• CALENDARサーキットカレンダー

  • GUIDE施設のご案内

  • RIDE & DRIVE走行のご案内

  • RACEレース

  • MORE INFOその他の情報

  • LICENSEライセンスのご案内

MENU

イベントのカレンダーから会員様向けのカレンダーまで、筑波サーキットの予定はこちら

筑波サーキットの各コースや施設を、詳しくご案内します

筑波サーキットを思い切り走ろう!

筑波サーキット主催・主幹のレースに関する情報はこちら

貸し出し、スクール他、様々な情報を発信しています

筑波サーキットの会員制度について、詳しくご案内します

Categories

  • Calendarサーキットカレンダー

  • Circuit Guide施設のご案内

  • Ride & Drive走行のご案内

  • Raceレース

  • More Infoその他の情報

  • Licenseライセンスのご案内

Race Report

Super FJ Rd.4

3月22日の第1戦の後もいっこうに収束の見えない新型コロナウイルスにより、日常の暮らしと共にモータースポーツ界も大きな影響を受け、5月に行われるはずだった第2戦および第3戦は余儀なく中止となった。そして関東地方に長く居座り続けた梅雨前線がようやく去った8月2日(日)、ついにスーパーFJが再開。気温10℃台だった3月からいきなり30℃オーバーと大きく変わったコンディションの中、11台のマシンが筑波サーキットに集結した。

JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ 第4戦

コロナ中断をものともせず。伊藤駿が開幕2連勝で熱戦を制す!

一年間を通じて全6戦でシリーズポイントを争う予定で開幕した2020JAF筑波スーパーFJ選手権。ところが年明けから世界中を大混乱に陥れた新型コロナウイルスの影響により、第2戦以降の開催は未定となった。自粛と制限を受けながらも徐々に社会活動に再開の兆しが見え始め、ようやく再開となった今季2戦目は、関東地方に梅雨明けが宣言された翌日、8月2日の開催となった。

気温27.8度、路面温度33.2度というコンディションの中、20分間の公式予選は9時から開始。ほとんどの選手が7月の練習走行から走行を開始しているものの、長梅雨の影響で天気が悪く気温が低い日が多かっただけに、いきなり真夏のような日射と気温に面食らう中でのスタートとなった。前戦で優勝した伊藤駿選手を先頭に11台のマシンが次々とコースイン。昨シーズン最終戦と今シーズン初戦で連続ポールtoウインを飾った伊藤選手は「緊張しても雰囲気に呑まれないよう、できるだけリラックスして走ります」と言うとおり、後続の選手にアドバンテージを保った状態でタイムアタックを続ける。そんな中、突如リーダーボードのトップに躍り出たのが草野裕也選手だった。前戦で予選2番手を獲得し、決勝でも2番手を走行していた15周目に無念のミッショントラブルでリタイアした草野選手は「前戦で伊藤選手が速いのは目の当たりにしていたので、予選はできるだけ早くトップタイムを出すことを意識していました。だから5周目でベストタイムを記録したのも予定通りです」と予選出走10番目のポジションから精力的にタイムを削り、5周目で59秒861をマーク。これが予選唯一の59秒台となりポールポジションを獲得。一方伊藤選手はオーバーステア症状を感じたのとトラフィックを避けるためにいったんピットイン。路面温度が思ったほど上がっておらず、タイヤの内圧も上がっていなかったためドライビングを修正して再度アタックを行い1分00秒037で2番手となった。この2台に続いたのは、前戦で3位表彰台を獲得した本田千啓選手。「レースがいつ再開されるか不安でしたが、できる時にしっかり練習してきたので自信を持ってアタックできました」と1分00秒256で3番手につける。

昨シーズン、チャンピオンのKAMIKAZE選手に続くシーズン2位の成績を収めた秋山健也選手は、8周目に4番手タイムに浮上。「本来なら前半でタイムを出す予定でしたがタイミングがうまく合わず、最後までチャンスを狙っていました」と20周を周回した中の19周目に1分00秒328をマークして4番手につける。5番手には1分00秒331の内藤大輝選手、6番手に1分00秒565の野島遼葵選手、7番手に1分00秒613の関根陽幹選手、8番手に1分00秒873の下村剛司選手、9番手には1分00秒586ながら走路外走行により2グリッド降格となった星涼樹選手、10番手は1分02秒089の林寛樹選手、11番手は1分02秒735の竹沢茂選手と続いた。

決勝が始まる頃には気温32.3度、路面温度は52.1度まで上昇し、いかにも真夏のレースという雰囲気が盛り上がる中、13時52分に4カ月ぶりの決勝レースがスタート。1周目の1コーナーに先頭で飛び込んだのはポールポジション草野選手。伊藤選手は進入でアウトから並びかけるものの、草野選手はインをキープして小さく回り鋭い加速でリードを守る。3番手以降は予選順位通り本田選手、秋山選手、内藤選手、野島選手、関根選手と続いていく。序盤はこのまま落ち着いた展開になるかと思われたが、早くも2周目に仕掛けたのが伊藤選手。S-FJデビューとなった2019年最終戦も前戦の2020年開幕戦もポールポジションからホールショットを飾った伊藤選手にとって追いかける展開は未経験。しかしながら「1周目のバックストレートで後ろについたら徐々に差が詰まってきたので、本能的に“ここはいくしかない”と思いました」と、最終コーナーの立ち上がりでスピードを乗せて1コーナーのイン側に鮮やかに飛び込んでトップに浮上。

