耐久茶屋 ~Force One Forthの宴~

耐久茶屋 ~Force One Forthの宴~ 開催レポート

耐久茶屋
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決勝レポート / RACE REPORT

最後尾から追い上げ優勝の
アームストロング稲垣モータース

Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2

 今年も暖かいお茶が恋しい時期がやってきた。という訳で「まあまあ、お茶でもすすりながら」のキャッチフレーズで始まった耐久茶屋が開店。今回は近年、2輪メーカー各社から魅力的なマシンが出揃い赤丸急上昇中の4サイクル250ccマシンで参戦する~Force One Forthの宴~。4サイクル250ccはエキスパートライダーからレースビギナーまで幅広いスキルに対応できる懐の広いマシンであり、かつタイトな筑波サーキットを全開で攻めるのにはピッタリと言える。2~3名のライダーで組んで参戦する耐久茶屋は、各ライダーのスキルやコンビネーションはもちろん、長丁場のレースをノントラブルで走り切ることのできるマシンの完成度に加え、ピット作業やレース戦略、トラブル対処などのチームワークも重要だ。今回は4クラスに合計53チームがエントリー。2組に分けられた予選のタイムにより上位41チームが2.5時間耐久のForce1に進出。42位以下の11チームは1.5時間耐久のForce2へ参戦することが決定した。
 まずコンソレーションのForce2がスタート。耐久レースお決まりのルマン式スタートにより戦闘開始。しかしスタートでポールポジションのNo.91アームストロング稲垣モータースにエンジンストールが発生し、最下位からの追い上げを強いられることになった。レースは序盤からNo.52TEAM PASSAGGIO、No.21ガレージサクマ、No.72爆走!!松戸組 復活3号車ら3台がトップグループを形成。10周目までにNo.72とNo.52が抜け出す一方、13周目の1コーナーでNo.25RTほたるいかZがマシンストップ。早くも耐久レースの難しさが露呈した格好だ。その後はNo.72が先頭でレースを引っ張り、No.52が僅差で続いていたが、No.91が最後方から徐々に順位を上げながらトップ2に迫り、レースが折り返しを迎えた46周目にトップへ浮上する。同様に後方から追い上げてきたNo.30秋山モータース&藤原組も56周目に2位へ浮上する。そこからはNo.91-No.30-No.72の順で淡々と周回を重ね、このままレースが終わるかと思われたラスト10分、約10秒遅れでトップのNo.91を追っていた2番手のNo.30が勝負を諦めず意地の猛チャージを開始して1周につき約1秒の割合で差を詰め始めた。この猛追を受けたNo.91は、たまらずサインボードでUPの指示を出す。そして残り3分となった時点でNo.30はNo.91を3.7秒差まで追い詰めた。しかし猛追もここまで。最後はNo.91が辛くも4.4秒差で逃げ切り、トップでチェッカーを受けた。最後に魅せたNo.30が続き、3番手のNo.72までがトップと同一周回。序盤のトラブルで戦列を離れたNo.25を除く10台が90分間のレースを走り切りチェッカーを受けた。

最後までトラブルなく淡々と走り続けた
BF&フジタ商会が歓喜の優勝

Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1

続いて本選Force1が開始。同じくルマン式により最初に上位20台が、時間差を置いて次の21台という恒例の2段式スタートで全車がコースへ飛び出した。まずポールシッターのNo.53オルガ・GET HOTが先頭で1周目を通過。そしてNo.93BF&フジタ商会、No.16JET Racing Project & DFR、No.11もてぎST250Eの大人たちらが続いて4台がトップグループを形成した。ここからNo.93とNo.53が抜け出し、しばらく2台がレースを引っ張る。両者は時折ポジションを入れ替えながら周回を重ね、レースがちょうど折り返し点を迎えた75分後にNo.93がピットイン。その後はNo.53が先頭に立ってレースをリードしていたが、90分過ぎにそのNo.53が突如優勝戦線から脱落、最後尾付近までポジションを落とす。続いて3番手を走行していたNo.18Tean MSL & うっかりレーシングも最下位付近まで陥落するなど上位勢が相次いでトラブルに見舞われ、一筋縄ではいかない耐久レースの難しさが顔をのぞかせた。
 一方、ライバルの脱落でセーフティリードを手にしたNo.93はその後もトップを快走。120分が経過した時点で2位以下に50秒以上のリードを築いており、残り30分で何もなければNo.93の優勝は揺るぎないところとなった。しかし最後まで何が起こるかわからないのが耐久だ。大詰めを迎えて少しでも上位で終えたいと焦り出すチームが続出した結果、黄旗無視やイエローラインカットなど4チームが相次いでペナルティストップを受ける。一方で5位を走行していたNo.34 31specは冷静にレースを運び、前を行くライバルとの差を少しづつ削り続けて残り5分で4位に浮上する。
 そして150分が経過し、フラッグタワーから戦いの終わりを告げるチェッカーフラッグが振り下ろされた。ピットから歓喜の声が上がる中、トップのNo.93がゴールラインを通過。最後までトラブルなく淡々と走り続けたNo.93が全車を周回遅れにして嬉しい総合優勝とNT2優勝を手にした。2位のNo.92クオリティワークス@西川口チームA+ガムバルはN250F優勝。3位のNo.32Team SANMEIと4位のNo.34までがトップから1周遅れでチェッカー。5位はNo.37hinjyamon’s-Rで、6位のNo.11がNS2優勝。FT2優勝はNo.19下妻慰労会青年部、TN2優勝はNo.69ライディングスクールSRTTだった。幸いレース中に大きなアクシデントはなく、レース展開を大きく左右するセーフティカーの導入はなかった。レッカー車の出動も1日中なく耐久茶屋としては近年稀に見るスムーズ&クリーンな形で2017年の耐久茶屋~Force One Forthの宴~は終宴を迎えた。
 最後は恒例のホームストレートでの記念撮影。参加チームの全員が笑顔で1枚の写真に納まり、耐久茶屋での再会を誓って帰路についた。

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