開幕戦は大竹将光選手、第2戦は秋山健也選手が制し、迎えたシリーズ第3戦。今回も天気に恵まれドライコンディションで予選・決勝が行われた。土曜日の練習走行から調子を上げてきていたのがKAMIKAZE選手だった。一方、大竹選手は、今ひとつタイムが上がらない状態だった。
その流れを断ち切ろうと公式予選では、まず大竹選手がリーダーボードのトップに立つ。コースインのタイミングを遅らせ、クリアラップを取ってタイムを出していた。これをKAMIKAZE選手が59秒709で上回りトップを奪取。大竹選手も59秒756まで縮めるが、惜しくも届かず。KAMIKAZE選手のポールポジションが決定した。
「今回は昨日の練習から調子がいいです。チームのおかげで、マシンセットも、ボク自身のドライビングも、すごく噛み合ってきていて総合的にいい状態にあると思います。まだドライビングで詰められる部分が残っているので、もう少し頑張りたいですね。もちろん勝つことを目標にしていますし、スタートでは、久しぶりに1コーナーにトップで入っていきたいですね」とKAMIKAZE選手は自信のコメント。
一方、大竹選手は「練習からタイムが出ず、ちょっと引きずっています。ただマシンは、チームのおかげでいい状態にあるので決勝でタイムを出して行きたいと思っています」と決勝での巻き返しを狙っていた。
3番手には、前回のウイナー秋山選手が59秒930で続き、トップ3が59秒台だった。
「予想以上に暑くなったのが原因なのがタイムを伸ばせませんでした。決勝も暑くなりそうなので、タイヤマネジメントが難しいと思いますが、できればスタートで前に出られればいいですね」とスタートでのジャンプアップを狙っていた。
以下、中村俊行選手、Rocky選手、村田修治選手、本田千啓選手と続いた。
18周で争われた決勝レース。ポールポジションスタートのKAMIKAZE選手が真っ先に1コーナーに入り、大竹選手、秋山選手、中村選手、Rocky選手と予選順位通りに続いて行く。トップ争いは、早くもKAMIKAZE選手、大竹選手、秋山選手の3台に絞られ、三つ巴のバトルとなる。大竹選手は、隙あらば勝負を仕掛けたいところだったが、KAMIKAZE選手もポイントを抑え、付け入る隙を与えない。
レース終盤になると秋山選手が遅れ始め、KAMIKAZE選手と大竹選手の一騎打ちとなる。大竹選手は、ラスト3周となる16周目に、このレースのファステストラップをマークしKAMIKAZE選手にプレッシャーをかけていくが、今回はKAMIKAZE選手の巧者振りが一枚上だった。KAMIKAZE選手が大竹選手を抑えきり、右手の人差し指を突き上げてチェッカーフラッグを受け今シーズン初優勝を飾った。2位に大竹選手、3位に秋山選手と続き、今年の優勝者が表彰台に並ぶ結果となった。
4位争いは、中村選手とRocky選手が繰り広げ、中村選手がこのバルを制した。その後方では、村田選手の背後まで本田選手が追い上げたが、村田選手が6位、本田選手が7位でチェッカーフラッグを受けている。
レース序盤から#9KAMIKAZE選手を先頭に#1大竹将光選手、#3秋山健也選手が続き3台が接近戦のトップ争いを繰り広げた。
チェッカーフラッグが振られ、勝利を確信したKAMIKAZE選手は、右手の人差し指を天に突き上げた。#1大竹選手は悔しい2位。
トップ争いに加わったもののレース終盤に引き離されてしまった秋山健也選手。改善点は分かっていると言うだけに次回に期待。
#11Rocky選手の追撃を抑え切り4位に入った#6中村俊行選手。MASTERSでは2位だがTOP3との差を詰めて行きたいところだ。
優勝
KAMIKAZE選手
2位
大竹将光選手
3位
秋山健也選手