筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第4戦・筑波ツーリングカー選手権第3戦

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ttc1400 Rd.2

帰ってきた蘇武選手が、東源選手と接戦のバトルを展開!

3戦目を迎えたTTC1400クラスの話題は、昨年、7年ぶりにこのシリーズ戦へと戻ってきて久々のシリーズチャンピオンを獲得した#78蘓武喜和選手が、今シーズン初参戦したことだった。#9貴島康博選手と#11田中千夏選手の二人が中心となって展開されているチャンピオン争い。ここに#78蘓武選手という強力なライバルが再び現れたことで、ランキング争いは一体どうなるのか?このTTC1400クラスには百戦錬磨の猛者が終結しているだけに、この第3戦もどんな戦いが繰り広げられるのかに注目が集まった。

コース清掃のため8分30秒遅れでスタートした公式予選は、#11田中選手、#9貴島選手の二人が真っ先にコースイン。ここに#18東源夏樹選手も加わり、序盤はこの3人が上位争いを繰り広げた。予選スタートから6分過ぎ、#18東源選手がリーダーズボードのトップに躍り出るが、序盤に様子を見ていた#78蘇武選手がコースインすると、持ち前の集中力を発揮して逆転。その結果、1分8秒593をマークした#78蘓武選手がポールポジションを獲得。1分8秒719の#18東源選手が2番手、1分8秒874の#11田中選手が3番手。そして、1分8秒943の#9貴島選手が4番手と、チャンピオン争いを盛り上げる4人の役者全員が、上位からスタートすることになった。

迎えた決勝レース。ポールポジションから好スタートを切った#78蘓武選手がトップで第1コーナーを通過。それを追うのは2番手スタートの#18東源選手で、そのすぐ後ろに#11田中選手と#9貴島選手が続く展開に。#78蘓武選手の背後に迫り最終コーナーを駆け上がってきた#18東源選手は、2周目の第1コーナーで#78蘓武選手のインをつき、そのままサイドバイサイドで第1ヘアピンへと向かい、序盤から熾烈なトップ争いを繰り広げた。

一方、その後方の3位争いも目が離せない展開に。第2戦終了時点でポイントリーダーの#9貴島選手が、ランキング2位につける#11田中選手の背後にピタリと迫り、一瞬たりとも目が離せない緊迫したレース展開が繰り広げられていた。逃げる#11田中選手に、それを追う#9貴島選手のデッドヒートも、トップ争いと同様最終ラップまで続いた。そして、迎えたラストラップ、波乱の結果が待ち構えていた。

#78蘓武選手と#18東源選手のトップ争いは、最終ラップまで続いた。中盤で引き離しにかかろうと試みた#78蘓武選手だったが、#18東源選手の追随は緩まず。緊張感ある戦いは、かろうじて逃げ切った#78蘓武選手がトップでチェッカーをくぐり、#18東源選手が2位でゴール。白熱の3位争いは、最終ラップの最終コーナーで#11田中選手と#9貴島選手が接触。インに割り込んだ#9貴島選手が#11田中選手を押し出す形となり、結果的に#9貴島選手が3番手でゴールラインを通過。4番手に#72八代勝也選手、#11田中選手は5番手でゴールという結果になった。

しかし、3番手でゴールした#9貴島選手は、筑波サーキット一般競技規則第20条6.a違反(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して30秒が加算されることに。そのため、正式決勝結果は、優勝#78蘓武選手、2位#18東源選手に続き、3位には#72八代選手、4位に#11田中選手となり、#9貴島選手は10位となった。

レポート レース風景

今シーズン初参加の#78蘓武喜和選手がポールポジションから好発進。それに#18東源夏樹選手、#11田中千夏選手らが続いた。

レポート レース風景

緊迫したトップ争い。後続を引き離そうとするも、ペースアップに苦しんだ#78蘓武選手を、#18東源選手が最後まで追いつめた。

レポート レース風景

#11田中選手と#9貴島選手の3番手争いは、最終ラップの最終コーナーで接触という大波乱の結末を迎えることになった。

レポート レース風景

3番手でゴールした#9貴島選手がペナルティを受けたことで、正式結果では#72八代勝也選手が3位入賞となった。

Winner's Interview

ttc1400 表彰台

蘓武喜和選手

優勝
蘓武喜和選手

「今シーズンは他のドライバーさんがこの車両を使用していたのですが、今回参戦されないということで僕が走ることになりました。別のレースでこの車両を使用していたのですが、そこで発生した燃料系のトラブルが解消されたかどうかを確認できないまま、このウイークを迎えました。メカニックが頑張ってくれたおかげで、昨日の練習走行ではセッティングに専念できたのです。東源選手は僕がこのレースにデビューしたときから走られている百戦錬磨の大先輩なので、ずっと後ろから追われてしんどいレースでした。でも、ギリギリを攻めてくるけど絶対に当てないジェントルな方なので、レースを楽しむことができました」
貴島康博選手

2位
東源夏樹選手

「蘓武選手はやっぱり速いですね。さすがプロになったドライバーさんだなと実感しました。昔から一緒に戦っていたので、走っていても安心感はありましたね。暑さが厳しかったけれど、僕のタイヤは問題ありませんでした。決勝の天気を想定したセットアップがバッチリだったんです。むしろ、蘓武選手の方が厳しそうでしたね。ただ、結果的に周回ごとにコンマ1~2秒ほど負けていますから、もうちょっと頑張らないといけないですね」

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