全6戦が予定されている2019 JAF筑波スーパーFJ選手権シリーズ。開幕戦の決勝は全18周で開催。今回15台が参戦したSUPER FJでは、うち8台がマスターズと過半数を占める。
予選は大荒れとなった。4脱(4輪ともに走路外を走行したこと)が多数発生。その検証に時間を要したことで、予選セッションが終了したのが午前9時10分なのだが、午前11時にようやくその暫定結果が出るという状況。その結果、1名に訓戒、3名には2グリッド降格という裁定が下された。
そして59秒292のタイムで#9KAMIKAZE選手がポールポジションを獲得。2番手には、59秒742のタイムで#3秋山健也選手が入り、ともに1分切り2名がフロントロウを獲得し、筑波の実力者たちが見せつけた形だ。続く3番手には、#63小谷諭司選手、そして#7本田千啓選手、#55内藤大輝選手の順で続いた。
ただ#9KAMIKAZE選手は、「若い選手たちは速い。ただまだコースやマシンに慣れていないだけ。だから早めにポイントを取っておきたい」とシリーズを見据えて最初から兜の緒を締めるといった感じだ。
この日は終日薄曇りの空模様だったが、スーパーFJ決勝、フォーメーションラップ1分前ボードが出されるタイミングでコースに、にわか雨が落ち始めた。それなりの粒の雨がしばらくは続いたものの、路面状況が大きく変わるようなこともなく、レースは、そのまま進行。スタートで大きな混乱もなかったものの、3番手スタートの#63小谷選手のペースが上がらず、フロントロウの2台は順調に後続を引き離していく。
4番手を走行していた#7本田選手が#63小谷選手をパスしたものの、すでにトップ2台との差は大きく#7本田選手も3番手をキープすることに注力することとなった。序盤からトップを快走する#9KAMIKAZE選手に対し、2番手を走行する#3秋山選手はマシントラブルが発生し、こちらも徐々に引き離される形となった。13周目には3台のバックマ―カーをパスして、#9KAMIKAZE選手が2019シーズン開幕戦をダントツのぶっちぎりで勝利した。
#9KAMIKAZE選手にとっては実に2017年の第3戦以来の優勝は、ポールtoウインの完全勝利となった。
#3秋山選手のチームメイトでもあり超えなければならないライバルでもある#9KAMIKAZE選手が筑波に復帰。次戦は最後までついて行きたいところだろう。
予選と比べると非常にクリーンな展開となった決勝レース。終盤には後方で接触やコースアウトなど荒れる展開となったものの上位陣には影響はなかった。
過半数がマスターズという状況であったが、表彰台には、3位の上吹越哲也選手以下、塚本成人選手、稲生幸敏選手が表彰台にあがった。
優勝
KAMIKAZE選手
2位
秋山健也選手
3位
本田千啓選手
MASTERS 3位
上吹越哲也選手