2019 筑波ツーリスト・トロフィー in JULY
《開催レポート》

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決勝レポート / RACE REPORT

内山智彦vs小室直久のマッチレース。

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 No.5内山智彦のホールショットから今年2回目の筑波TTが始まった。No.51小室直久が続き、優勝争いは両者の一騎打ちとなった。2周目の1コーナーで小室がトップを奪うと、2周後には内山がトップに返り咲き、その1周後には再び小室がトップという具合に両者は何度も順位を入れ替える。この接近戦に契機が訪れたのは9周目で、その後は2番手で様子を見ていた内山がトップに立つと、そこからスパートして小室を一気に引き離し、約0.8秒の差をつけて優勝。小室が続き、単独3位のNo.54吉松克己がN250F優勝となった。

ラストラップにトップ2台が接触転倒

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 No.1櫻澤宏太が先行し、No.96大谷朋之とNo.22佐藤立樹が続く。2周目の佐藤の転倒後、優勝争いは櫻澤と大谷に絞られる。大谷は3周目に仕掛けてトップを奪うが、櫻澤はバックストレートで何度も並びかけて牽制。そして大谷、櫻澤の順で最終周へ。しかし両者の意地の張り合いは限界を超え、第2ヘアピン進入で2台が接触転倒。この結果、漁夫の利を得たNo.7小島秀明が優勝。No.49内田成彦が2位となる一方、4台による3位争いを制したNo.5松本和也は後に改造違反で失格となった。Terminator's2優勝はNo.72八木澤雄基。

レース終盤に勝負をかけた福地直紀

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 No.87田口友亮がホールショットを決め、No.8福地直紀とNo.90佐々木啓文が続いて3人によるトップ争いとなった。3人の間隔は一旦、開いたが、10周のレースが折り返した頃、序盤から2番手をキープして様子を見ていた福地が攻勢に転じ、7周目のバックストレートで前を行く田口との間隔を一気に詰めると、8周目の1コーナーでトップへ浮上した。福地はそこからスパートしてレース中のベストラップをマーク。そのまま逃げ切って嬉しい優勝を手にした。田口は悔しい2位。3位に入った佐々木がNT1クラスの優勝となった。

余力を残していた織田道武。見事なスパートで優勝

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 2列目からスタートしたNo.9織田道武が鋭いダッシュを決めてホールショットを奪う。No.63齋藤哲男、No.3高野慶太郎、No.55加藤顕央、No.32村田哲也らが続いて5台による先頭集団が形成された。レースが後半に入ると織田、齋藤、高野が集団から抜け出して優勝争いは3台に絞られる。このうち先頭の織田は余力を残しており、ラストラップに入るとスパートを見せて一気にライバル2台を引き離し、0.8秒余りのリードを築いて優勝をさらった。齋藤が続き、高野は3位。NS1優勝は総合9位のNo.92植村哲也だった。

池田良忠のポールtoウィン

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 No.10池田良忠が先頭で1コーナーへ飛び込む。そのままオープニングラップを制すると、ほどなく後続を引き離して独走態勢を構築。最終的には2位以下に5.5秒のリードを築いてポールtoウィンを達成した。2位争いはNo.24御代田直実とNo.39澤野歩の一騎打ち。御代田は終盤まで優位に争いを運んでおり、御代田、澤野の順で最終ラップに突入。ここで澤野は最後のワンチャンスに賭け、1コーナーで御代田を捕らえて2番手に浮上。そのままゴールまで逃げ切って大詰めの逆転で2位を勝ち取った。御代田は悔しい3位に終わった。

真坂圭吾が終盤のスパートでポールtoウィン

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 No.1真坂圭吾がホールショットから先行。No.9西田敏郎、No.19関口耕平、No.5福永大輔、No.33小泉浩之、No.73門脇祐樹らが続いて5人が縦一列の先頭集団を形成した。レースが後半に入ると、ここから真坂と小泉が抜け出すが、中でも終始、集団の先頭を走っていた真坂は余力を残しており、8周目にペースを上げると小泉を引き離してポールtoウィンを達成した。小泉が2位となり、続いた福永は賞典外。そこから2.6秒遅れてゴールした関口が単独の3位となった。そして最後まで続いた4位争いは西田、門脇の順で決着した。

大和田亮介、3台バトルを制してポールtoウィン

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 1周目の第2ヘアピンで発生した多重クラッシュにより赤旗中断。再レースではNo.89大和田亮介を先頭にNo.84山崎聡太とNo.7斉藤安幸を加えた3人が先頭集団を形成した。集団を引っ張りバトルの主導権を握っていたのは大和田で、同じNinja250Rに乗る山崎が食らいつくが、旧車VT250Fを駆る斉藤も1コーナーの進入で時折2番手に浮上する。そして大和田、山崎、斉藤の順で最終周へ突入。バックストレートでは大和田がイン側を死守して山崎に隙を与えず、ポールtoウィンを達成。山崎は悔しい2位。斉藤は健闘の3位だった。

3台による激しい神経戦。勝ったのは植村哲也

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 No.4野崎俊宏がホールショットを決める一方、No.92植村哲也がトップに立って1周目を終了した。この争いにNo.19小森大助が追いつき先頭集団は3台に。4周目に小森が2番手に浮上してから植村、小森、野崎の序列は変わらずも水面下では勝負所を探る神経戦が展開された。そして最終周、巧みにトップを死守する植村に対し、小森は最後の立ち上がりに賭けて横並びでゴールしたが、優勝は植村。小森はタイム差なしの2位となった。続いた野崎は賞典外。No.22佐久間咲斗が単独の3位に入った。390ストック優勝はNo.84屋代兼。

出遅れも格の違いを見せつけた松田光市

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 No.51砂塚知男が先頭で1コーナーへ飛び込み、No.12佐々木重夫、No.28辻林俊之と続く。一方、予選1位のNo.1松田光市はローンチコントロールの操作を誤り1周目を6位で終了。しかし予選で唯一の59秒台をマークした松田は、そこから怒涛の追い上げを開始し、およそ1周につき1台の割合でパッシングを続ける。そして6周目の1コーナーでついにトップへ浮上。そこから後続を引き離し、最終的には2位以下に3.5秒の差をつけてポールtoウィンを達成した。砂塚が続き、辻林は単独の3位となった。MIP優勝はNo.30熊谷祐麻。

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