15分間で行われる2回のタイムアタックセッションで自身のベストラップのタイムを競うというサーキットトライアル競技であるJAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ。1回15分間という決められた時間の中で、参戦の全車両がコース上でアタック。そのセッションを2回行い、タイムを競うというもの。
あくまでも他車とのバトルではなくラップタイムで勝敗が決まる。もちろん排気量や駆動方式、年式などによって細かくクラス分けがなされており、今回は、スピードB車両部門5クラス(B1/B2/B4/B5/B6)、スピードPN車両部門1クラス(PN2)の計7クラス26台がエントリーしている。
好天に恵まれたこの日、気温も路面温度も上昇が予想された午後12時25分からの計測2本目に対し、1本目は午前8時という、気温もまだ20度を下回る気持ち肌寒いくらいの気候だった。そんなこともあって今回は参加者の多くも1本目からいつも以上に気合の入った走行となり、各クラスともに好タイムが期待された。
B1クラスでは、昨年のBD1クラス・チャンピオンで開幕戦も制している吉﨑久善選手の1分09秒928のタイムをコンマ3秒上回る1分09秒601のタイムで望月裕司選手がトップ。開幕戦で吉﨑選手が記録したこのクラスのレコードタイム1分09秒881も更新することとなった。
B2クラスでも、開幕戦を制した日向孝之選手が1分10秒942で1本目のトップタイムをマーク。このまま2連勝を上げるかと思われたが、午後の2本目の走行で、中澤伸幸選手が自身の1分11秒146のタイムを更新する1分10秒826のタイムをたたき出し、2ヒート目でタイム更新のなかった日向選手を下し、27回目の結婚記念日を自ら祝った。
B4クラスでは、開幕戦の自身の記録をコンマ5秒縮めた市川忠康選手が開幕2連勝。B5クラスは森田正穂選手がロードスターパーティレースIII東日本シリーズ(ND-C)とのダブルエントリーであったが、これを制して今季2勝目。ちなみにND-Cのほうは予選2位、決勝3位で、残念ながらダブル優勝とはいかなかった。
そして、プレシーズンマッチからサーキットトライアル皆勤賞という馬場 元選手が、B6クラスで自身4度目となる今季2勝目をマーク。今シーズンこそシリーズタイトル制覇を狙う。
B2クラス 青木俊輔さん
まずはド・ノーマルで目標タイムを目指します!
友人の手伝いでサーキットトライアルに来たことをきっかけに参加を考えていたという青木さん。サーキットトライアルに出場するにあたり、クラスがちゃんと成立するだけの参加者が常にあるクラスに出場したいということでB2クラスに分類される1.6LNAのスズキ・スイフトスポーツを購入し、今回初参加。まずはド・ノーマルでの目標タイムに到達するまで自身の腕を鍛えたいそうだ。
B4クラス 根塚昌宏さん
しっかりタイムを出して、しっかり自走で帰ります!
JAFメイトのJAFスポーツをみてこのサーキットトライアルという競技を知ったという根塚さん。レースというとなかなかハードルが高いけれど、サーキットで、しかもタイムトライアルだということに惹かれて自分でも挑戦してみたい、と富山から参戦。周りに迷惑をかけないように、そしてしっかり自走で帰れるように、その中でしっかりタイムを出したい、とコメントしておりました。