開幕戦で大竹将光選手、第2戦で秋山健也選手、第3戦でKAMIKAZE選手、そして第4戦で再び大竹選手と、合計3人のウイナーが誕生しているスーパーFJクラス。シリーズタイトル争いに繋がる大切な1戦ということで、この第5戦も各選手はそれぞれの思いを胸に秘め、当日のレースを迎えた。
予選では「テストと違い、いい方向性がつかめた」という大竹選手が59秒482をマークしてポールポジションを獲得。続く2番手はKAMIKAZE選手で、タイムは59秒750。「予想したよりも天候状況がよくなり、タイヤをうまく使いきれなかった」とのコメントからは、大竹選手にポールを渡したことへの悔しさがにじんでいた。そして3番手に59秒909をマークした秋山選手が続き、この3人が決勝レースでも優勝争いを展開するものと予想された。
そして迎えた決勝レース。ポールポジションからスタートした大竹選手がそのままトップで1コーナーに進入。続くKAMIKAZE選手も順調に2番手につけたように見えたが、1コーナーで4番手スタートのRocky選手と接触する事態に。見た目には大きなアクシデントにならなかったものの、これがKAMIKAZE選手にとっては、レース結果に大きく響く事態となっていたのだった。
大竹選手はベストタイムの1分00秒004をマークしながら、順調に周回を重ねる。一方のKAMIKAZE選手はいつものアグレッシブさが影を潜め、大竹選手との差はどんどん広がるばかり。その理由が、下記コメントにあるように、序盤の接触でマシンのセッティングが大幅に狂ってしまったことで、いつもの走りが全くできない状態となっていたのだった。
その結果、大竹選手は2位に16秒158の大差をつけて、今シーズン3勝目をマーク。そして、違和感あるフィーリングのまま後続を抑え切ったKAMIKAZE選手が2位に。3位には、開幕戦以来の表彰台となるRocky選手が入賞した。この結果、シリーズチャンピオン争いは大竹選手が一歩リードすることになり、KAMIKAZE選手にとっては、いずれにしても大竹選手の前でゴールしないといけない状況で最終戦を迎えることになった。
若手とベテランの一騎打ちが話題となっていたこのスーパーFJクラス。最終戦でチャンピオンを獲得し、日本一決定戦へ駒を進めるのは、大竹選手か? それともKAMIKAZE選手か? 11月5日開催の最終戦は必見のレースとなることは間違いない。
順調にトップに躍り出た#1大竹将光選手と、それに続く#9 KAMIKAZE選手。この時点でKAMIKAZE選手の追い上げは不可能な状態となっていたのだった。
マシンのフィーリングが変わり慣れないセッティングで走り続けた#9 KAMIKAZE選手が2位でゴール。
#11 Rocky選手が、#6 中村俊行選手との3位争いを制した。
最後まで果敢に攻め続けた#6中村選手が、#3秋山健也選手をくだし4位でゴール。
優勝
大竹将光選手
2位
KAMIKAZE選手
3位
Rocky選手