筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第3戦・筑波ツーリングカー選手権第2戦

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ttc1400 Rd.2

蘇武喜和選手が貴島康博選手との一騎打ちを制し2連勝!

蘇武喜和選手の速さが際立った開幕戦だが、あるテーマを持って今シーズンのTTC1400に参戦している。その中でベストなパフォーマンスを発揮することが求められている。公式予選では、コースイン直後に周りの状況を把握し、間合いを取るとタイムアタックを開始。アタック2周目に1分07秒819をマークすると、ピットインし、予選を終えていた。辻田佳典選手が1分08秒271、貴島康博選手が1分08秒299、八代勝也選手が1分08秒516で続くが、1分07秒台には届かず、蘇武選手が2戦連続でポールポジションを獲得した。

決勝も蘇武選手のワンサイドとなるかと思われたが、静かな闘志を燃やしている選手がいた。前戦では、急きょTTC1400に参戦しながらも2位に入った貴島選手だった。スタートを得意としている貴島選手は、1コーナーで蘇武選手のインを狙うも、蘇武選手も譲らない。1コーナー立ち上がりからS字コーナー、第1ヘアピンと併走して行き、第1ヘアピン立ち上がりでアウト側となった貴島選手が続くダンロップコーナーでインを取りトップに立つ。ここから貴島選手と蘇武選手の一騎打ちのトップ争いが始まった。力走を見せる貴島選手に、さすがの蘇武選手も勝負を仕掛けられないままレースは終盤を迎える。そして残り2周を切った14周目。1コーナーで蘇武選手が勝負を仕掛けていく。貴島選手も一歩も引かず、またも両者は併走したままコーナーをクリアして行く。ダンロップコーナーでは軽く接触するも、最低限のラインを残すクリーンなバトルを展開。その後の第2ヘアピンでインを取った蘇武選手が、ついにトップを奪うと、そのままチェッカーフラッグを受け死闘を制し開幕2連勝を飾った。健闘した貴島選手も「前回は急な参戦でしたが、今回は、足回りのセットが進んだのでトップとの差も縮まっていました。スタートは得意なのですが、それ以上に蘇武選手もうまく、ずっと併走してトップに出ました。最後のバトルもずっと併走していましたが、走っていて楽しくて笑顔でした。見ていたお客さんにも喜んでもらえたようで、それが何よりもうれしいです」とレース後には、清々しい表情を見せていた。

後方では、辻田選手と東源夏樹選手、八代選手が三つ巴の3位争いを展開。辻田選手は2人を抑えていたが9周目の1コーナーで東源選手と八代選手が東源選手をパスし、それぞれポジションを上げると、そのままゴール。「決勝では、アンダーが出ていたのですが、序盤に接触があり、なかなか前に出られませんでしたが何とか3位は死守しました。できれば序盤に前に出てトップ争いについて行きたかったですね」と3位争いを制した東源選手。4位に八代選手、5位に辻田選手と続いてゴールした。

レポート レース風景

スタート直後から気合いの入った走りを見せた#7蘇武喜和選手と#1貴島康博選手。見応えのあるバトルを繰り広げた。

レポート レース風景

レース終盤、勝敗を分けた14周目の攻防。ダンロップコーナーでは、蘇武選手が縁石に乗り上げ軽く接触。

レポート レース風景

3台による3位争いは、東源夏樹選手が制した。「クリーンなバトルをしたいよね」と序盤の接触に対しては、ご立腹。

Winner's Interview

ttc1400 表彰台

蘇武喜和選手

優勝
蘇武喜和選手

「オープニングラップに前に出られてしまいましたが、レース終盤になれば貴島選手もタイヤが厳しくなってくると思っていました。しかし貴島選手も前回よりセットが進んでいて、なかなか速かったです。どこで抜こうか考えていましたが、最後に勝負に出ましたが、すごくクリーンなバトルを貴島選手がしてくれたので、本当に楽しめました」

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