2016 筑波ツーリスト・トロフィー in JUNE《開催レポート》

2016 筑波ツーリスト・トロフィー in JUNE

筑波ツーリストトロフィートップページ

筑波17ランキングを見る

筑波サーキットキャラクター

決勝レポート / RACE REPORT

日比真英、コースレコードでポールtoウィン

photo_2

 予選でコースレコードをマークしたNo.1日比真英がホールショットから先行。そのまま逃げ切りを図った日比は1周目から後続を大きく引き離して独走態勢を構築。終わってみれば2位以下を10秒近く引き離すぶっちぎりでポールtoウィンを達成した。2位のNo.60稲垣浩は終始単独。3位争いはNo.5松本和也とNo.39長島智司の一騎打ち。トップスピードを武器に先行する松本に対し、長島はインフィールド区間で対抗。この勝負は最終ラップの逆転で長島が制した。上位6台はNS2クラスで、Terminator’s2優勝はNo.9山田秀樹。

富塚龍助、接触も意に介せずレースを完全制覇

photo_2

 スタート時のエンジンストール発生でスタートディレイとなり、1周減算の9周で仕切り直しとなった。再スタートでは直後の1コーナーでNo.2富塚龍助とNo.10薄井徹也が意地の張り合いを見せ、軽く接触。しかし富塚は意に介せず、排気量差に物を言わせて薄井を引き離す。薄井も奮闘したがパワーのハンディは否定できず、4周目のバックストレートでNo.5村田哲也の後塵を拝する。村田は続いてトップの富塚を追ったが、富塚が逃げ切ってTerminator’s1を完全制覇。3位の薄井はMS1優勝。NS1優勝はNo.21山本剛久となった。

近藤秀明vs渡辺明。振り切った近藤がポールtoウィン

photo_2

 予選3位のNo.17浅野毅が真っ先に1コーナーへ飛び込んでレースをリードする。しかしポールシッターのNo.3近藤秀明がトップを奪って1周目を終了。続いてNo.10渡辺明も浅野をかわし、近藤と渡辺が接近戦を繰り広げながら3位以下を引き離す。しかしレースが後半に入った頃から両者の間隔が開き出し、最終的には近藤が約1秒差で逃げ切りN250F優勝を手にした。一方で浅野とNo.5内山智彦が3位争いを展開。このバトルは終盤になると激しさを増し、最終ラップの逆転で浅野が競り勝った。4位の内山はNT2優勝。

トップチェッカーは卒業の片野陽介。優勝は泉水夏樹

photo_2

 ポールシッターのNo.51片野陽介がホールショットから先行。No.65泉水夏樹とNo.89桃原喜世司が続いて3台による先頭グループが形成された。しかしレースが折り返した頃から桃原が遅れ出し、トップ争いは片野と泉水の一騎打ちとなる。泉水もよく攻めたが、片野は最後まで隙を見せず、最後の最終コーナーもインをキッチリと締めてブロック。そのままトップでチェッカーを受けた。片野は予選で卒業タイムを0.5秒上回ったため規定により賞典外。正式結果では泉水がNB優勝となった。NT1優勝は総合4位のNo.71飯沼正和。

トップ争いの2台が転倒。優勝で卒業を飾った松浦隆

photo_2

 予選2位のNo.13浅見保が先頭で1コーナーへ飛び込む。予選トップのNo.12ジェゲデ・ゼラカイヤが続いて2台が接近戦を展開。このバトルは周回を重ねるごとに激しさを増したが、限界を超え両者は5周目の1コーナーで接触転倒を喫する。これでトップに繰り上がったNo.59松浦隆が2位以下に3秒余りの差をつけて優勝。松浦は卒業タイムをクリヤしていたため、優勝で卒業を飾った。No.7香取誠、No.22広瀬秀夫、No.46斎藤吉晴による2位争いは終盤に2台を抜き去った斎藤が制し、以下広瀬、香取の順でゴールした。

ラストスパートでライバルを突き放した植村哲也

photo_2

 KTMのミドルマシンにメッツラータイヤを装着するKTM RC CUP/KTM 390CUP with METZELERは、No.92植村哲也がホールショットを決めてレースを引っ張る。No.6野﨑俊宏が続いて1-2体制で周回を重ねる。しかし残り2周となった時点で先頭の植村が一気にスパート。そして野﨑に2秒の差をつけてポールtoウィンを達成した。3位のNo.8戸田隆までの上位3台は390カスタムクラス。総合4位となったNo.18西田信義がRC CUP優勝となった。総合5位で続いたNo.23村田哲也が390ストッククラス優勝を手にした。

井上勝、最後まで逃げ切って優勝

photo_2

 スタート時のエンジンストールにより1周減算で再スタート。No.25井上勝がホールショットを決め、No.37立川浩が続いて2台のトップ争いが勃発した。少し離れてNo.26長澤流が追う。立川はバックストレートで何度か井上のスリップに入るが、敢えて抜かず終盤の勝負に備える。しかし後半に入ると長澤が立川の背後に接近し、7周目にベストラップを記録して立川を攻略。これに焦った立川は8周目の第1ヘアピンで痛恨の転倒。続いて長澤は井上に迫り、テールtoノーズまで追い詰めたが、井上が逃げ切り嬉しい優勝を手にした。

