2016 筑波ツーリスト・トロフィー in APRIL《開催レポート》

2016 筑波ツーリスト・トロフィー in APRIL

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決勝レポート / RACE REPORT

4台バトルの行く末。最後に待っていた逆転劇

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 No.5内山智彦がホールショットを決めたものの、1周目のバックストレートでNo.3近藤秀明がトップを奪取。この2台にNo.92秋山貴文、No.76足立文尚、No.1島崎洋平らが追いついて5台の優勝争いとなる。このうち近藤は6周目の第1ヘアピンでマシントラブルにより脱落。そして足立、秋山、内山、島崎の順で最終周へ突入した。ここまで3周、背後から足立の走りを見ていた秋山は、バックストレートで勝負に挑みトップを奪取。嬉しいN250F優勝を達成した。足立は悔しい2位。内山は最後にコースレコードをマークして島崎を振り切り3位&NT2優勝を手にした。

3台による異種格闘技戦。富塚、薄井、酒井の順で決着

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 No.10薄井徹也が先頭で1コーナーへ飛び込む。しかしNo.2富塚龍助が3周目の最終コーナーでトップに浮上。KTM製モタード車の富塚が比較的大きめのラインでコーナーを回る一方、ヤマハSR改の薄井はコンパクトなラインを取る。2台の牽制は後方からNo.8酒井利明を呼び寄せ、3台が接近したまま迎えた最終ラップを迎えた。2番手の薄井はS字の進入で富塚のインをこじ開けたものの、エンジンパワーで勝る富塚がトップを奪還。最後は3台が横並びでゴールに飛び込んだ結果、優勝はTN1の富塚。2番手の薄井もMS1優勝を手にした。NS1優勝はNo.93須賀紀庸。

日比真英、コースレコードで完全制覇

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 予選でコースレコードをマークしてポールポジションを獲得したNo.1日比真英がホールショットから先行。1周目終了時点で後続にホームストレート半分くらいの差をつけた。日比はその後も手綱を緩めず、2位以下に25秒もの大差をつける文句なしの圧勝でポールtoウィンを達成した。一方、終盤まで2番手をキープしていたNo.5松本和也だったが、8周目の1コーナーでNo.60稲垣浩に2番手を奪われる。さらに最終ラップの攻防でNo.2小林尚司、No.39長島智司にも前を譲る結果となった。上位8名まではNS2クラスで、9番手のNo.84池邊隆がTN2優勝を手にした。

葛城紀行が好判断でぶっちぎりの優勝

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 スタート直後の第1ヘアピンで予選1位のNo.14地代所崇や予選5位のNo.16野村藤樹らが絡むクラッシュが発生して赤旗中断。仕切り直しのレースではNo.3柿谷純一、No.59有賀信一郎、No.9葛城紀行の順で1周目を終了した。しかし3周目に有賀がトップを奪うと、次の周に柿谷はピットに戻りリタイヤ。これで2番手に繰り上がった葛城は躊躇せず5周目に有賀をかわすと、一気にライバルを引き離し、2位に6秒近い差をつけて優勝した。葛城、有賀、No.34高橋克之までのトップ3はNBクラス。そして3台による4位争いを制したNo.5上石達也がNT1優勝となった。

矢作亨の圧勝。NM卒業に花を添える

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 スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生して予選1位のNo.41斎藤祐一らが姿を消したものの、オフィシャルの素早い処理によりレースは続行。まずホールショットを決めたNo.33加藤健が先行したが、No.1矢作亨が2周目にトップに立つと、一気にライバルを突き離した。終わってみれば矢作が2位以下に13秒近い差をつける圧勝でレースを制し、NM卒業に花を添えた。2位争いは7台による集団バトル。最終ラップの時点でも5台が集団に踏みとどまっており、最終的には加藤、No.22広瀬秀夫、No.46斉藤吉晴、No.36冨山卓、No.13浅見保の順で決着した。

絶妙のタイミングでスパートした松田光市

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 2番グリッドからスタートしたNo.1松田光市が真っ先に1コーナーへ飛び込んで序盤からレースを引っ張る。そしてNo.5上田隆仁、No.51砂塚知男、No.28辻林俊之らが続いて4台による先頭集団が形成された。この4台は順位の変動がないまま接近して周回を重ねていたが、残り2周となった時点で地力に勝る松田がスパート。これで松田は集団を抜け出した形となり、最終的にはライバルに0.6秒のアドバンテージを築いて優勝した。2位争いは上田、砂塚、辻林の順で決着。5位で続いたNo.94名越公一がスリックタイヤを使用するSlickersクラスの最上位となった。

6台による大バトル。立川浩のポールtoウィン

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 予選トップのNo.37立川浩がホールショットから先頭に立つ。No.25井上勝、No.19望月聖己、No.48櫻井英雄、No.47郡司頼成、No.62岡﨑雅之らが続いて6台の先頭集団が形成された。バックストレートではスリップストリームの使い合いとなり、コーナーでは隙あらばインに飛び込むという具合で6台の順位はめまぐるしく入れ替わる。終盤を迎えても4台が先頭集団にとどまっており、立川が先頭で最終ラップへ突入。立川はバックストレートで懸命にラインを振ってトップを死守。そのまま逃げ切り嬉しい優勝となった。以下井上、望月、櫻井の順で雌雄が決した。

石塚孝雄vs舩木弘之。一枚上手だった舩木

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 ホールショットを決めたのはNo.45石塚孝雄。対して予選1位のNo.96舩木弘之が真後ろにつけて1周目を終了。ここから2台による神経戦が始まった。逃げる石塚に対し、舩木は背後から激しくプレッシャーを掛ける。コーナー進入でインに入りかけては引き、アウトからかぶせかけては引くという具合だ。そのうち石塚がラインを乱し始め、舩木はこの隙を逃さず8周目の1コーナーでトップに浮上。そのまま逃げ切りポールtoウィンを達成した。石塚は悔しい2位。No.44冨岡春彦が単独の3位となり、No.77舟越洋司とNo.43藤江謙次による4位争いは舟越が制した。

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