先行すると速いのが伊藤選手の持ち味で、ペースを上げて6周目にファステストラップとなる1分00秒882を記録。2番手の草野選手は昨年スポット参戦したSUGOでS-FJの勝利経験があるものの、今シーズンから参戦を開始した筑波では前戦は決勝をミッショントラブルで終えているだけに結果が欲しいところ。予選では唯一59秒台に突入した自負もあったのかもしれないが、10周目最終コーナー出口で単独スピンを喫し一気に7番手に転落。マシンのコンディションはよくドライバーのモチベーションも高かっただけにいかにも悔しい結末となった。これで2番手となったのが本田選手。「スタート直後は前の2台に迫る場面もありましたが、徐々に先行されて“抜き返すのは難しいかな”と思い始めたら前より後ろ(秋山選手)を見る走りになってしまいました」と反省しながらも自身最高位の2位を目指して力走。

草野選手のスピン後、完全に独走状態となった伊藤選手は2位に7秒もの大差を付けて開幕2連勝。続く2位には本田選手、3位には今シーズン初の表彰台となる秋山選手が続いた。以下4位に内藤選手、5位に関根選手、6位にスピンを喫した草野選手、7位に下村選手、8位に星選手、9位に林選手、10位に竹沢選手の順にゴールした。また予選6番手だった埜村選手はタイヤトラブルにより15周目にリタイアした。

伊藤選手は今シーズン2連勝、昨年の最終戦から数えれば3戦連続で優勝という強さを発揮している。ポールtoウィンだった前2戦と異なり、今回は予選2番手からの決勝でも冷静かつアグレッシブにトップに立つレース運びを見せた。残すは2戦、伊藤選手を中心にどのような争いが展開していくのか期待したい。

気温32度を超える炎天下の中、決勝レースがスタート。周回数は18周だが1周目の1コーナーのポジション争いは重要。2番手スタートの#8伊藤駿選手がポールポジションの#9草野裕也選手に早くも並びかける。

決勝前「早いタイミングで勝負を仕掛けなきゃ」と語った#8伊藤選手は、1周目のバックストレートからスピードを乗せて2周目1コーナーで#9草野選手のインに飛び込む。

レース中盤以降見応えのあった2位争い。1周のラップタイムでは#7本田千啓選手が勝るが、インフィールドでは#3秋山健也選手が速く、猛プッシュでプレッシャーを掛け続ける。

筑波2戦目でポールポジションを獲得した#9草野裕也選手。「決勝も冷静に自分のレース運びをしたい」と語っていただけに単独スピンは痛恨の極み。

Results » 予選 決勝

Winners Interview

優勝

伊藤 駿選手

「今回は文句なしの結果です。レースに参戦する以上、全戦ポールtoウインぐらいの気持ちで練習を重ねているので、予選2番手にはちょっと不満ですが“まあ、こんな時もある”と切り替えて決勝に臨みました。抜きどころが少なく早いうちに仕掛けないと勝ち目がないコースなので、1周目のバックストレートから2周目の1コーナーを狙っていましたが、熱くならず冷静に対応できたと思います。途中でひとりになってリズムがちょっと乱れましたが、ラップタイムはちゃんと刻んで自分の走りができたこともよかったです」

2位

本田千啓選手

「6月に筑波サーキットが再開してからは、走れる時にはできる限り準備していましたが、レースができないことに悔しく思っていました。マシンの状態はよく予選は1分00秒フラットぐらいまではいけそうな雰囲気があったので、2列目からロケットスタートを決めるつもりで3番手をキープしました。決勝も序盤は前の2台に負けないペースで走行できましたが、若干離されたことで後ろを気にしすぎたのはよくなかったです。ベテランのテクニックにかなりプレッシャーを感じましたが、終始冷静に対応できていたので次は前だけを見て走ります」

3位

秋山健也選手

「予選次第で決勝のレース運びがガラッと変わり、速いドライバーも多いので2列目の4番手から前に出て押さえていこうと計画していました。しかし上位2台が想定以上にハイペースで、そこに食い込むことはできませんでした。また本田選手とのバトルでは、インフィールドではプレッシャーを掛けられるのですが、バックストレートで離されることが続きました。バックストレートで近づけないと1コーナーで抜くチャンスも減ってしまうので、次戦への課題として改善していきます」

Winners Interview ~MASTERS~

MASTERS 優勝

林 寛樹選手

「コロナ禍で久しぶりのレースでしたが、いつもと変わらず自分ができることを平常心で出し切ることに徹しました。梅雨明け早々気温が高くなり厳しい面もありましたが、次戦もベストを尽くして走りきりたいです」