耐久茶屋 "筑波耐久ロードレース"

耐久茶屋 筑波耐久ロードレース 開催レポート

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決勝レポート / RACE REPORT

順風満帆なレース展開。
優勝はJET.PR&DFR白武一郎/川野純哉組

Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2

 今年も暖かいお茶の美味しい季節と耐久茶屋がやってきた。これをやらなきゃ今年のレースは終わらない。風呂上がりのコーヒー牛乳みたいなもん。というわけで、お茶でもすすりながら気の合う仲間と組んで参戦する恒例の”耐久茶屋”筑波耐久ロードレースが11月最後の土日に堂々開店。
 初日は4サイクル250ccマシンで行われているスプリントレース5クラス(NS2、TN2、NT2、N250F、FT2)が一堂に会するバトルロワイヤル、Force One-Fourth。まずは予選で41位以下となった24チームが出走する、1.5時間耐久のForce2が最初に行われた。晩秋の澄んだ空気が満ちる晴天の下、耐久レースお約束のルマン式でレースがスタート。先手を取ったのはポールポジションから飛び出したNo.16JET.PR&DFRで、先頭で1周目を終えると、その後も順調に周回を重ねる。これに続いたのはNo.70コロコロ肉肉RTだが、およそ10分後にNo.10KMC1号機が2番手に浮上。さらにNo.22リーンウィズも3番手に浮上し、20分後には上位勢がそれぞれ単独走行となる。全体的な展開も耐久らしく落ち着いたもので、各チームが思い思いのペースで周回を重ねる。そんな中、30分過ぎには先頭のNo.16がピットインしたため3番手に後退するが、すでにNo.16の優位性は確立しておりライバル勢がピットインした後に再びトップへ返り咲く。その後も全体的に大きな混乱はなく、ほとんどのチームが順風満帆に周回を重ねる。そして90分が経過し、チームがピットから歓声を上げる中、No.16は3位以下を周回遅れにする圧勝でチェッカーを受けた。続いたNo.10はトップと同一周回の2位。No.3チームケイズ・ウサギは残り15分を切ったところで3番手に浮上してゴールしたが、黄旗追い越しにより1周減算のペナルティを受け5位に降格。No.22とNo.85SSS-Realize-円陣家至高がトップから1周遅れで3、4番手となった。Force2はコンソレーションレースのため、上位3チームには表彰台で敢闘賞が贈られた。

優勝はレース女子2人組の
チームヤナイ&チバキタ@M7石井千優/名越友紀組

Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1

 続いて予選上位40台が出走する2.5時間耐久のForce1が行われた。スタート直後のクラッシュを避けるため、先発20台と後発20台の時間差でルマン式によりレースが始まった。予選2番手のNo.53オルガ・GETHOT・メバルRが好ダッシュを決めてオープニングを制すると、その後も先頭でレースを引っ張る。No.86チームK&基蔵は2番手をキープ。3番手以下はしばらく出入りが激しかったものの開始10分後には展開が落ち着き、No.71チームヤナイ&チバキタ@M7、No.31もてぎST250Eの大人たちという順で周回を重ねていく。しかし長丁場の耐久ではハプニングが避けられない。30分が過ぎるとトップのNo.53はマシントラブルによりピットインを余儀なくされ7番手に後退。また4番手を走行していたNo.1もトラブルに見舞われるなど上位勢に早くもアクシデントが発生する。そして1時間が過ぎた頃、後続に20秒余りのリードを築いていた先頭のNo.86がピットイン。代わってNo.71がこのレースで初めてトップに立つ。
 レースが折り返した時点でのトップ3はNo.71、No.31、No.53で、この3台のみが同一周回。ピットインのタイミングでNo.86やNo.89がトップ3に割って入ることはあったが、この頃には上位のポジションがほぼ安定。上位勢でのアクシデントは90分経過後の77周目にNo.89がダンロップコーナーで転倒するくらいだったが、ピットはこれぞ耐久と言わんばかりに転倒やトラブルを抱えたマシンを修復するチームでごった返す。そんな中、2時間が経過した頃には日が陰ってくるとともに路面温度が急に下がり、その影響で1コーナーと最終コーナーで転倒が相次ぐ。上位3台はこの難しい状況を乗り切り、2時間半が経過。ピットが歓喜の声を上げる中、レース女子2人組のNo.71が嬉しい優勝のチェッカー受けた。20秒遅れてNo.31が2位に入り、No.53は1周遅れの3位。一時は15位まで順位を下げたNo.1が怒涛の追い上げで3周遅れの4位に入った。そしてNo.13、No.86までのトップ6が栄えある表彰台に並んだ。最後は恒例の記念撮影。日没間近の哀愁漂うホームストレートで全チームが1枚の写真に収まった。

