TTC1600で数々の勝利を重ね、スーパー耐久などにも参戦する蘇武喜和選手。今年、7年ぶりにTTC1400に復帰し、開幕戦から圧倒的な強さを見せていたが、それはこの第4戦でも変わらなかった。
公式予選では、蘇武選手がアタックから4周目に1分07秒934をマーク。タイヤを温存するために、5周で早々と予選を切り上げた。ライバルの山本純一選手も、序盤で1分08秒087をマークし、蘇武選手とコンマ1秒差。続くこのクラスの3番手は、1分08秒876をマークした須田真二選手となったが、山本選手とはコンマ8秒差の開きがあったため、今回も蘇武選手と山本選手の激しい一騎打ちに期待がかかっていた。
決勝では、このクラスのトップで1コーナーをクリアした蘇武選手に続き、山本選手と須田選手がサイドバイサイドのポジション争いを繰り広げた。序盤はトップ蘇武選手、2番手に山本純一選手、3番手に須田選手、4番手に辻田佳典選手が続いていた。山本選手が蘇武選手に肉薄し、今回も二人のバトルが展開されるかと思われたが、なんと山本選手がジャンプスタートによりドライビングスルーペナルティとなってしまい、トップ争いから脱落。さらに、その後2番手を走っていた須田選手も同じくジャンプスタートでドライビングスルーを受けるはずだったが、ペナルティを無視したことで黒旗が提示され失格する大波乱が待ち受けていた。
その結果、完全にライバルがいなくなった蘇武選手は、そのまま一人旅状態となり、独走で今シーズン4勝目をマーク。チャンピオンは前戦で、すでに獲得しているため、チャンピオンと共に全戦優勝という記録で自身に花を添えたのだった。そして2位には辻田選手が蘇武選手から1秒744差でゴール。3位には佐藤千里選手との争いを制した荒川智弘選手が入った。
抜群のスタートでトップに躍り出た#7 蘇武喜和選手。今回はライバル勢が脱落し、バトルがないままチェッカーをくぐることに。
#39 山本純一選手、#64須田真二選手のペナルティーにより、果敢に上位を狙って走り続けた#6 辻田佳典選手が2位に入賞。
#4 佐藤千里選手は、この最終戦で今シーズン初表彰台を獲得し、有終の美を飾ることができた。
毎戦、蘇武選手との闘いを繰り広げていた山本選手だが、まさかのジャンプスタートで6位でゴールすることに。
優勝
蘇武喜和選手