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前々日に降った雨の後、それまでの猛暑が幻のように涼しくなった東日本。筑波スーパーFJ選手権シリーズ・FJ1600選手権シリーズ第3戦は、朝から雨模様となり、レインコンディションで公式予選が行われた。その後、雨は弱くなっていき、決勝レースを迎えるころには、雨は奇跡的に止んでいたが、難しい路面コンディションの中、スタートは切られた。 |
![]() まずは、ポールポジションの山﨑選手がトップに立ち、黒岩選手、山田選手、高野選手と続いていく。中島選手は、後方に沈んでいる。 ![]() 黒岩選手は、トップに立つとファステストラップをマークし、2番手の山﨑選手に対して約2秒のマージンを築く。 |
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FJ1600のときよりは、小雨になったS-FJの公式予選。レインタイヤでのタイムアタックとなり、まず黒岩巧選手がリーダーボードのトップに立つ。しかし4周目のアタックで山﨑洋輔選手が1分05秒921をマークし、トップの座を奪う。再び逆転したい黒岩選手だったが、第1ヘアピンでスピン。エンジンがストールしてしまい、そのままマシンを降りる。最終コーナーでもクラッシュがあり、赤旗が提示される。黒岩選手は、ピットに戻ったものの、再びコースインはせず、予選の行方を伺う。その後、中島佑弥選手が、黒岩選手のタイムを上回り2番手につけると、その直後に2度目の赤旗中断。その後、公式予選は、僅かな時間で再開されたが上位陣のタイムは変わらず、山﨑選手が3戦連続ポールポジションを獲得した。 「前日に大クラッシュをしてしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。懸命に直してくれたおかげで、マシンはバッチリです。金曜日の最後の走行が、予選と同じようなコンディションだったので、その経験が生きました。決勝は、スタートを決めて、ミスしないようにすれば勝てると思います。今シーズンは、開幕前から全戦全勝が目標です」と予選後に語っていたのだが…。2番手は、中島選手。3番手に黒岩選手と続いた。 |
S-FJの決勝スタートを迎えるころには、雨は止み、路面も、FJ1600、TTC1400・1600のレースの後となるため、ほぼ乾き、全車スリックタイヤを履いてグリッドに着いた。好スタートを切ったのは、ポールポジションの山﨑選手だったが、アウトから仕掛けた中島選手が1コーナーで痛恨のコースアウト。すぐにコースに戻ったものの、14番手まで順位を下げてしまう。オープニングラップは、3連勝を狙う山﨑選手が制すが、そのテールを黒岩選手がピタリとマーク。早くも、マッチレースの様相を呈してきた。その後方では、山田翔選手と高野雅人選手が3番手争いを繰り広げる。トップ争いに動きがあったのは、7周目だった。1コーナーで山﨑選手のインに入った黒岩選手がトップに浮上。黒岩選手は、9周目にファステストラップをマークし、ジリジリと、その差を開いていく。山﨑選手もレース終盤に自己ベストをマークするが、その差は縮まらない。最後まで堂々と攻めの走りを見せた黒岩選手がトップでチェッカーを受け、うれしいS-FJ初優勝を飾った。連勝にストップをかけられた山﨑選手は悔しい2位。3位に後続を抑えきった山田選手が入った。2番手グリッドからスタートし、直後の1コーナーでコースアウトした中島選手は、オープニングラップに順位を上げるものの、再びコースアウト。再び後方から追い上げるが10位でチェッカーを受けるのが精一杯だった。ベストタイムでは2番手のタイムをマークしていただけに、次回に期待だ。 | ![]() |
![]() 高野選手とのバトルを制し、表彰台をゲットした山田選手。その後方には、石澤浩紀選手も迫っていた。 ![]() マシンを降りてうれしさを爆発させる黒岩選手。「やっと勝てました! 次回も優勝目指して頑張ります!!」と力強くコメント。 |
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廣川和希選手が大荒れのレースを制し 今季2勝目をマーク! ヘビーレインで争われた公式予選。まずは、ポイントリーダーの錦織正樹選手がリーダーボードのトップに立ち、第2戦のウイナー蔵野智昭選手と続く。その後、廣川和希選手が真っ先に1分08秒台に入れると、ただ一人、1分07秒台に入れポールポジションを獲得。吉岡悟選手が0.208秒差で2番手につけ、錦織選手、木村貴洋選手、高木裕士選手、蔵野選手と1分08秒台で続いた。 この日、最初の決勝レースとなったFJ1600クラス。雨は止んだものの、路面は濡れている状態。レース中に雨が降らなければ、確実に乾いていく状況だっただけに、タイヤチョイスが明暗を分ける。多くの選手がスリックタイヤを選んだが、難しい路面コンディションの中を、どう見極めるかドライバーの技量が試されるところだ。 |
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![]() ポールポジションの廣川選手が、後方を伺いながら好スタートを切る。 ![]() 2周目の1コーナーへのブレーキングで木村選手をかわす錦織選手。 |
![]() 9周目にアクシデントが発生し、セーフティーカーが入る。 ![]() レースを終えたばかりの廣川選手。余裕のナンバー1ポーズだ。 |
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ポールポジションからスタートした廣川選手が、好ダッシュを決め1コーナーにトップで進入すると、オープニングラップを誰よりも速く駆け抜け2番手以下を引き離して戻ってくる。廣川選手を追いたい錦織選手は、2周目の1コーナーで木村選手をかわし2番手に浮上するが、トップをいく廣川選手も易々と接近を許さず、まだまだ濡れた路面を攻め立てる。廣川選手は、レース序盤にして早くも独走態勢を築き、2番手の錦織選手、3番手の木村選手も、それぞれ単独走行となっていく。その後方では、4番手争いが、熾烈を極めていた。吉岡選手を先頭に、追い上げて来た川福健太選手、松田晃選手、蔵野選手、高木選手、大久保一成選手と続き、6台が一丸となって激しいバトルが展開されていく。しかし9周目に、吉岡選手、川福選手、増田選手がコースオフ。このアクシデントのためにセーフティーカーが入り、レースは仕切り直しとなってしまう。しかし、この日の勝利の女神は、廣川選手に微笑んでいた。廣川選手と錦織選手の間に他の選手が入っていたからだ。残り3周でセーフティーカーが解除され、廣川選手がスタートダッシュをかけると、最終ラップにファステストラップをマークした錦織選手を振り切り、今シーズン2勝目を挙げた。錦織選手は、悔しい3戦連続の2位。3位に木村選手が入った。4位には、大久保選手が入り、高木選手、塩田選手、蔵野選手と続いてゴールした。 |
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