耐久茶屋 ~4miniの宴~

耐久茶屋 ~4miniの宴~ 開催レポート

耐久茶屋
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決勝レポート / RACE REPORT

4miniパワーをフルに使い コース2000を全開で疾走

Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2

 「まあまあ、お茶でもすすりながら」をコンセプトに始まった耐久茶屋。今年は6月と11月の二本立てで、6月開催の今回は4サイクル125cc以下のミニバイクが参戦する4miniの宴。1チーム3~6名のライダーで組み、コース2000でミニバイクのエンジンパワーをフルに使い切りながら疾走するフィーリングは爽快そのもの。各チームの参戦姿勢は、本気で優勝を狙いにいく真剣勝負派から、お揃いのコスプレに身を包むムード重視派までさまざま。しかし耐久茶屋を思い切り楽しむという姿勢はどのチームも同じだ。当日はレース終盤に雨の予報が出されており、天気の行方次第では波乱が起きることも予想された。
 スタート練習を含む練習走行を得て、抽選で決められたスターティンググリッドに整列。そしてスタート直後のアクシデントを避けるため先発、後発の2組に分けられた2段式のスタートにより5時間の耐久レースが始まった。開始早々にマシントラブルでピットインするチームも現れる中、序盤から先頭でレースを引っ張ったのは先発組のNo.5ALPHIN&SHIFTUP。しかし後発組のNo.72クレバーライト表参道+Beryl小城塾WJが怒涛の勢いで順位を上げながらNo.5に迫り、レース開始から50分を過ぎたところでトップへ浮上する。その直後、第2ヘアピンで転倒した車両がコース中央に残されたためセーフティカー(SC)が導入される。この機会を利用してピットインを行うチームもあったが、約5分後にSCが解除されてレースが再開される。
 No.72はピットイン時に一度No.5へトップを譲ったものの、レース開始から2時間を経過した時点では2位以下に30秒以上もの大差をつけてトップを独走。しかし好事魔多し。約2時間半を経過した時点でNo.72に黄旗追い越しのストップ&ゴーペナルティが課される。それでも、ここまでの独走で十分なリードを保っておりトップのままでレースに復帰した。  しかし、このまま順当に終わるほど耐久レースは甘くない。レース開始から3時間が経過しようとした頃、今度は第1ヘアピンからダンロップコーナーの中間地点で接触による転倒が発生。転倒車両がレコードライン上に残されたため本日2回目のSCが導入された。車両の撤去とコース上の処理に約10分を要してレースが再開。ピットはルーティーンのピットインやマシントラブルによる修復作業でごった返し、コースサイドにはトラブルで止まったバイクを手押しでピットへ戻る姿が見受けられた。また中にはマシントラブルによるピットインを繰り返すチームもあるなど、一筋縄ではいかない耐久レースの難しさが垣間見えた。

最後に見せ場を作って3連覇達成
5時間終了後はチームみんなが笑顔

Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1

 レース開始から3時間が経過した時点でのトップはNo.72。約24秒遅れでNo.5が追走しており、両チームを含む全チームが淡々と周回を重ねてゴールを目指していた。しかし3時間半が過ぎた頃からNo.72とNo.5の間隔が徐々に縮まり出し、1周につき1~2秒の割合で削られていく。そして4時間経過時には約3秒まで縮まり、NO.5はNo.72を射程圏内に捕らえた。追い詰められたNo.72はピットインしてライダーをエースの高橋孝浩に交代。トップをNo.5に譲ったものの起死回生の一発逆転に賭ける。
 すると今度は逆にNo.72がNo.5との間隔を急速に詰め始め、ピットアウト時に約25秒あった差は周回ごとに1~2秒の割合で削られていく。この頃になると空はどんよりと曇り、冷たい風が吹き始めて雨の到来が近いことを告げていた。レースの行方は予断を許さない。そして残り30分を切った時、No.72は第1ヘアピンでついにトップ奪還に成功する。その後もNo.72は手綱を緩めずNo.5を引き離し続け、幸い雨が降り出す前に5時間が経過。No.72はマシンから身を乗り出してピットへアピールしながら嬉しい3連覇達成のチェッカーを受けた。No.5は11秒余り遅れて2位。4周遅れの3位となったNo.1POSH小城塾WJ+NITRON+WAKOSはST125優勝を手にした。そして総合15位のNo.62Yana~+cafeじゅんがST100優勝となった。
 レース終了後はすべてのチームがホームストレートに集合。5時間を走り終えたチームのライダーやスタッフは高揚した表情で満足感にあふれていた。そして全チームが見守る中で暫定表彰式が行われ、最後は恒例の全チーム集合写真。5時間の間、素晴らしいレースを見せてくれた全チーム、レースを支えたオフィシャルスタッフ、そして最後まで雨を降り出させることなくレースを見守ってくれた空に感謝したい。

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