• CALENDARサーキットカレンダー

  • GUIDE施設のご案内

  • RIDE & DRIVE走行のご案内

  • RACEレース

  • MORE INFOその他の情報

  • LICENSEライセンスのご案内

MENU

イベントのカレンダーから会員様向けのカレンダーまで、筑波サーキットの予定はこちら

筑波サーキットの各コースや施設を、詳しくご案内します

筑波サーキットを思い切り走ろう!

筑波サーキット主催・主幹のレースに関する情報はこちら

貸し出し、スクール他、様々な情報を発信しています

筑波サーキットの会員制度について、詳しくご案内します

Categories

  • Calendarサーキットカレンダー

  • Circuit Guide施設のご案内

  • Ride & Drive走行のご案内

  • Raceレース

  • More Infoその他の情報

  • Licenseライセンスのご案内

Race Report

TTC1400 Rd.3

事実上EP82型トヨタスターレットのワンメイクレースとなっているTTC1400。同じ車両で長く続くレースは入門者からベテランまで幅広いドライバーが顔を揃え、マシンやタイヤで性能差が出づらい分、セッティング能力やレースでの駆け引きが勝負の分かれ目となる。緊迫したレース運びが大きな魅力だ。

筑波ツーリングカーシリーズ 第3戦

スタートダッシュが勝敗の決め手。ポールtoウィンで田中千夏選手が勝利!

新型コロナウイルスの影響により5月に開催予定だった第2戦が中止となり、実質的な第2戦となった今回のTTC1400クラス。3月に優勝を飾った室岡嘉浩選手の参戦はなくエントリーは7台、午前9時30分の段階で気温30度に迫ろうとする真夏の陽気の中で公式予選がスタート。

1前戦の順位を反映した予選出走順により田中千夏選手から全車コースインしていくが、1台のマシンが2周目に入ろうとするコントロールライン真下のコンクリートウォールにクラッシュ、赤旗が掲示されコース上に残るマシンはいったんピットで待機。クラッシュは誰にでも起こりうるハプニングだが、事故処理によって短くなる走行時間とタイヤのグリップ力、消耗度を考えると再スタート後いかに集中してタイムを出せるかの技量が問われることとなる。ここで地力を発揮したのが2012、2013年連続チャンピオンの田中選手。「今年のタイヤは早いうちにタイムを出さなきゃ」との言葉通り3周目で1分08秒724をマーク。ところがこのタイムがしばらくリーダーボードに反映されず、トップに掲示されていたのは1分08秒965の荒川智弘選手だった。「車内のラップタイマーでは1分08秒台が出ていたので(リーダーボードの上位にいないのは)どうして? と思いましたが、心配なのでもう一度アタックに出ちゃいました」と田中選手。結局、正しい掲示結果がリーダーボードに反映され田中選手がポールポジションを獲得。2番手には「今回はセッティングがバッチリ決まりました」という荒川選手が入り、この2台が1分08秒台を記録。3番手には1分09秒049の八代勝也選手がつけ、4番手は堀雅清選手が1分09秒165、5番手は三宅泰正選手が1分09秒258、6番手に1分10秒844の小山正博選手が続いた

15周の決勝レースは気温31.1度、路面温度48.1度に達した午後2時35分。グリッド整列からフォーメーションラップと通常通りの進行で一度は全車スタートとしたものの、この中で手順にミスがあり赤旗が掲示され再スタートを行うことに。同時に周回数は1周減算され14周となった。こうしたハプニングにもまったく動じず堂々としたレース運びを見せたのが田中選手。再スタート後の1コーナー入り口で予選2番手の荒川選手がアウト側から並びにかかるものの、小さく回って1周目をトップで通過。その後も前戦の決勝で1周目にスピンを喫して最後尾まで下がりながらもファステストラップを記録して5位に入った荒川選手、昨年のTTC1400クラスチャンピオンで前戦3位の八代選手の猛プッシュを受けながら巧みにレースをコントロール。

トップ3台のマシンはそれぞれ速いポイントが異なるようで、筑波サーキットで最もスピードが乗るバックストレートから最終コーナーにかけては田中選手の伸びが若干上回るがインフィールドでは完全団子状態という展開。「少しでも時間があれば、目を三角にしてしゃかりきに走っていましたね」という2012、2013年頃に比べると練習時間は限られるものの、その頃に培ったテクニックと胆力は今なお健在。もちろん、昨年来頭角を現しているふたりも手をこまねいているわけではない。ラップチャート上ではトップ3の順位は変わっていないが、隙あらばとプレッシャーを掛け続ける展開はスリリングで、性能面で大差の無いスターレットをどうセッティングしてどのように走らせるかという駆け引きはとても見応えがある。

終盤に至っても上位3台の順位には変動はなく、14周のタフなレースを制して最初にチェッカーを受けたのは田中選手だった。続く2位は荒川選手、3位は5周目にファステストラップを記録した八代選手、4位に堀選手、5位に三宅選手、6位に小山選手の順でゴール。なお予選でクラッシュした大久保兼一選手は賞典外で出走し、完走している。

決勝再スタートというハプニングにも動じず、スタートダッシュを決めた予選トップの#11田中千夏選手に迫る#31荒川智弘選手。どちらも1周目1コーナーの重要性を知り尽くしている。

その1コーナーを押さえた#11田中選手は#31荒川選手と#72八代勝也選手を従えてレースをコントロール。4位以下を5秒近く引き離すペースでギリギリのつばぜり合い。

#31荒川選手と#72八代選手はともに筑波サーキットのオフィシャル経験者。ポストで見守る仲間の前でクリーンなバトルを見せる。

第1戦4位、今回も4位でゴールした#9堀雅清選手。シリーズランキングを争う筑波TTC1400クラスでは、コンスタントにポイント加算することも重要。

Results » 予選 決勝

Winners Interview

優勝

田中千夏選手

「3月とは気温が違うのでタイヤの印象が変わり、乗り方やセッティングが決め切れていない中、タイヤの性質的により早いタイミングでタイムを出す必要がある予選は難しかったですね。決勝はもうちょっと先行するつもりでしたが思ったより厳しい展開になり、ところによってはがっちりブロックして駄々をこねちゃいました。とはいえドライバーごとに速いところが違うので、近づいたり離れたりで面白いレースを見ていただけたと思います。普段は会社勤めをしているので時間的にもコスト的にも以前(2012、2013年)ほど練習もできませんが、楽しくレースをしていきたいです」

2位

荒川智弘選手

「前戦は自分が後退してしまったので、田中選手、八代選手と決勝で直接絡めることを楽しみにしていました。今回はセッティングが決まって、予選もアタック2周目でタイムを出せたので意気込んでいました。それだけに2位は悔しかったです。表彰台で“楽しかった~!”と大声を上げましたが、ヘルメットの中では悔し泣きでした。チャンピオン経験者とバトルしたいという希望は叶い、充分に攻めることはできたけれど、打ち勝つ決め手がない感じでした。あらためてレースの難しさが分かりとても勉強になりました」

3位

八代勝也選手

「昨年の終盤から足まわりがしっくりこなくて、タイヤのよさをちゃんと出し切れていない印象です。新品タイヤで臨んだ予選も、前日の練習走行で使った中古タイヤと同程度のタイムしか出ていなくて、予選後に以前の車載カメラを見直して昔と違うことをしていないかを確認していました。決勝では空気圧は調整しましたが、残念だけど今回は前の2台に絡んでいけるチャンスはなかったです。次戦以降に向けてセッティングを見直して、自信を持ってシリーズを戦っていきます」