耐久茶屋 ~Force One Fourthの宴~

耐久茶屋 ~Force One Forthの宴~ 開催レポート

耐久茶屋
トップページ

筑波サーキットキャラクター

決勝レポート / RACE REPORT

ユルさはぶれない耐久茶屋 FOFはニーゴーの頂上決戦

レースシーズンを締めくくる11月下旬の一大イベント、耐久茶屋~Force One Fourthの宴~が今年も開店した。「まぁまぁ、お茶でも飲みながら」のキャッチフレーズ通り、気の合う仲間同士で組んでワイワイやりながらレースを楽しむというのが耐久茶屋のスタイルで、笑いあり、涙あり、コスプレも楽しんじゃえと、ちょいユルな雰囲気はブレない。もっともレースである以上、真摯な姿勢も必要。4サイクル250ccはレースを知り尽くしたベテランからレースを始めたばかりのビギナーまで幅広いレベルに対応できる懐の深いマシンで、FOFは4サイクル250ccの頂上決戦といえる。2組で行われた予選には61チームが出走し、上位40チームが2.5時間で行われるForce1、41位以下が1.5時間のForce2に進出することになった。

SSSリアライズ円陣屋至高の独走
意地を見せたYSS&イトーダイ&アゲインレーシングクラブ

Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2
Force One-FourthForce2

 最初に行われたのはForce2で、決勝を断念した1チームを除く20チームが耐久レースお馴染みのルマン式により一斉にスタート。先手を取ったのはNo.93BF&RASH、大曇電通TA93だが、レース開始から10分後にNo.6YSS&イトーダイ&アゲインレーシングクラブがトップに立ってからはNo.84 SSSリアライズ円陣屋至高とNo.54アゲインといっちゃいな!を加えた3台が先行する形となった。しかし上位勢にとってもすんなりとレースが進むほど耐久レースは甘くない。レース開始から20分後には5番手を走行していたNo.18が第1ヘアピンで転倒するなど、耐久の難しさが顔をのぞかせる。
 レース開始から30分が経過した頃に上位勢がピットインを行った後はNo.84がトップを快走。この時点で5台が同一周回に留まっていたが、No.84を追い上げていたNo.93が第1ヘアピンで転倒してからはNo.84を脅かすライバルがいなくなり、レース開始から1時間を経過した時点でNo.84は全車ラップを達成。終盤に2番手のNo.6が同一周回に持ち込んだが、最終的にはNo.84が後続に1周近い大差をつけてトップでチェッカーを受けた。最後に意地を見せたNo.6が続き、No.88親亀&子亀とNo.46 MOONFIELD&創建&カセ防水工業が1周遅れでゴールした。

もてぎST250のE大人たちの逆転勝利
黄旗無視で勝利を逃したG3アップライズ

Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1
Force One-FourthForce1

続いてForce1が行われた。出走40チーム中、上位20チームが第1グループとして、残り20チーム第2グループとして、安全性を考慮して時間差を設けたルマン式スタートによりレースが始まった。まずNo.13もてぎST250のE大人たちが先頭に立ってレースを引っ張る。対して4周目にNo.16G3アップライズがトップを奪ってからはNo.16とNo.13がマッチレースを展開しながらレースを進める。一方、レース開始から20分近くが経過した頃、8番手を走行していたNo.31ライダースクラブRT×原田哲也の元世界チャンピオン、原田哲也が第1ヘアピンでまさかのスリップダウン。ここでも耐久の難しさが垣間見えた。
 No.16とNo.13はピットインのタイミングで順位を前後しつつ周回を重ねる。さらにNo.65弾Run部・表参道不動産RTも2台に割って入る好走を見せる。そしてレースが折り返しを過ぎた辺りでNo.13がピットインしてからはNo.16が先頭に立って周回を重ねる。秋の短くなった日が傾き、2位のNo.13に10秒近くのリードを築いていたNo.16が悲運に見舞われたのはレース開始から2時間近くが経過した頃で、黄旗無視により無情の黒旗が提示。これでペナルティストップを受けたNo.16はトップを陥落し、コースに復帰した時点でトップのNo.13に対して逆に10秒近いビハインドを背負っていた。
 その後も西日が強まる中で全車は最後の力を振り絞ってゴールを目指す。そしてレース開始から2.5時間が経過。ピットから歓喜の声が上がる中でチェッカーフラッグが振り下ろされ、トップのNo.13が感動のゴール。27秒遅れでゴールした2位のNo.16までがトップと同一周回だった。No.32 TEAM SANMEIは2周遅れの3位でゴール。上位はすべてNT2クラスで、NS2優勝はNo.43 TEAM PASSAGGIO、FT2優勝はNo.5 TEAM GOODSPEED & DCMだった。
 チェッカー後はバイクがゴールラインを通過するたびにピットから歓声が上がり、最後まで全力を尽くしたライダーを労った。レース後は全チームがホームストレートに集まって3クラスの暫定表彰式を行い、最後の締めとして恒例の集合写真。全チームが揃って写真に収まり、2018年のレースシーズンに終止符を打った。

page_top