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いよいよシリーズ最終戦を迎えた筑波スーパーFJ・FJ1600選手権。前日の公式練習から好天に恵まれ、決勝日も朝から青空が広がり気温も上昇。今シーズンは、最終戦で初めて、土日、全てのセッションでドライコンディションとなった。レースは、各クラスとも、シーズン最後にふさわしい熱いバトルが繰り広げられ、2011年のシリーズチャンピオンが決定した。 |
![]() スタートは、うまくいかなかったという山﨑洋輔選手がホールショットを奪い、チームメイトの山田翔選手も続くのだが…。 ![]() 5戦中4勝、2位1回、そして全戦でポールポジションを獲得してタイトルを獲得した山﨑選手。 |
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前回、優勝を果たし筑波選手権の王座に王手をかけた山﨑洋輔選手は“最終戦でコースレコードを更新したい”とコメントしていた。今シーズンは、土日を通じてドライコンディションとなったレースがなく、今回の最終戦で初めて、その条件がそろっていた。しかし、公式予選では、思ったより路面温度が高く、58秒371と僅かにコースレコードには届かなかった。それでも山﨑選手は、全戦ポールポジションの快挙を達成した。 「コースレコードにちょっと届きませんでした。セッション前半では、すごいアンダーが出ていたので、リア周りのセットを変更しました。確かにタイムは出たのですが、全体的なバランスが崩れてしまったので、レースには、その辺りをアジャストして臨みたいです。まずは、全戦ポールポジションを獲れたので、ホッとしています」と山﨑。 2番手に逆転タイトルの可能性を残している黒岩巧選手が58秒679で続き、この2人が58秒台をマーク。以下、森島修一選手、山田翔選手、高野雅人選手、長谷川雅人選手、上別府将司選手、志賀洸太選手、堀内優大選手と、3番手以降は、僅差で続いた。 |
18周で争われた決勝レース。曇り空となったが、コンディションは上々。今回もポールポジションスタートの山﨑選手がトップのまま1コーナーをクリア。2番手には、3列目5番手グリッドから見事なスタートダッシュを見せた高野選手が、黒岩選手のインを突き、一気に2番手に浮上する。しかし、その直後のS字コーナーから第1ヘアピンへの進入で接触。高野選手は第1ヘアピンイン側にコースアウトしてしまい悔しいリタイアとなってしまう。そんなアクシデントを尻目に、トップをいく山﨑選手は、逃げの態勢を築くべくレースを引っ張っていく。しかし、黒岩選手も意地を見せ、山﨑選手を上回るペースでジリジリと追い付いてくる。8周目には、このレースで唯一58秒台を記録。ファステストラップをマークして山﨑選手のテールを捕らえる。一方、3番手争いは、森島選手、山田選手、上別府選手、堀内選手、志賀選手の5台が一丸となってバトルを展開。この集団にやや遅れて長谷川選手が続いていた。 トップ争いは、レース終盤に入ってもテールtoノーズのままだった。ポイントを抑える山﨑選手、そして何度も勝負を仕掛ける黒岩選手。この戦いは、山﨑選手に軍配が上がり、僅差でゴール。山﨑選手が4勝目を挙げ、自らに花を添える形でチャンピオンに輝いた。2位にペースは誰よりも速かった黒岩選手が入りランキング2位でシーズンを終えた。熾烈だった3位争いは、レース終盤に前に出た山田選手が制し、森島選手、堀内選手、上別府選手と続いた。 |
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![]() ガッツのある豪快な走りでシリーズを盛り上げてくれた黒岩巧選手。ランキングは2位となったが、成長のシーズンとなった。 ![]() 3位争いは熾烈だった。このバトルはイエローのマシンを駆る#85山田翔選手が制した。 |
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シリーズチャンピオン・山﨑 洋輔選手インタビュー動画 ※別ウインドウで再生します |
この日、最初のセッションとなったFJ1600クラスの公式予選。午前8時から15分で争われた。最終戦を迎えた時点で、ポイントランキングトップにつけていたのは、錦織正樹選手。2番手に10ポイント差をつけており、3位以内でゴールすれば自力でチャンピオンを決められるだけに、有利な状況だったが、今シーズンは、優勝がないだけに、勝ってタイトルを決めたいところだ。2番手に前戦のウイナー木村貴洋選手が10ポイント差、3番手に廣川和希選手が12ポイント差、4番手に髙木裕士選手が16ポイント差で続き、ここまでタイトル獲得の可能性があった。 ランキングのトップ4が公式予選でも上位につけた。この中でポールポジションを獲得したのは、髙木選手。タイムは、1分00秒227。2番手に1000分の1秒差で廣川選手が続いた。「1000分の1秒足りませんでした。ポールポジションを獲りたかったので悔しいですね。自力では(タイトル獲得が)無理ですが、ボクは、ボクのやれることを精一杯やるだけです」と決勝では、優勝だけを狙うと意気込む。そして3番手にポイントリーダーの錦織選手が1分00秒308でつけた。「調子は悪くないですが、できれば勝って決めたいですね。ただ、この位置(3番手)でもチャンピオンを決められるので、その瀬戸際で少しプレッシャーがかかっているんですかね?」と勝ちたい思いと、タイトルを確実に決めたい思いの狭間で複雑な心境のようだった。ランキング2番手の木村選手が1分00秒365で続き、予選でもトップ4が抜きん出ていた。 |
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![]() きれいなスタートで始まった2011年の最終決戦。この時点で、それぞれの思惑が交錯していた。 ![]() 見事にレースをコントロールし、今季3勝目を挙げた廣川和希選手。将来が楽しみなドライバーの一人だ。 |
![]() レース終盤になってもトップグループは、4台が形成。タイトルの行方は、まだ分からなかった。 ![]() タイトルへのプレッシャーに打ち勝ち、チャンピオンに輝いた錦織正樹選手。 |
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クリアなスタートが切られ一斉に18台のマシンが1コーナーに入っていく。ポールポジションの髙木選手、廣川選手、錦織選手、木村選手、増田貴宣選手と予選順位通りに続き、6番手に7番手グリッドスタートの吉田照己選手と続いて第1ヘアピンをクリアしていく。レース序盤から、やはりトップ4台が抜け出し、トップグループを形成していく。2番手につける廣川選手は、髙木選手のテールをピタリとマーク。4周目に髙木選手は痛恨のシフトミスをしてしまい、廣川選手が前に出ていく。廣川選手は、その後のレースをコントロール。髙木選手に仕掛けるすきを与えず、そのままトップでチェッカー、今シーズン3勝目を挙げた。2位に高木選手、3位に錦織選手と続いてゴール。錦織選手がチャンピオンを獲得する結果となった。クールダウンラップを終え、マシンを止めると、廣川選手と錦織選手がスポーツマンらしく、お互いの健闘をたたえ合う姿が見られた。 |
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シリーズチャンピオン・錦織 正樹選手インタビュー動画 ※別ウインドウで再生します |
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※サムネイルをクリックすると大きな画像が出ます |
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