全4戦の筑波ツーリングカー選手権シリーズは、今回で最終戦を迎えることとなった。単独エントリーとなってしまった第3戦も含め、開幕から3連勝となった福田祐平選手が、ライバル不在の中、断トツのポイントリーダー。最終戦にはそんな福田選手を含む3台がエントリー。
予選でも福田選手が一人だけ1分05秒台に入る1分05秒993をきっちりと出してポールポジションを獲得した。「路面も濡れていたし、気温も湿度がすごくて、みんなエンジンが回らなくて苦労したと思います。自分もそんな中でもうまく走れた周回が何回かあってうまくタイムを出せただけです」と謙虚なコメント。
一方、レースキャリア40年以上、この筑波サーキットでオフィシャルスタッフとして長年携わってきた谷中茂選手が、今回のレースで公認レースから退くことを決めており、引退レースとなった。谷中選手は2番手グリッドを獲得していたが、スタートでミスをして3番グリッドの木野内敏之選手に先行を許してしまう。
全15周に渡ってポジションの変動はないままレースは進行していく。しかし、14周目には福田選手と木野内選手の差が一気に縮まり、逆転されるかというところまで差を詰められたものの、福田選手はポジションをキープ。木野内選手もそれ以上無理をせず、チェッカーフラッグが振られることになった。
福田選手は最終戦も全く危なげない走りで、全戦全勝という形で2016シーズンを終えた。
今回を最後に公認レースからの引退を表明した谷中茂選手。表彰式では花束を渡され、レースクイーンとパシャリ。
優勝
福田祐平選手