筑波シリーズ ≪開催レポート≫

JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ第1戦

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ttc1400

八代選手、3連続ポールtoウィンを達成

今回はエントリーが6台と少々寂しい状況となったが、今大会では連続ポールtoウィンを達成している八代勝也選手が、どこまで自身の記録を伸ばすことができるかに期待がかかっていた。

早くも気温30度を超えた9時15分過ぎ、TTC1400の予選がスタート。このレースの戦い方を熟知している八代選手は、予選を5周で切り上げピットへと戻り、4周目にマークした1分08秒867がベストタイムとなりリーダーボードのトップに着ける。チャンピオン争いを繰り広げる荒川智弘選手は、11周を走って1分08秒916をマーク。そしてもうひとり、ベテランの東源夏樹選手は、8周を周回して1分09秒479をマークしていた。その結果、誰も八代選手のタイムを上回ることができず3連続ポールポジションが確定した。

決勝スタートは13時30分過ぎ。暑さがピークとなり、ドライバーだけではなく、観戦者にとっても厳しい状況になっていた。そんな中迎えた決勝レースでは、落ち着いてスタートを切った八代選手がホールショットを奪い、その後は荒川選手、東源選手、有泉選手と予選通りの順番で周回を重ねていった。

決勝レース最初の展開は、2周目の1コーナーだった。東源選手が荒川選手の隙をついて2番手に浮上。そこに有泉選手も続き、序盤は、この3人の2番手争いに注目が集まった。テールtoノーズでバトル繰り広げる3台。続いて見所となったのは4周目。再び荒川選手が2番手に躍り出て、そこから八代選手への追撃を再開する。一方、東源選手は「上位2台とのストレートのスピード差が悔しかった」と語ったように、思うようにペースが上がらず有泉選手との3番手争いを展開していた。

トップを独走する八代選手は、その後も危なげない走りを披露し、堂々とトップでチェッカー。「目標が達成できてとてもうれしいです!」と、自身初となる3戦連続ポールtoウインを達成した。2位でゴールした荒川選手は、「今日はいけるかと思っていたんですが、東源選手に2番手を譲ってしまい、それを抜き返すまでに時間がかかってしまいました。ベテランはやっぱり手ごわいです」とのコメントを残した。3位には東源選手が入賞。こちらもマシンがベストな状態ではなかったようで、この結果には納得していない様子だった。

こうしてTTC1400の第3戦が終了したが、こうなると、今後の見所はやはり、八代選手にかかっている。全戦でポールtoウインという偉業を達成することができるか?! それを阻止するライバルは誰になるのか? 次戦、9月22日の大会も見逃せない。

レポート レース風景

安定したスタートを決め、堂々と1コーナーに入っていく八代選手と、最初からトップ奪取を目論む荒川選手。この二人が、今年のレースのキーマンとなっている。

レポート レース風景

1周終了後には、すでに後続との差を築いていた八代選手。ここからは余裕の走りだったように見えたが「思ったより荒川選手が追い上げてきた」と冷静な走りを心がけた。

レポート レース風景

終盤まで盛り上げてくれた2位争い。8周目に有泉選手が脱落してしまったが、ベテランの東源選手、若手の荒川選手の戦いもまた、今後も見所のひとつである。

レポート レース風景

「コーナーは自信があったが、ストレートで追いつけないのが悔しい」と語ってくれた東源選手。長年の経験値からライバルの走りを冷静に分析できるベテランの強みを持つ。

Winner's Interview

ttc1400 表彰台

優勝
八代勝也選手

「3連続ポールtoウインを決めることができてうれしいです! 単独での走行にはなりましたが、荒川選手がずっと後ろをついてきているのが分かっていたので、最後まで気を抜けないレースでした。これでチャンピオン争いは優位に立てましたが、最終戦でノーポイントになると逆転されるのは十分理解しています。このまま気を引き締めて、念願のチャンピオン獲得に向けて最終戦を戦いと思います!」

2位 荒川智弘選手

「2周目の1コーナーで、東源選手にインに入られたときにはビックリしました。スタート直後は見えない位置にいたので、完全に僕が油断していました。しかも、東源選手は上手なので、抜くまでに時間がかかってしまったのも失敗です。それでも4周目になんとか抜き返して八代選手を追いあげようと思ったのですが、ダメでしたね。チャンピオン争いもかなり厳しい状況になっていますが、最終戦は全力を尽くして、少しでもレースを盛り上げられるように頑張ります」

3位 東源夏樹選手

「八代選手と荒川選手のストレートが速くて、まったくついていけなかったですね。コーナーは僕の方が速い印象なんですが。荒川選手のブレーキングやライン取りの特徴を理解しているので、彼を攻略するにはどこで狙えるのかは想定していました。しかも、僕は1コーナーでの進入が得意なので、2周目の1コーナーで抜けたのはよかったです。そのような状況だったので、ストレートで追いつけないのが、とても悔しいですね。タイヤの消耗もあるので、そのストレートでの差は後半でなんとか挽回できるかなと考えていたのですが、予想以上にストレートでの差は埋まりませんでした。今年は色々かみ合わないので、車両を作り直して出直してきます」

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