターズ2位となる#90上吹越哲也選手が入賞した。

レポート レース風景

3連勝中の#31大竹将光選手がポールポジションを獲得。スタート直後から、一気に後続を引き離し、独走で4連勝を飾った。

レポート レース風景

充分な練習をこなしてこのウィークを迎えたという#83島倉世名選手は、今後の活躍に期待が集まる若手ドライバーの一人。

レポート レース風景

安定感ある走りで総合3位、マスターズクラス優勝を飾ったが、ライバル不在でこの結果に納得していない#3秋山健也選手。

レポート レース風景

マスターズクラスでは、#90上吹越哲也選手がクラス2位に入賞。総合では6番手でゴールした。

Winner's Interview

S-FJ 表彰台

大竹将光選手

優勝
大竹将光選手

「ずっとライバルだったKAMIKAZE選手が参戦されないということで、寂しいレースウイークになるなと思っていました。そこで今回は、自分自身との闘いにポイントを置きました。KAMIKAZE選手と比べると、気温が高いときのレースペースが速くなく、それはドライバーの技術によるものだと実感していました。そのため今回は、いかにペースを落とさないように走り切れるかを意識しました。結果的には、途中でマシンに違和感が出たのでペースを落として走行したため、本来の目的を達成できなかったのが悔しいです」
島倉世名選手

2位
島倉世名選手

「前戦からインターバルがあったため、いっぱい練習して少しでも速くなってこのレースを迎えたいと思い、練習に取り組んでいました。レース後半では、タイヤが消耗してしまい、リアが流れるようになってしまいました。大竹選手は凄く速いので、少しでもチャンスを見つけて攻めていかないと絶対に勝てないとは思っていましたが、やはり手ごわいですね」
秋山健也選手

3位 MASTERS 優勝
秋山健也選手

「先週、岡山でレースを経験してきたので、インターバルはあったのですが自分の中では、いつもの感覚を取り戻せていたとは思います。でも、決してそれが速さに繋がっているわけではなくて、この暑さも影響しているのかは分かりませんが、今回も今ひとつ乗れてないという印象でした。KAMIKAZE選手が不在なのでもっと上位を狙っていたのですが、結果的に若い二人にやられてしまいました」

Winner's Interview

S-FJ 表彰台

上吹越哲也選手

MASTERS 2位
上吹越哲也選手

「今日は、おじさんにはこたえる暑さでした。自分自身もそうですが、決勝レースの最後、15~16周ぐらいからエンジンが吹けなくなってしまったんです。たぶんこの暑さが原因だと思うのですが。そのため、最後は立ち上がりでスピードをのせることが出来なくて、それが厳しかったですね。クラス2位とは言え、この結果ではお恥ずかしい限りです。あと2戦、全て参戦するので頑張ります」

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