筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第1戦

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Super-FJ

大竹将光選手が先制パンチ!
KAMIKAZE選手は納得の2位

快晴となった筑波サーキットで2018年シーズンがスタートした。3月には寒の戻りがあったものの、レースウイークに入ってからは気温も上昇し、桜も見頃を迎えていた。前日のスポーツ走行もドライコンディションとなり、各選手はマシンのセットアップに余念がなかった。

20分間で争われた公式予選。真っ先にコースインした#9KAMIKAZE選手が、まずリーダーボードのトップに立つ。これに#66横地昌重選手、#11ROCKY選手、#8岩澤優吾選手と続いて行く。腰を痛めていた#9KAMIKAZE選手は、早めにピットに戻り、セッション終盤のアタックに備える。その間、筑波スーパーFJに戻って来た#71前田大道選手がタイムを詰め、一時は2番手に上がっていた。

そしてセッションも折り返しを迎えると他の選手たちも一気にタイムアップしてくる。昨年のチャンピオン#31大竹将光選手、#66横地選手とタイムを縮めてくるが、真っ先に#9KAMIKAZE選手のタイムをブレイクしたのは#8岩澤だった。しかし、そのタイムを#31大竹、再びコースインした#9KAMIKAZE選手、そして#66横地選手がクリア。最後のチェッカーラップに59秒119をマークした#9KAMIKAZE選手がトップに立ちポールポジションを獲得。
「今回は、足回りを見直したのが、すごくいい方向に行っています。これもチームや協力してくださった皆さんのおかげです。決勝は、前でも後ろでも冷静に確実にゴールすることが第一です。ノーポイントをせず、全戦表彰台が今シーズンの目標です」とシリーズを見据えるコメントの#9KAMIKAZE選手。

2番手に#31大竹選手が59秒270、3番手に#66横地選手が59秒365と続き、今回がS-FJデビュー戦となる#8岩澤選手は59秒433をマークし4番手につけていたが、走路外走行のペナルティで3グリッド降格し、7番手となってしまう。この結果、4番手に59秒641の#11ROCKY選手、5番手に59秒766の#3秋山健也選手、6番手に59秒766の前田選手と一つ順位が繰り上がる結果となる。

12時になると気温は19.9度、路面温度は40度まで上昇。ダミーグリッドを離れてウォームアップ走行に入る際、8番手グリッドの島倉世名選手に駆動系のトラブルが発生してしまいスタートできない。オフィシャルとサーキットのスタッフがピットロードの出口までマシンを押し、何とか予定通りレースはスタート。イン側ポールポジションの#9KAMIKAZE選手、アウト側2番手グリッドの#31大竹選手は、共に好スタートを切り1コーナーに並んで入って行く。ここで#31大竹選手はアウトからかぶせ、1コーナー立ち上がりでトップに浮上! #11ROCKY選手、#3秋山選手、#66横地選手、#71前田選手、#8岩澤選手と続いて行く。

トップに立った#31大竹選手は、オープニングラップからペースを上げ#9KAMIKAZE選手を引き離して行く。一方、追い上げたい#9KAMIKAZE選手は、予選とのコンディションの違いからか、思うようにペースを上げられないでいた。その後方では、4番手につけていた#3秋山選手がスローダウン。シフトフォークのボルトが折れるトラブルで悔しいリタイアとなってしまう。

トップを走る#31大竹選手は、独走態勢を築き、2番手の#9KAMIKAZE選手も単独走行となって行く。後方では、#8岩澤選手が生きのいい走りを見せ3周目に4番手に浮上。#66横地選手もルーキーに負けられないと意地を見せ、すぐに抜き返し#11ROCKY選手の背後を伺う。一方、#8岩澤選手はギアミスをしてしまい#71前田選手にもかわされ6番手に後退する。その後、#11ROCKY選手と#66横地選手が3位争いを繰り広げる。#11ROCKY選手をかわしたい#66横地選手だが、なかなか抜くことができない。そのうちに#71前田選手をかわした#8岩澤選手が再び接近。さらに#71前田選手も追い付き、レース終盤には、4台での3位争いとなる。14周目には、#8岩澤選手が#66横地選手をかわし4番手に浮上し、初参戦初表彰台も視野に入っていたが、16周目に#66横地選手が抜き返す。そして残り2周となった第2ヘアピンでは、#8岩澤選手と#71前田選手が接触。#8岩澤選手は、右リアをパンクしながらも何とか7番手でゴール。#71前田選手もフロントウイングを失いながら5番手でゴールするが、ペナルティを受け30秒加算となる。

トップを走る#31大竹は、チャンピオンらしいアグレッシブかつ安定した走りを見せ独走。見事開幕戦を制した。ペースを上げることができなかった#9KAMIKAZE選手は、今回は2位キープ。し烈な3位争いは、#11ROCKY選手が制し、4位に#66横地選手、5位に#7本田千啓選手、6位に#8岩澤選手、7位に71前田選手、8位にマスターズ2位となる稲生幸敏選手という結果となった。

レポート レース風景

チャンピオンらしい会心の勝利を飾り笑顔を見せる#31大竹将光選手。2戦目以降は、まだ未定と言うが、ぜひエントリーしてもらいたいものだ。

レポート レース風景

インを抑える#9KAMIKAZE選手、アウトから仕掛ける#31大竹選手。スタート直後の1コーナーの攻防で結果的に勝敗が決した形となった。

レポート レース風景

予選ではポールポジションを獲得できたものの、決勝ではコンディションの変化でペースを上げることができなかった#9KAMIKAZE選手。次回は巻き返したいところだ。

レポート レース風景

レース終盤、4台にふくれ上がった3位争い。#11ROCKY選手が、そのポジションを死守。#66横地選手は不完全燃焼なレースとなってしまう。

Winner's Interview

S-FJ 表彰台

大竹将光選手

優勝
大竹将光選手

「スタートはKAMIKAZE選手もよかったのですが、うまくアウトから行くことができました。今シーズン、ニュータイヤを履くのが初めてだったので、決勝中は、感触を確かめながら走りました。昨年の第3戦では、スタートで前に出られずKAMIKAZE選手に抑え込まれてしまったので、その反省を生かした形になりました。クルマは、チームのおかげでバッチリだったので、あとは自分自身がどう走らせるかでした」
KAMIKAZE選手

2位 MASTERS 優勝
KAMIKAZE選手

「スタートは、悪かったわけではなかったのですが、大竹選手に行かれてしまいました。後ろに下がってもバトルの自信はあったのですが、予選とフィーリングが変わってしまい、大竹選手を深追いするとスピンしそうになっていたので今回は2位キープに切り換えました。クルマの調子はよかったのですが、涼しいコンディションに合っていたみたいです。次回は決勝でいい状態で走れるようにしたいですね」
ROKEY選手

3位
ROKEY選手

「昨年の開幕戦も3位でしたが、今年は、もっと上を狙って行きたかったので表彰台に上がれたことは、最低限のリザルトだと思います。決勝では、もっとペースを上げたかったのですが、後ろを抑えるレースになってしまったので、次回は、もっと上位でゴールできるように頑張ります」
稲生幸敏選手

MASTERS 2位
稲生幸敏選手

「マスターズクラスなので表彰台に上がらせてもらいましたが、今回は、一緒に走ってくれる選手がいなかったので、スポーツ走行のようなレースになっていました。冬の間、練習もできていなかったので、ちょっと腕がなまっていましたね。次回は、しっかり練習をしてレースに臨みたいですね」

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