筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第1戦

筑波シリーズトップページ

筑波19ランキングを見る

筑波サーキットキャラクター

ttc1400

荒川智弘選手が激戦を制しTTC初優勝!

ここまで八代勝也選手が開幕戦から負けなしの3連勝を飾り、今回勝てば最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを決めるという状況迎えたシリーズ第4戦。今シーズン、急成長を見せ暫定ランキング2番手につける荒川智弘選手が意地を見せるか注目された。

公式予選では、荒川選手がセッション序盤に1分08秒754を出すと、すぐにピットインしタイヤを温存。一方、八代選手は、やや多く走り1分08秒908がベストタイムとなり、荒川選手がポールポジション、八代選手が2番手となった。フロントロウの2台が1分08秒台をマークし、3番手の有泉友博選手が1分09秒195、4番手の会沢主税選手が1分09秒334、5番手の松本康平選手が1分09秒563、6番手の堀雅清選手が1分09秒621と1分09秒台で続いた。

15周で争われた決勝。レースはいきなりヒートアップする。3番手グリッドの有泉選手が好スタートを見せると荒川選手、八代選手の3台が並んで1コーナーに入って行く。ここで軽く接触があり、有泉選手が一気にトップに立つが、2コーナー立ち上がりで荒川選手が前に出て行く。第1ヘアピンには、荒川選手を先頭に有泉選手、八代選手、松本選手、会沢選手、堀選手と続いて行く。早めに荒川選手の追撃に入りたい八代選手は、3周目のS字コーナーで有泉選手に並ぶと、第1ヘアピンで前に出て2番手に浮上。荒川選手のテールを追って行く。トップグループは、荒川選手、八代選手、有泉選手の3台が形成し、その後方では、松本選手、会沢選手、堀選手が4番手争いを繰り広げていた。

レース終盤に入るとトップ争いから有泉選手が遅れ始め、荒川選手と八代選手の一騎打ちとなる。荒川選手は、要所を抑え、八代選手は、後方からプレッシャーをかけてチャンスを伺う。そして運命の最終ラップを迎える。1コーナー、第1ヘアピンと順位は変わらずに通過して行く。そして第2ヘアピンを立ち上がりバックストレートで八代選手が荒川選手に並びかけるところで軽く接触。最終コーナーの進入では、八代選手がインを奪い、荒川選手はアウトからかぶせて行く。ゴールラインでは、ほぼ並んで通過。一瞬、リーダーボードのトップに#72が表示されたが、すぐに#31がトップに戻った。写真判定で荒川選手が、うれしい初優勝を飾った。八代選手は悔しい2位。3位に有泉選手、4位に会沢選手と続いた。

レポート レース風景

最終ラップまで続いた荒川選手と八代選手のトップ争い。激戦を制し、荒川選手が、ついにTTC1400初優勝を達成! 多くの祝福を受けていた。

レポート レース風景

最終ラップの最終コーナーで荒川選手のインに入った八代選手。ここまでは思惑通りだったのだが…。

レポート レース風景

好スタートを切った#13有泉選手を第1ヘアピンでかわして行く#72荒川選手。トップ追撃態勢に入る。

レポート レース風景

オープニングラップの第1ヘアピン。荒川選手、有泉選手、八代選手、松本選手、会沢選手、堀選手と続いて行く。

Winner's Interview

ttc1400 表彰台

優勝
荒川智弘選手

「最終ラップのバックストレートはミスしたつもりはないのですが、思っていたより迫られていて、第2ヘアピンの立ち上がりで接触してしまったんですよ。スタート直後の接触でミラーが曲がっていたので見えなくて…。最終コーナー入ったところでは、八代選手の方が前にいました。その時点でアウトからかぶせていくしかなかったので、一か八かでアクセルを踏んでいきました。何とか鼻差で勝つことができてよかったです。レースとしては、とても汚い展開になってしまい申し訳ないです。タイトル争いを最終戦に持ち込めましたし、実は明日が誕生日で、20代最後のレースだったので何としても勝ちたかった。10年間オフィシャルとして筑波サーキットにはお世話になったこともあり、みんな応援してくださったので勝つことができました。また最終戦でも全力で走りたいです」

2位 八代勝也選手

「スタートは、うまく決まったのですが1コーナーで見えていない部分があったので接触し3番手に落ちてしまったのは予想外でした。楽なレースはさせたくなかったので、早めに2番手に上がり後ろからプレッシャーをかけながら心理戦に入っていました。最終ラップの第2ヘアピンでうまくラインを取ることができ、最終コーナー進入でインに入ることができたのですが、シフトミスがありバランスを崩してしまったのが敗因です。タイヤ選択ミスもあって、うまくまとめきれませんでした。次は、しっかりまとめて臨みたいですね。今回は楽しいバトルができましたし、TTCらしい、いいレースをお見せできたと思います」

3位 有泉友博選手

「トップグループにつけることができたのですが、仕掛けるところまで行けませんでした。スタートでは、スペースがあったので、ちょっと頑張っちゃいました。今回は、予想以上に気温が上がったこともありましたが、予選を走り過ぎてしまいタイヤを使ってしまったのがレース終盤に響きました。次回は、5周くらいで予選を終えるようにしたいですね」

page_top