ぶっちぎりでポールtoウィンを決めた丹羽文彦

photo_2

 KTMのビッグバイクが出走するKTM CUPは、ポールポジションからスタートしたNo.55丹羽文彦がホールショットを決めてレースを引っ張る。No.5村田哲也が後を追い、2台は接近したまま周回を重ねる。しかしレースが後半を迎えた頃から村田が徐々にペースを落とし出し、8周目にはスロー走行となる。その結果、丹羽が2位以下に約17秒の差をつける、ぶっちぎりのポールtoウィンを達成。以下No.6清藤辰也、No.3上田隆仁、No.4杉嶋厳がそれぞれ単独走行で続き、村田はスロー走行のまま5位でゴールにたどりついた。

出走4台、完走3台、賞典外2台で残った野呂瀬孝太が優勝

photo_2

 出走4台と閑散としたグリッドから全車が一斉にスタート。ポールシッターのNo.80相川享が真っ先に1コーナーへ飛び込んでレースを引っ張る。No.96舩木弘之、No.95野呂瀬孝太、No.94鈴木収と続いて1周目を終了。その後はマシンの性能差もあり4台が単独で周回を重ね、このままチェッカーを迎えるかと思われたが、7周目の1コーナーで舩木が一瞬のミスから転倒を喫する。その後は順位に変動なく相川、野呂瀬、鈴木の順でチェッカー。このうち相川と鈴木は国際ライセンスのため賞典外。残った野呂瀬が優勝となった。

上石達也、マシンパワーを活かしてポールtoウィン

photo_2

 予選1位のNo.4上石達也が好スタートから先行。パニガーレのマシンパワーを活かして序盤からライバルを引き離した上石は、最終的には2位以下に15秒以上の差をつけるぶっちぎりでポールtoウィンを達成。2番手争いはNo.41古瀬文雄、No.6櫻井かえで、No.24布浦和志の接近戦となった。このうち序盤から集団を引っ張っていた古瀬は4周目にマシントラブルにより無念のピットイン。代わって2位に立った紅一点の櫻井は8周目に布浦にかわされたが、ここで負けては女が廃ると最終ラップに逆転に成功。2位の座を取り戻した。

ライバル不在の西田敏郎、ぶっちぎりで完全制覇

photo_2

 ポールシッターのNo.96舩木弘之がSUZUKI CUPで負傷したため欠場。宿命のライバル不在となったNo.9西田敏郎はホールショットから先行して主導権を握り、ほどなく独走態勢を構築。終わってみれば2位以下に10秒近い大差をつけて圧勝した。No.77舟越洋司、No.44冨岡春彦、No.33小泉浩之、No.11小堀次男による2位争いは、序盤こそ接近して走行していたものの、後半に入ると各自の間隔が広がり単独走行となった。最終的には舟越、冨岡、小堀の順でゴール。一方で小泉は最終ラップのアジアコーナーで転倒を喫した。

国内ライセンスの奥田教介、全日本ライダー相手に大金星

photo_2

 レースは序盤、No.18中山真太郎、No.44江口謙、No.57奥田教介、No.36岩﨑哲朗ら4台が先頭集団を形成。しかし4周目の第2ヘアピンで発生した多重転倒で中断となった。第2レースでも同じ4名が先頭集団を形成。ここから江口と岩崎が抜け出したが、出遅れた奥田は猛チャージで9周目に先頭の岩崎へ追いつき、13周目の第2ヘアピンでトップに浮上。そして最終ラップ、奥田が逃げる一方で逆転を狙った岩﨑だったが、最終コーナーで黄旗が提示され万事休す。国内ライセンスの奥田が全日本ライダーを破る大金星を挙げた。

松田光市、順当にライバルを引き離して完全制覇

photo_2

 No.2松田光市が先頭で1コーナーへ飛び込む。そのまま順当にライバルを引き離し、2位以下に約5秒の差をつけてポールtoウィンを達成。一方で2位争いは序盤、No.7金栄得とNo.94名越公一が接近戦を展開。しかし名越は7周目の第2ヘアピンで痛恨の転倒。その後、金にNo.51砂塚知男、No.28辻林俊之、No.9西田敏郎、No.5上田隆仁らが追いつき集団は5台に膨らむ。このうち8周目に集団の先頭に立った辻林が逃げ切って2位を得た。以下金、西田、砂塚、上田の順でバトルが決着。Multi Import優勝は総合8位の吉塚浩司。

90分のレースをエンジョイ。総合優勝は小泉/菊池組

photo_2

 11台のKTMマシンが耐久ムード満点のルマン式スタートでコースへ飛び出す。スタート直後こそ若干の順位変動があったものの10分ほどで落ち着き、各チームは自分のペースをキープしながらゴールを目指す。途中で転倒やトラブルストップが散見されたものの大きなアクシデントはなく、90分後に待望のチェッカーが振り下ろされた。総合&250クラス優勝はNo.93小泉/菊池組。1ラップ遅れでNo.5野口/上田組が続き、3ラップ遅れのNo.13渡辺/片倉組が200クラス優勝となった。125クラス優勝は7ラップ遅れのNo.12船越/高野組。

page_top