雨とSC3回の大混乱。クレバーライト&小城塾+WJ
高橋孝浩/三宅慎一/城田鉄馬組が優勝

4mini
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4mini
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 2日目はミニバイクのお祭り、4mini5時間耐久が開催。昨年までのOPEN100、ST100に加え、人気上昇中の4サイクル125cc17インチ車によるクラス、ST125が新設されたのが今年の大きな変更点だ。早朝まで降っていた雨の影響で路面はフルウェット。例年通りに抽選で決まったスターティンググリッドからルマン式・2段階時間差スタートにより75台が飛び出して5時間のレースが始まった。
 スタート直後は濡れた路面に足元をすくわれ転倒車が続出。しかし10周もすると走行熱でレコードライン上が乾き、転倒も一段落。それに伴いコース上も一応の落ち着きを見せ、各車がそれぞれのペースで周回を重ねる。序盤からしばらくNo.69が先頭でレースを引っ張っていたが、後発組スタートのNo.72クレバーライト&小城塾+WJが他車とは明らかに違う速いペースでごぼう抜きを続け、レース開始から30分近く経過した24周目にトップへ浮上する。ところが30分過ぎにホームストレートで転倒事故が発生。転倒車両がコース上に残されたためセーフティカー(SC)導入となり、3周に渡りコース全体で追い越し禁止となった。
 No.72はSC解除後も速いペースで周回を続け、1時間過ぎには全車ラップを達成。その後もトップを快走する。No.69アームロックが続き、No.5PLPHIN&SHIFT UP、No.7栃木BIG WOOD PROJECT&NKS、No.1POSH小城塾WJ+NITRON+WAKOS、NO.24SHOWA E! TEN over 50’sまでがトップ6だ。ピットインのタイミングで多少順位の変動があったものの上位陣の大勢が変わることはなく、各車は着実に周回を続ける。しかし2時間を過ぎた辺りで今度は第1ヘアピンで転倒車両がコース上に残されたため2回目のSCが導入された。4周に渡り追い越し禁止となったが、このタイミングを活かしてピットインしたチームとタイミングが合わなかったチームで明暗が分かれることになった。
 その後はしばらく落ち着いた展開となり、各チームはゴール目指して周回を重ねる。しかし3時間半が経過した時点で、第1ヘアピンで2台が絡む転倒事故が発生して3度目のSCカー導入。そして3周のフルコースコーション中に雨が降り出し、状況は混沌としてくる。オフィシャルポストには滑りやすい路面を示すレッドクロス旗が提示されたが、SC解除後は雨の影響で第1コーナーや第1ヘアピンで転倒が相次ぎ波乱の展開となる。
 4時間が経過した頃には路面は再びフルウェット。このままドライ用タイヤで走り続ける判断を下したチームもあれば、ロスタイムを覚悟の上でレインタイヤに交換する作戦に出たチームもある。上位チームに大きな順位の変動はなかったが、残り50分となった時点で4番手を走行していたNo.1に黄旗無視のペナルティストップが課されるなど、長丁場の耐久レースは最後まで何が起こるかわからない。
 雨が降り続く中、各チームはゴール目指して懸命の走行を続ける。そして5時間が経過。ゴールポストでは待望のチェッカーフラッグが振り下ろされ、ピットが喜びの笑顔で出迎える中、No.72が嬉しい優勝のチェッカーを受けた。No.5が2周遅れの2位となり、No.24は3周遅れの3位。4番手のNo.1はST125クラス優勝を手にした。No.63ノザワレーシングF&モトα、No.69までがトップ6のオーダーとなった。上位6台のうち、No.1以外は改造範囲の広いOPEN100クラス。ST100クラス優勝はNo.99ゼロファイター BY K-FACTORYだった。マシンがチェッカーを受ける度にピットのあちこちから歓声が上がり、山あり谷ありのレースに終止符を打った。降雨のため暫定表彰式と記念撮影はピットレーンで行ったが、レースが楽しい時間だったことは変わらない。全チームが笑顔で1枚の写真に収まり、2016年の耐久茶屋を締めくくった。

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