全6戦で争われている
2017 JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズも今回の第4戦から後半戦に突入。ここまで毎回ウイナーが変わる混戦となっているだけに誰が、2勝目を挙げるか注目されていた。そしてスタート直後に波乱が待っていた…。
筑波スーパーFJクラスの見どころは、MASTERSクラス参戦のベテラン勢と若手の戦いにある。実際、5月28日に開催された第3戦では、KAMIKAZE選手と大竹将光選手、秋山健也選手の接近戦が展開されていた。その結果を踏まえて、今回の第4戦ではどのようなレースが披露されるのかに注目が集まっていたのは間違いない。
予選では時間ギリギリまで攻め続けたKAMIKAZE選手が、1分00秒094を記録してポールポジションを獲得。続く2番手には、コンマ198秒差の1分00秒292で同じくMASTERSクラスの秋山選手。3番手にタイムアップに苦戦した様子の大竹選手が1分00秒602で続いた。なお4番手のいむらせいじ選手も1分00秒863と、この上位4人が00秒台に名を連ねていた。
そして迎えた決勝レース。スタート直後の1コーナーでいきなり波乱が待ち構えていた。ポールポジションからスタートし順調にコーナーに進入したと思われたKAMIKAZE選手がまさかのスピンを喫することに。コメントにもあるように原因はシフトミスだったようで、一気に最後尾まで脱落してしまう。一方、この混乱を冷静にすり抜けた大竹選手と秋山選手がトップ争いを展開。続いて、佐藤晋一選手、中村俊行選手、村田修治選手の3人が第2グループを形成していた。
トップを走る大竹選手は終始安定したタイムで周回を重ねる。2番手の秋山選手もそれに追随しようとするが、二人の差は少しずつ開いていった。その結果、最終的には2秒353の差をつけて大竹選手が独走で優勝、秋山選手が2位に入賞。序盤で激しいバトルを繰り広げ4周目に3番手に浮上していた中村選手が3位に入賞した。なお、最後尾まで下がったKAMIKAZE選手は、その後は上位入賞を目指すべく猛追を開始。その速さは15周目にレース中のベストタイムとなる1分00秒704をマークするほどだった。その走りで周回ごとに順位を上げ、最終的には4位でゴールと、3位の中村選手の背後を脅かすまでに順位を挽回し、圧巻の走りを見せてくれたのだった。
1コーナーでの混乱に惑わされず、冷静に対処してトップに浮上し、そのまま独走でチェッカーをくぐった#1大竹将光選手。
大竹選手を追随するもジワリジワリと引き離されて2位でゴールした#3秋山健也選手は、ゴール後に悔しさをにじませていた。
淡々と周回をこなすトップの2台とは対照的に、隙あらば前に出ようとするデッドヒートが展開された#6中村俊行選手、#11佐藤晋一選手、#66村田修治選手の3位争い。
このポールポジションから、まさかの最後尾へ脱落。その後の追い上げで4位入賞と、一人で様々なドラマを見せてくれた#9KAMIKAZE選手。
優勝
大竹将光選手
2位(MASTERS 優勝)
秋山健也選手
3位(MASTERS 2位)
中村俊行選手
MASTERS 3位
KAMIKAZE選手